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日本の英語教育のこと・・・(Chris Knoepfler編) [varied experts]

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日本の英語学習、非公式学習について研究をなさっているので、今回は非公式学習をメインにお話しを伺いました。
日本はその環境によって英語学習が難しいと、日本にいらしてからの約10年で感じているそうです。
まず、英語ができなくても居心地の良い生活ができること、そして、日常生活の中で英語に触れる機会がないこととおっしゃいます。
例えば、スウェーデンは、英語も含め全体的に教育が優れている国と、その様な研究があるそうです。
小学生でも英語に触れる時間が週に20時間もあるそう。他にはテレビ番組やテレビゲーム、そして海外のメディアが多いと。吹き替えではなく字幕ものが多いそう。
先日体験したクリス氏の感想は、映画を見たくても字幕ものが20時すぎのものしかなかったと。
スウェーデンが理想とかそういう問題ではなく、事実であるということ。ほかには彼の研究では、ドイツや韓国、フランスの学生と比べても日本の学生は
英語に触れる時間が少ないそう。この海外との差は日本人の国民性や先生の能力ではなく、環境が違うということの様です。
ただ、この環境が変わってきているのも事実。以前は留学できないから英語が流暢に話せないということもよく聞かれました。
現在は自分が望みさえすればいつでも日常生活に英語を取り入れることが簡単にできるのです。
例えば、アプリ、YouTube、オンラインゲーム、Netflix等々。
「成功する学生の特徴は、コミュニケーション能力とも関係するのですが、もちろん単語・文法の知識は大事なので勉強すること。
そして、楽しみながら非公式学習で実際に英語を使うこと。さらに学生たちが学習方法を共有することが大事なのです。」
どうして非公式学習が重要なのか・・・まずは動機付け。内容が面白いことが前提です。そしてグローバルコミュニケーションとの帰属感・連体感。
あくまでも楽しみながら。そして、自分の成長を知ること。なかなか語学の学習でそれを知ることは難しいと。
さらに、勉強から得た知識を定着させることも大事なのです。単語帳でしっかり覚えても暗記だけではそれを活かすことはできません。
例えば、クリス氏が日本語を勉強した時に日本語の「素朴」を英語で言うとどういう単語なのかを調べたところ、あまり良いイメージではなかったそう。
さらに「蚊帳」という単語は一体どう使うのか?不思議でたまらなかったそうですが、ある日、テレビを見ていて「蚊帳の外」という言葉で合点がいったそう。
という様に学習したものを自分の中で定着させるということがとても重要の様です。

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