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2022.0727 O.A 市立釧路総合病院 泌尿器科 院長 森田研氏& 薬剤師 大屋太郎氏 [close to you <dr.編>]

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今回、スタジオには大屋太郎薬剤師と賞状とともに・・・スタジオインの森田氏。
大屋薬剤師は、 日本薬学会北海道支部医療薬学貢献賞を受賞。受賞題は 「地域におけるCKDの重症化とリスク軽減に対する多職種連携を通じた取り組み 」との事。
これは一体どんな賞なのでしょうか?「まず受賞にあたってですが、今回釧路地域で行われている素晴らしい取り組みの中の薬剤師が行う部分、これの周知や調査を
たまたま私が担当しまして、調査結果を発表したのですが、本来個人で頂くようなものではないと思うのですが、ちゃっかり賞をいただく事になったという
ラッキーボーイ的な形で受賞させて頂いております。 」と謙遜なさっておりました。
CKDは慢性腎臓病のこと。釧路地域の皆さんの腎臓を大事にしましょう、腎魔が弱ってきている場合は特に気を付けましょうというくしろCKDネットワーク取り組みが、2018年から市や医療職の方々共同で行われています。皆さんの中にも病院や薬局で腎臓の話を聞く機会がここ3~4年増えているのではないかとおっしゃっていました。
それに伴い、CKDシールを作成活用して周知されています。腎髪が弱ってくると、塩分、さらに弱ってくると蛋白質・ミネラル等にも注意が必要になります。
さらに、実は薬の一部も気を付けないといけないものが出てくるとの事。
ただ腎機能がどれくらいか?というのは血液検査等を実施しないと分からないものです。 風邪をひきましたとか関節痛とか腎臓と関係ない症状で受診する場合には腎機能が考慮されないまま治療を受けることになる可能性がある訳なのです。
そこでCKDシールを腎機能が少し弱ってきている方のお楽手帳に貼らせていただき、お守り代わりに使って頂いているとおっしゃっていました。
受賞の理由には、薬剤師会でこのシールの貼付や貼付したシールがどのように活用されたかの調査研究をし、それが評価されてということもあるそうです。
「薬の中には腎臓から尿で体の外に排出されるものが多くありまして、腎機能が低下した場合に・・・ 何かしら問題がある場合に、その問題が分かりやすければすぐに対応できるのですが、生活習慣や治療に対してどう思っているか等、検査結果等色々お聞きしてからではないと判断がつかない場合が多くあります。皆さんお忙しい中、
薬局にいかれて早く帰りたいと思われると思うのですが、色々聞いてくる薬剤師は、問題点はないか?何か患者さんのお力になれることがないかな?と思っての事だと
思いますので宜しくお願い致します。 」と大屋氏。ちなみにシール添付は2022.2末で2650枚。シールが貼ってある事で薬が変わった件数は薬局だけで薬300件あるそう。
CKDは腎臓の数値なのですが、実は心腎、肝腎、脳腎連環等、身体の色々なところと関係します。医学的には全ての成人病、脳血栓や心不全、肝臓病などと関係してくる
ことが分かっているそうです。「釧路市医師会、薬剤師会ではこのCKD対策を健康対策全般に拡大することで、釧路市民の健康寿命を伸ばすことに繋げようという運動に
つなげていくことを考えています。」と教えていただきました。

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