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2021.0930 O.A 邦楽 [chord 5]

・メモリーグラス / 堀江淳
・みずいろの雨 / 八神純子
・夢の途中 / 来生たかお
・シルエット・ロマンス / 大橋純子
・わかって下さい / 因幡晃
・酒と泪と男と女 / 河島英五
~今回は邦楽一般。 秋の夜長に。昭和ノスタルジー特集です。
セレクトは村田氏。出演 村田氏 & midoriでお送りします。

寄せてはかえす波の〜special version〜(境 智洋編) [fun science]

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今回は、知方学(チッポマナイ)から西側。ここは崖の高さがすごい場所。
それが全部見えているということは、今までずっと釧路から地層を観察して来たものの総集編的なところ。
上の方は赤い礫岩の地層が見えているのでおそらく天寧層。その下あたりは石炭層が出ているはず。
たくさん崩れている岩があるのですが、それは別保層。石見浜の下部に見えていた礫岩の層がここでは高いところに見えているとのこと。
・・・とキツネ出現。物珍しそうに私たちを眺めながら、崖を登り、消えて行きました。・・・
この辺りは土砂崩れがひどい。別保層の岩が海岸線まで落ちてきています。
黒い礫が特徴ですが、礫そのものはものすごく硬く、これが海岸で綺麗な音を出してくれるのです。
古い時代の泥岩が変成したものや、チャートが入っていたり、火成岩が入っていたり。
これができた時代が3900万年くらい前の礫岩層。でもこの礫そのものはその頃に運ばれて来た礫なのでさらに古くなる。
中に入っている礫が丸くなっているのは河川によって運ばれて来て、別保層の体積の環境は河川が蛇行したところに溜まったものが出て来ていると言われているので・・・おそらくどこからかここにたどり着いたもの。
「打ち寄せる波のかえる時の音がいいよね・・・。礫が大きいから音も大きいし。」

オオジシギ可愛すぎる!!〜special version〜(齋藤 慶輔編) [nature treasure]

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親とはぐれたと思われるオオジシギが収容されました。
実はこれまでにもオオジシギはセンターに収容されることがあったそうですが、なかな餌を食べずに死んでしまったそうです。
今回はスタッフの熱い愛情に応えてスクスクと順調に大きくなってきました。
最初は40gくらいの手のひらに乗るくらいの小さな小さなヒナだったそうです。
どうやったら餌を食べてくれるのか毎日奮闘の日々が続いたのです。最初は離乳食みたいなものを与えたり、その後はピンセットの先から食べてもらう様にしたり、
そして今度は自分で土の中から餌を食べてもらう様にしたり・・・。さらに1日50~60匹のミミズを食べるそうですが、そのためにスタッフがミミズを探したり。
毎日ほぼずっと食べているので、そうしないと死んでしまうので、朝と夜の人間のサイクルを調整したりして全員で育ててきたのです。
なかなか近くで見ることのできない鳥ですし、本来ですとそろそろオーストラリアに帰っていく時期でもあります。
今後きちんとした動物園で飼育していただくことになるのか?まだ思案中とのことでしたが、放送の頃にはある程度は決まっているかもしれません。
オオジシギは道東にお住まいの方にはご存知の方も多いかもしれません。全長約30cm、日本で繁殖しオーストラリアで越冬する渡り鳥です。
北海道を主な繁殖地としていて、本州や九州、ロシア極東の一部でも繁殖が確認されているそうです。
環境省版レッドリストでは、本州中部で生息地が減少しているという理由から準絶滅危惧種となっているそうです。
また、北海道でも十勝地方で行なわれた調査で、1978~91年と2001年を比較して個体数が減少していることが指摘されているそうです。
※写真は齋藤慶輔氏からお借りしました。

norio ueno [close to you <art編>]

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素敵な おしゃれな 作品がズラリ。抽象画の世界が広がっています。
手塩出身の上野憲男氏は札幌で過ごした後、19歳で画家を目指して上京。
彼の特徴として取り上げられるブルーグレー。
北海道の海や雪、冬のイメージを彷彿とさせる色ですが、その構図・デザインは欧風の雰囲気が漂います。
青といっても単色ではなく、グレーと言っても単純な色ではないのです。
色が遊んでいる感じ。そこに描かれた世界は見る人によって形を変えることと思います。
作品の中に隠れた記号や文字。そこには彼が考えたストーリーが存在するのです。
油彩がメインですが、水彩やエッチングもあります。
私個人的には大好きな作家です。空間の美、色のバランス、遊び心感じる作品の数々です。
とにかく作品の空気感を感じて、そこから見える何かを各自で考える・・・
見る方のその時の感情、体調によって見え方も変わってくると思います。
大きな大きな作品もたくさんあります。今年2021年6月に逝去された上野氏はこの展覧会をとても楽しみになさっていたそうです。
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(上野憲男展は11/14まで釧路市立美術館で開催中)

2021.0929 O.A 杉元内科医院 院長 杉元重治氏~1~ [close to you <dr.編>]

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今回は9月17日の収録です。コロナワクチンのお話しから。釧路市の65歳以上の高齢者のワクチンを希望される方のほぼ8割は2回接種しているという状況。
その後64歳以下のワクチンも徐々に進み、11月いっぱいを目処に希望のある方は接種が完了する様な計画で進んでいるそうです。
さて、ワクチンの有効性はどの位持続するのでしょう?それはわかっていないのが現状。抗体価を調べることができる様になっているそうですが、打った後にはその抗体価が上がるそうですが、それがどの位で下がってくるのかは・・・。抗体価がどの位あれば防御する力があるかもわかっていない状況なので、今のところは希望されるたくさんの方にまず打って免疫力をつけていただく事が先決と。今後は3回目4回目の接種というのはあるのでしょうか?それは多分にあると思いますと。抗体感を上げるために接種というのはあり得ることのようです。これは続いていくのでしょうか?季節性のインフルエンザのワクチンの様に毎年コロナの型というのが決まってきて、それに合わせてワクチンを接種する可能性もあるかもしれません。また、コロナの変異に対応できる様なスーパーワクチンみたいなものができるかもしれませんし、今後の研究等を待たないとわからないそうです。治療薬や飲み薬などの研究も世界中で研究中です。再三言われていますが、ワクチンを2回接種した後もマスク、手指消毒、密を避ける等の基本的なことは継続し、行動制限が少し緩和されるといった感じでしょうか。
続いてはインフルエンザについて。去年はほとんど流行しないというか、見えなかったと言った方が良いくらいと。日本全国の統計でもほとんどないそうです。
今年はどうなるのでしょう?わからないというのが正直なところ。ただ心配なのは、去年インフルエンザに全世界の人がかからなかったことにより、今までのインフルエンザの型と違うものが誕生した場合には、免疫力が皆についていないので、それが一気に流行したら・・という恐怖はあるそうです。今年のインフルエンザのワクチンの数は全国的に少ないそうです。皆に供給できるワクチンは去年より減っているのは事実のよう。「まずはコロナワクチンの接種をしてからという考えはベースにあるのですが、各医療機関で色々と考えられていると思います。例えば、杉元内科医院ではコロナワクチンは週4回、週1回はインフルエンザワクチンという様な感じで考えています。」

謎が多いから魅力的なアイルランド(中村 隆文編) [varied experts]

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04.jpg今回はアイルランド。アイルランドといって思い浮かぶのは??
開口一番「ギネス!」という方も多いと思います。黒いビールに白い泡。
そのコントラストが美しく、強うそうな黒とまろやかな泡。
とても泡を大事にするビールだそうです。
アイルランドでは通常、常温で、チビチビとゆったり舐めるように食べることが多いとか。
日本で飲むビールというイメージとは少し違うかもしれません。
他にはアイリッシュウイスキーが有名です。
通常、バーボンは1回、スコッチは2回、そしてアイリッシュウヰスキーは3回蒸留。
癖のないクリアな味のため・・そして歴史的な背景もあり。
3回蒸留するのがアイルランドの誇りでもあります。
食べ物ではラム肉とじゃがいもを使ったシンプルなアイリッシュシチュー。そして同じく羊のミンチとじゃがいもを使いチーズをのせてオーブンで焼くシェパーズパイも美味。どちらにしてもシンプルな素材でシンプルな味付けでいただくものが多いそうです。
そして気になったのがケルト文化。日本でもすっかり根付いたハロウィン。その起源はケルト文化と呼ばれる古代のアイルランドの伝統文化にあるそう。
収穫期の終わりに冬の始まりを祝いました。あの世とこの世の境があやふやになり、幽霊のようなものたちがこの世に出現する。
その対策として仮装や食べ物を用意したそうです。その日は彼らにとっては新年の始まりなのです。
ケルトには巨石文化もあり、中には世界遺産になっているものもある有名なものも。中村氏はニューグレンジというところにいかれたそうです。
遺跡入口の上の窓から、冬至の朝日が石室に射すように計算され、陽が届く様に設計されているそう。
不思議なことがたくさんあったり、謎があるからこそ人々は惹かれるのでしょうね。
※尚、写真は中村隆文氏からお借りしました。
最後の写真は、世界最古とギネス登録されているアイルランドのショーンズバーというパブで。

2021.0924 O.A 「新潟小旅行・・・」 [varied stories]

田伏伸次さん(レコーディングスタジオクーパー代表)
https://studio-cooper.jp/

大阪の街の雰囲気も空気感が少し違うような・・・何と無く人出も少ないような気がする今日この頃。
レコーディングは順調の様ですが、やはり海外のアーティストは延期になったり、先が読めない状況が続いているみたいです。
さて、先日FUJI ROCK FESTIVALが開催された新潟へ行かれたそうです。
田伏氏のところでレコーディングされているアーティストが何組か出演することもあり、今までにも度々行かれたそうです。
ただ、今回は行くというスタッフを送りがてら・・・ゆったりとした時間をすごされたご様子。
いつもと違ったラグジュアリーなホテルで温泉につかり、贅沢な時間が流れ、すっかりリフレッシュなさったとおっしゃっていました。
FUJI ROCK FESTIVALは自然と音楽の共生を目指すという雰囲気で、以前行かれた時にも森林浴を楽しまれたと。
音楽を聞かない方でも楽しめるみたいです。今年は新型コロナウイルス 感染防止対策を徹底し、あらゆる面で細心の注意をはらった中での開催だったそう。
大阪から新潟まで車で7~8時間。行きは気心知れたスタッフと一緒、でも帰りは1人で帰ってきたそうで。
1人でその時間は大変かな〜と思ったのですが、岐阜で一泊したりと自由な旅を謳歌された感じです。
遠くまで行かなくても近場のビジネスホテルで一泊とか、自然の中で非日常を過ごすだけでもリフレッシュすることはできそうですね。
※写真は田伏伸次氏からお借りしました。(大阪の雰囲気たっぷりのお写真を選んでくださいました。)
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2021.0923 O.A BAND [chord 5]

・Act Show / SPECTRUM
・Passing Dream / SPECTRUM
・Tomato Ippatsu /SPECTRUM
・Sunrise / SPECTRUM
・In The Space / SPECTRUM
~今回のバンド編、SPECTRUM。
あまり知られていませんが、当時テレビCM(In The Space)や、人気プロレスラーのテーマ曲(Sunrise)などを提供していました。
セレクトはもちろん河口氏。今回の出演は、村田氏&midoriでお送りします。ちょっといつもと違ったchord5になりそうです。

マサバは生はちょっと待った!!(黒田 寛編) [fun science]

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釧路ではマサバとゴマサバの2種類が水揚げされるのですが、2000年以降マサバが増えているそう。
マサバの増え方が変わっています。毎年増えるのではなく、ある年にマサバの子供の生き残りの良い年があり、散発的に増えるのが特徴と。
生まれた直後の10日間までに経験する水温が高い水温であるほど生き残りが良いといわれているそうです。
釧路で漁獲されるマサバは伊豆諸島周辺で生まれてたもの。黒潮等に載って東へ、北へ運ばれ、成長のために親潮域で過ごします。
ここには餌が豊富にあり、たくさんの動物プランクトンを食べ大きくなり、太って数年後には産卵のため、伊豆諸島まで泳いで帰るのです。
「釧路のスーパーでも丸々と太った大きなマサバが売られているのですが、絶対にそのままさばいてお刺身では食べないでください。」
実はマサバにはサケと同様、かなりの確率でアニサキスがいるそう。アニサキスはマサバの内蔵だけではなく、筋肉にも入り込んでいるので見つけるのが難しいとのこと。
「ですから美味しそうなマサバを見つけても加熱するか、あるいは念のため数日冷凍してから食べてください。」
ただ、最近は熊本大学の研究グループが電気ショックでアニサキスをやっつける装置を開発したとニュースになっていたそうです。
このアニサキスはマサバが食べるオキアミに寄生しているので、マサバがそれを食べることでマサバに入ってしまうのです。
親潮域でお腹いっぱいオキアミを食べてマサバが太る時にアニサキスも同時に食べてしまうので、釧路で水揚げされるマサバにはアニサキスがいるということの様です。
「おすすめは・・・マサバをさばいて塩をして、酢でしめて、そのまま数日冷凍して、解凍してから食べると安全に美味しくいただけますよ。
アイヌの方がサケをルイベにして食べていましたよね。これはまさしく先人の知恵ですね。」

キタサンショウウオの1年(照井 滋晴編) [nature treasure]

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IMG_2582.jpg 今回はキタサンショウウオの1年について。
1年のはじめの1月は厳冬期なので当然動かず、おそらくヤチボウズの中や土の中等に潜ってじっとしているはず・・・。
雪がとけた4月初旬、冬越しを終え、野外活動のスタート!
まず繁殖活動!!キタサンショウウオの繁殖期は4~5月。繁殖活動のために水の中に入り産卵。
繁殖期が終わるとオスもメスも陸上に戻り、雪が降るまでエサを食べながらのんびり過ごすそう。
産卵された卵は1ヶ月強で孵化し、6月初旬にはウーパールーパーの様なエラのついた幼生に。
孵化した幼生は7月下旬から8月初旬くらいまで水の中で過ごし、手足が生えそろった頃に陸上に。。。
その年に生まれた子供は卵の時期から考えると4〜7月の4ヶ月間は水中で過ごすのです。まさに両生類。
水域と陸域のどちらの環境もなければ生きていけないのです。とにかくこの4ヶ月間は産卵された水域が無事に維持されることが必須なのです。キタサンショウウオは湿原の中の水たまり等で産卵するそう。その様な場所の水は雪解け水や雨水に由来しているので、雪が少なければ繁殖期である4月に水がなく、雨が少なければ幼生が上陸する前に干上がってしまうということ。
今年、2021年はどうだったのでしょう?2016年からの6年間の気象データを調査。今年4月の降水量は6年で1番多く、5月の降水量も2番目に多かったそう。
そして6月、雨が降りませんでした。7月も同じく。6年間でも一番降水量が少なかったと。
実際にキタサンショウウオの幼生の調査で6月末に繁殖地に行ったそうですが、行く先々で水域が干上がってしまって、幼生がすむ事のできる環境ではなくなっていたそう。
「今年の春先は非常に環境が良く、多くの幼生が孵化したと思いますが、最終的に上陸まで成長できた個体は非常に少なかったと思われます。」
たまに雨が少なく繁殖水域が干からびてしまう年があっても他の年に成功すれば個体群を維持することができるそうです。
「ただ、今後気候変動で6月くらいにあまり雨が降らなくなってしまったとしたら、釧路湿原のキタサンショウウオは数年で絶滅寸前になってしまうと思います。」
それが現実にならないことを祈るばかりです。そして保護に関してもしっかりと考えていかなくてはならない時期にきているのでは?と思った収録でした。