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2022.0526 O.A 邦楽 [chord 5]

・はじまりはいつも雨 / ASKA
・人魚 / NOKKO
・ドラマティック・レイン / 稲垣潤一
・レイニー ブルー / 徳永英明
・夏をあきらめて / 研ナオコ
・最後の雨 / 中西保志
~今回は邦楽一般。梅雨直前!雨の歌特集です。
セレクトは村田氏。今回の出演は、村田氏&midoriでお送りします。

魚の耳石は成長のアナログレコーダー(黒田 寛編) [fun science]

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魚にも「みみ」に相当する「内耳(ないじ)」とよばれる器官があり、音が聞こえるようです。
この内耳の中にある固い石のような炭酸カルシウムの結晶が「耳石」。耳石は、成長に関わる、様々な履歴を記録しています。
日輪といって、1日に一本、日輪紋が耳石に刻まれます。日輪が何本刻まれているかを確認するとその魚の日齢がわかります。
さらに、卵から孵化して何日後に捕まった魚かということがわかるそう。
ですから耳石を調べることで、魚の日齢や捕まるまでの成長の履歴が日単位でわかることになります。
なぜその様なことを調べるのでしょう?実は、仔魚や稚魚の頃の成長は、その後の生き残りに関係しているから・・・。
仔魚や稚魚の頃に生き残るということが、その後の成魚全体の量(資源量)を決める重要な要因になるため、研究者は、耳石を使って仔魚や稚魚の成長をモニターすることを非常に重視してるとのこと。ある程度、見込みが立つ場合も多く、耳石の解析は、魚の資源変動を理解、あるいは予報する上で欠かせない道具になっているのです。
さらに、最近は技術が飛躍的に進歩し、魚によっては、ある日齢の前後で魚が経験していた水温を推定することができるそう。
耳石の日輪の間隔から成長が良かった日、悪かった日がわかると同時に、その日に、仔魚や稚魚が経験していた水温まで推定できることに・・・。
海の水温は時・場所によって異なるので、水温情報から仔魚や稚魚のいた場所を推定できる可能性があり、成長と水温の因果関係、
さらには、仔魚や稚魚の回遊パターンまでを明らかにした研究もすでに報告されているそうです。
いずれにしても、耳石が成長に関わる色々な要素を記録しているということが「ミソ」になります。
「これからの科学技術の進歩次第では、今では想像できない、より多くの情報が、将来、耳石から得られるかもしれませんね。」
※写真は黒田寛氏にお借りした資料です。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/129dvUy2ZwlRI5qVwU2g9H

今年のキタサンショウウオの繁殖シーズンは?(照井 滋晴編) [nature treasure]

5.jpgキタサンショウウオの繁殖期は、基本的には雪解け後に始まるのですが、年により若干のずれがあります。
今年は3月末から4月初め頃にスタート。 平年と概ね一緒。 この10年位は、遅くても4月上旬のうちに
産卵が開始され、4月中旬頃にはピークを迎えているそうです。
ただ、2000年代に入る前の産卵のピークは4月下旬~5月上旬頃でしたので、1週間~2週間程度早くなっている
そう。 これは温暖化の影響の一つと考えられていますが、現時点ではなんとも言えないそうです。
産卵された卵は、今時期になるとだいたいは孵化して幼生に。ただ、今年に関しては昨年と比べ雪も少なく、
繁殖期の雨も少なかった事もあり、4月初めに産卵された卵の中には水位の減少によって乾燥して死んでしまったものも多く見られたそう。生き残った幼生も、これから8月頃までの雨量によっては、生息場所の水が枯れてしまい
死んでしまう可能性もあり、幼生が変態して上陸するまでにはたくさんの試練があるのです。
今後気候変動が生じて、春の雨が少なくなり毎年卵が乾燥するようになってしまったら、
キタサンショウウオにとっては大打撃になります。
そんなことにならないと良いのですが、ここ最近の異常気象とかを見ていると不安になります。
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さて、現在、釧路市立博物館で、キタサンショウウオに関する特別展が開催されています。
常設展示では知ることのできないよりコアな情報が盛りだくさんになっているそう。
「今回、私が展示に深く関わらせていただきました。 常設の展示では、生きたサンショウウオやカエルの展示はありませんが、この特別展の期間は生体も展示しています。
4月の時点ではいなかったサンショウウオの幼生やカエルのおたまじゃくしについても展示。
特にサンショウウオについては一般の方々はなかなか見る機会がない生物なのでこの機会にその愛らしい姿をみていただければと思います。 」
キタサンショウウオは、1954年に日本国内で初めて見つけたのは地元の小学校の児童や先生でした。
当時、児童たちが見つけた正体不明の卵や成体は学校の先生を経由して北海道大学の研究者に送られました。
そして、研究者が調査した結果、それまで国内には分布しないとされていたキタサンショウウオであることが明らかになりました。
その時の一連のやり取りが書かれた手記や葉書などが展示されていて、これは釧路市立博物館でしか見ることができません。
初めての発見以降、多くの方々がキタサンショウウオの調査や研究、保全活動をしてきました。
その中でわかってきた知見や生息状況の変化、保全対策などについて、最新の研究結果までをあますとこなくパネルにして展示。
その他、照井氏が個人的に収集しているキタサンショウウオや他のサンショウウオ類に関する標本やグッズなども並べてあります。
※写真は照井滋晴氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/5T4IZ2yQ0b7ePCyhMaKKK3