2024.0404 O.A Ryo編 [chord 5]
・son of a preacher man / dusty springfield
・son of a preacher man / Aretha Franklin
・I Gotcha / Joe Tex
・Raindrops Keep Fallin’ on My Head / B. J. Thomas
・The Letter / The Box Tops
・Sweet Caroline / Neil Diamond
・Dark End of the Street / Aretha Franklin
~今回American Sound StudioのMemphis Boysが支えたヒット曲 特集です。
セレクトはRyo氏。出演は、Ryo氏&midoriでお送りします。
なお、Ryo氏のギターレッスン、インスタアカウントはこちら・・・
https://www.instagram.com/kushiro_guitar_lesson?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA%3D%3D
・son of a preacher man / Aretha Franklin
・I Gotcha / Joe Tex
・Raindrops Keep Fallin’ on My Head / B. J. Thomas
・The Letter / The Box Tops
・Sweet Caroline / Neil Diamond
・Dark End of the Street / Aretha Franklin
~今回American Sound StudioのMemphis Boysが支えたヒット曲 特集です。
セレクトはRyo氏。出演は、Ryo氏&midoriでお送りします。
なお、Ryo氏のギターレッスン、インスタアカウントはこちら・・・
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2024-04-04 12:00
海氷タンク〜氷の上の世界(中山 雅茂編) [fun science]
前回、海氷の下、海氷の底の面に樹枝状の氷が成長していたことをご紹介。とてもきれいな木の枝のような氷が、海氷の底からニョキニョキと伸びていたのにはビックリと中山氏は嬉しそうに語ってくださいました。その後も実験を続けているそうですが、ビックリ第2弾 フロストフラワーについて。
フロストフラワーという単語をお聞きになったことがある方も多いと思います。釧路にお住まいの方は、比較的冬になるとお聞きなることが多いのではないかと・・・。でも、実際に見たことがある方はどのくらいいらっしゃるでしょうね。
湖や川で薄く凍っている氷の表面に、花のように霜が成長しているものをフロストフラワーと言います。「霜の花」とも呼ばれるそうです。冬の阿寒湖等で凍った湖面に、とても冷え込んだ早朝に見られるので冬になると話題になる現象です。
「私は海氷、海水から成長した氷を対象に研究しているので、阿寒湖などの淡水の湖に行って観測することがありませんでした。でも、北極や南極の海でもフロストフラワーは確認されているのです。現在、その存在が注目されています。なかなか人工的にフロストフラワーを成長させるのは難しいと思うので、自分が実験しているタンクでフロストフラワーを作ろうと考えたことは、これまでありませんでした。」
ところが・・・今回、たまたま淡水を冷やして実験している時に、フロストフラワーが一面に成長していたそうです。「朝、大学に行って、冷却しているタンクの屋根を開けた時はビックリしました。“え~~~、フロストフラワーだ~!”って・・・。」
現在、どうやったらできるのかを調査中!研究中とのこと。たまたま、成長していたフロストフラワーですが、その後、5日間で5回ほど成長させることに成功したそうです。かなり高確率!!
「日本雪氷学会、雪や氷の研究者が集う学会が「日本の雪氷百選」というホームページが3月8日に公開されました。その中に、フロストフラワー 霜の花が紹介されています。ぜひ一度、ご覧になって下さい。」
・「日本の雪氷百選」ホームページ(HP) URL: https://koho.seppyo.org/
※写真の一部は中山雅茂氏にお借りしました。
2024-04-04 11:00
マリモと生育地の精密調査~1(尾山 洋一編) [nature treasure]
2年前から専門家との意見交換を通して調査計画を練り上げてきた結果、今後数年間にかけてマリモと生育地の理解に向けた精密調査を実施することに。。。
阿寒湖のマリモは、10年ほど前から割れたりひびの入ったものが目立つようになったと言われています。丸いマリモは、水深1.5mから2.5mの場所にいるのですが、ちょうど破損が目立つようになった頃に、マリモのいる場所よりももっと深いところ 水深3~4mの所に水草が繁茂しました。水深1~2mの場所には今から50年以上も前から水草がたくさん生えていたので、急にマリモ生育地に水草が入り込んだわけではないのです。
マリモが壊れるのはマリモが回転不足になっているからという仮定の下、マリモを動かす波の力が水草によって弱められているという事で、試験的に水草を刈り取り、マリモを回転させる波の力が回復するか試したところ、一定の効果が見られたそう。そのため、水草を刈り取りましょうと、ここ数年は水草の刈取除去を行ってきました。ただ、その年の気象条件などにより水草刈り取り効果のある年やない年があり、そしてマリモ自体についても目に見えるような回復は確認できていないとのこと。
現状のマリモは、破損については相変わらず。ただ、直径20cmを超えるような大型のマリモ群落は存在しているそうです。「最近ちょっと心配なのは、密度の低い(=柔らかい)マリモが増えているような感じが・・。最近の研究では、マリモの密度はその年の積算水温と関係があることが分かっています。水温が高いとマリモが痩せてしまう。夏の最高水温が24度程度にまでとどまるとマリモはそれほど痩せない、という事が分かってきました。」
このような問題を2年間にかけて議論し、これまでの対策で足りなかった点や、もっと検討すべき課題を整理してきたのです。その結果、水草だけではなく、マリモの生育に影響を与えるその他の要因(水温・光環境・湖底の泥など)をできるだけ一斉に調査して、マリモの生育を悪化させている要因を整理した上で、マリモを回復させるための効果的な対策をもう一度考えるということになったとおっしゃっていました。
一部の専門家からは、20年前と比べると生育状況が悪いと指摘を受けているそう。本来であれば、過去20年間のマリモと生育地のデータがあれば、悪化の要因を解析できるそうです。ただ、そのようなデータはないので、まずはマリモと生育地の精密調査を実施し、現状を詳細に把握することになったのです。
※写真は尾山洋一氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/4wlrb8WhnDBnjQ7qBRrCQZ
2024-04-04 10:00
pascin crossing boundaries [close to you <art編>]
北海道立近代美術館のエコール・ド・パリの核となる作家、ジュール・パスキン。収蔵作品は250点ほどあるそうですが、その中からの選りすぐり50点ほど、
そしてパスキンの妻、エルミーヌ・ダヴィッドの作品4点。さらに同じ時代に生きたエコール・ド・パリの作家、ユトリロ、マリー・ローランサン、
モーリス・ユトリロ、藤田 嗣治等の作品を合わせ64点ほどが展示されているそうです。
パスキンというとどんな作品をイメージしますか?
女性の人物を描く、色が緩やか、ふわっとした、揺れるイメージをお持ちの方が多いと思います。
当初 彼は挿絵画家からスタートしたそうで、初期の作品、素描等も展示されているそう。
油彩、水彩、版画で表現された作品の数々。女性ばかりを描いていたのではなく、風景画ものちに描くことに・・・。
タイトルに越境者とあるように、彼はブルガリアに生まれ、ルーマニアで育ち、ウィーン、ブダペスト、ミュンヘンで学び、パリに移住したそうです。その後アメリカ国籍を取得するなど、生涯越境を続けました。異国の地に自由を求め、貧しい者や社会の周縁に生きる者への共感を持って描いた作品が多いそうです。
「放蕩息子」というタイトルで何度も作品を作っています。聖書の中にある題材ですが、彼にとっては大きな意味をおそらく持っていたのだと思われます。
「彼はその作品の中に自分を投影していたのだと思うのですが、様々な深い意味が隠されていると思います。もちろん家族の影響も背景にはあるでしょうね。」
イメージとは違うパスキンの作品を鑑賞することができそうです。
初期から晩年までだいたい時系列に作品が展示されているそうですから、作品の変遷もわかりやすいと思います。
第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間、1920年代を中心に芸術の都パリに集まった主に外国人美術家のアーティストたち。祖国を離れ、貧しく悲惨な生活を送った作家も多く、モンパルナスの住宅兼アトリエ「蜂の巣」が活動拠点の1つだったそうです。
(越境者パスキン は5/12まで、次に5/18〜6/16まで北海道立近代美術館で開催中です。)
※尚、写真は北海道立近代美術館 薗部容子氏からお借りしました。
2024-04-03 11:00
2024.0403 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏&薬剤師 大屋太郎氏&薬剤師 福田健吾氏 [close to you <dr.編>]
以前にもご出演いただきました薬剤師の大屋太郎氏。「地域におけるCKDの重症化予防とリスク軽減に対する多種連携を通じた取り組み」という論文を発表なさいました。今回はそのことを伝えたいと森田氏から依頼があり、薬剤師界全体が協力してなさっていることなので、病院の薬剤師ということで福田氏、そして調剤薬局の薬剤師ということで大屋氏にお越しいただきました。
そもそも、慢性腎臓病(CKD)は全身各臓器の障害と深く関わり、一方では透析の医療費等、社会保障費高額化の要因ともなっているということで、全国各地でCKD対策が行われています。釧路市では、他の地域に比べて腎不全による死亡率が高いという課題もあり、釧路市の様々な団体が共同で「くしろCKDネットワーク」としてこの問題に取り組むことになったのが2018年。対象者のお薬手帳に貼る目的でCKDシールを作り、この貼付は薬剤師が中心となって行いました。
その取り組みの経過や考察等々が載っています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/144/2/144_23-00171/_html/-char/ja
この活動を始めて5年ほど。明らかに医療スタッフの意識がアップしたと感じるそうです。病院薬剤師も保険薬局薬剤師も連携しながらCKD患者に対する業務を進めてきたのです。もちろんこれからも。
目に見える結果はすぐ現れるものではないかもしれませんが、いかに長く継続するかの方が大事で、そこにモチベーションを保つためにも日々努力をなさっているのです。そのための一つとして、薬剤師を対象に4月12日(金)には講演会も開催します。そこで福田氏は「くしろCKDネットワークにおける薬剤師のこれまでとこれから〜5年間を振り返って〜」というお話しをなさるそうです。
2024-04-03 10:00
良い肖像写真とは・・・(武束 祥子編) [varied experts]
金曜日5週目は「かってにアート」と題して、作品の鑑賞の仕方の一つとして、もしくはこんな見方もあったのね・・・と思っていただけるような
美術に興味を持っていただける方が1人でも増えてくれたら良いなという思いを込めて、お送りしています。今回は良い肖像写真とは・・・?。
どうやら写真家だけでは素晴らしい写真は撮れないみたいです。というのは、撮られる被写体となる側にも演技力が求められるとか。
それを幕末時代の写真を見るとよくわかるとおっしゃっていました。日本人としてご紹介くださったのが上野彦馬。坂本龍馬、高杉晋作をはじめとする幕末の志士たちの写真を撮影。横浜の下岡蓮杖とほぼ同時期に写真館を開業したそうです。その下岡蓮杖とともに日本の写真家の始祖と呼ばれているとのこと。
海外ではフランスのフェリックス・ナザール。この人は肖像写真を芸術写真にまで高めたと賞賛されている方だそう。19世紀前半から20世紀初頭に活躍。
風刺画家、気球乗り、発明家、写真家として活躍したそうです。「このラザールはすごいですよね。まるで肖像写真の中から動き出しそうな感じさえしますよね。」
確かに語りかけてきそうです。そこで、肖像写真ですが、写真家と被写体となる人物との協力があってこそ完成するというお話し。
もちろん、第一に構図ありき。そして写真家の演出。被写体にどういうストーリーなのか説明し、そこから演じることのできる雰囲気を作り出す。そして最後は被写体の演技・・・ということなのです。
集合写真は現在と違って、全員が前を見ていません。端の人たちは中心を見ているのです。そこにはストーリーがしっかりと組み立てられていて、それを演出する写真家と演技する被写体がともに作り出す空間があるのです。
2024-03-29 11:00
2024.0328 O.A 邦楽 [chord 5]
・sûre danse / 米米CLUB
・SPY / 槇原敬之
・$10 / 林田健司
・You were mine / 久保田利伸
・Make-up Shadow / 井上陽水
・夢で逢えたら / ラッツ & スター
~今回は邦楽一般。村田の好きな6曲です。
セレクトは村田氏。今回の出演は、村田氏とmidoriでお送りします。彼の出演ラスト回になります。
・SPY / 槇原敬之
・$10 / 林田健司
・You were mine / 久保田利伸
・Make-up Shadow / 井上陽水
・夢で逢えたら / ラッツ & スター
~今回は邦楽一般。村田の好きな6曲です。
セレクトは村田氏。今回の出演は、村田氏とmidoriでお送りします。彼の出演ラスト回になります。
2024-03-28 12:00
厚岸ホッカイエビの資源管理サクセスストーリー〜耳学問2(黒田 寛編) [fun science]
「個人的には、NHKで昔放送されていたような<プロジェクト〇〇>番組で取り上げられても 良いと思う位の成功事例で、資源管理を徹底するというような精神論ではなく、きちんとした科学的な知見に基づいて漁獲や保護のルールを『自主的に』作り、それが成功したことは本当に評価されるべきポイントだと思うんですよ。」と始まった今回のお話し。
まず、厚岸のホッカイエビの年間漁獲量、2009年以前はほとんど5トンを超えることない不漁状態で推移していました。もう一つの注目点は、2007年の漁獲量はほぼ0トン。これはエビが全く獲れなかったということではなく、2007年のエビ漁の初日に、あるエビ漁業者が使用する加工場に衛生管理指導が入り、班長は2007年のえびかご漁の休漁を決定したことで、2007年の漁獲量がほぼ0になったそうです。
ただし、この2007年の一年間の休漁が大きな転機となるのです。当時の班長が、衛生管理を改善したほか、水産技術普及指導所を訪ね、科学的な知見に基づいたエビの生態や資源管理について学ばれたそうです。そして、2008年から資源管理のための改善策が実施されます。一つ目は、オスの小さなエビ(次の年にメスになる小さなエビ)を残すために、エビ篭の網目と漁獲されるホッカイエビのサイズの関係を漁業者が実験的に調べて、網目の幅を3.3cmにして、それまでよりも1cm網目の幅を大きくしました。二つ目は、エビ篭の数を、一人あたり250篭から50篭に減らしたことで、漁獲圧を下げる取り組みをしたこと。さらに三つ目は、操業期間を見直して、卵をもつメスを獲りすぎないようにしたこと。具体的には、操業期間を以前の5月1日~12月29日の8カ月間から6月20日~8月20日の2カ月間に縮めたこと。すごい決断だと思います・・・と黒田氏。さらに、それまでは「小」「中」「大」という出荷サイズの基準があったのを、「小」サイズは漁獲しないことから、「小」サイズを抹消したことも勇気ある決断だったと。さらにその後は「特大」というサイズが追加されます。その結果、ホッカイエビの漁獲はどうなったか・・・2008年や2009年(改善直後の1-2年)は、5トン未満で漁獲量としては大きく上がりませんでしたが、一方、1キロあたりの単価は1.5倍に。2006年以前は1キロ2000円前後が、2008年以降は1キロ3000円前後に上昇。そして、2012年以降は漁獲量も10トン以上で推移、高い資源水準と単価の高い漁獲が維持されているそうです。
「本当にすごいです。。。とにかく、強調したいのはこのような資源管理を、道や国(行政)から「やれ」と言われて実施したのではなく、漁業者の代表(班長)が考え、専門家の指南を得て、漁業者みんなの同意のもとで協力して資源管理に取り組んでいるところなのです。」
まだ、続きます。「さらに、徹底しているのは、2008年以降、漁期の前と漁期の後に、ホッカイエビの資源調査を漁業者自ら実施していることや、漁業者が操業日誌をつけ、その漁場情報を関係者で共有するなどの取り組みが行われていること。また、ホッカイエビを「大黒しまえび」としてブランドしたことも成功への重要なポイントになりました。」独り勝ちではなく、皆で勝つというこの体制が、共有の水産資源を管理するには大切なことで、なかなかできるようで、できないこととおっしゃっていました。自主的な資源管理がこれ以上ない成果をもたらしたわけですが・・・厚岸周辺のアマモ場は本当に大切な共有財産で、厚岸にそそぐ湿原河川、厚岸湖、厚岸湾があってはじめて成立する自然環境ということは忘れてはならない事実。厚岸湖と厚岸湾の間付近に位置する「あるアマモ場」の中には、全ての成長段階のホッカイエビが生息しているアマモ場もあり、このようなホッカイエビの揺りかごのような生息環境をどのように維持していくのか?が、今後の資源管理の重要なポイントになると黒田氏。いずれにしても、ホッカイエビを持続的に利用するためには、ホッカイエビを獲りすぎない資源管理に加え、厚岸周辺のアマモ場を守る必要もあり、そのためには陸域環境を含めた厚岸周辺の自然環境を大切するそんな取り組みが今後も不可欠であると考えられる・・・ということなのです。
※写真は黒田寛氏にお借りした資料です。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/7oPOuGRNaLoth6uK9LCADq
2024-03-28 11:00
キタサンショウウオも光りものがお好き?(照井 滋晴編) [nature treasure]
「先日サンショウウオの調査方法についての研究成果を札幌で発表する機会があったので、その内容をお話ししたいと思っています。」
単純にサンショウウオをどうやって捕まえるかという方法。以前は陸にいるサンショウウオを捕まえる方法として落とし穴の話をしていただきました。今回研究成果として発表したのは水の中の話。
まず、サンショウウオを含む両生類の捕獲方法には、能動的な手法と受動的な手法の2種類があり、 能動的な方法は、移動中の個体や転石・落葉などの下に隠れた個体を木や石をのぞきながら探す手法や水の中にいる個体をタモ網などの道具を使って捕獲する方法。 対して、受動的な方法は、トラップによる捕獲。 陸上でのトラップ法として落とし穴を教えていただきましたが、水の中ではどのようなトラップが考えられるでしょう?
実際に海外では、両生類の幼生や水中生活をするイモリ類の成体を捕獲する方法としてカゴ罠が使われ、その効果についてたくさんの報告がされているそうです。
でも、日本国内ではカゴ罠を使って水中で両生類を捕獲したという報告はほとんどなく・・・それならば本当に効果的なのか実際にやってみようと思い立った照井氏。
「サンショウウオを守る活動をしていると、どうしても捕獲しなければいけない場面が何度もあります。例えば公共工事などでサンショウウオの幼生がいる水たまりが埋められてしまうとなれば、できるだけ多くの幼生を捕獲して埋められない近くの水域に移すということもよくあります。 そんな時、たくさん捕獲できる方法があれば、より多くのサンショウウオを守ることができるので、試してみる価値のある研究なのです。」
実際には、サンショウウオの幼生が水の中にいる夏の時期に、たくさんいそうな水の中にカゴ罠を放り込む作業を実施。 ただカゴ罠を入れるだけではおもしろくないので、海外の研究で水中トラップでの両生類の捕獲効率を向上させるとされるグロースティックと呼ばれるものをカゴ罠に入れると、本当に効果があるのか?ということも検証することに・・・。 グロースティックは軽くバキッとおると蛍光色に光る棒のこと。今回の研究では、サンショウウオの幼生がいる水の中に、餌も何もいれていないカゴ罠と、このグロースティック1本だけをいれたカゴ罠を沈め、翌日に幼生が捕れているか確認。この実験は、3ヶ所のサンショウウオの生息地で3日間実験。どこの生息地でもグロースティックを入れたカゴ罠の方が入れていないカゴ罠よりも多くの幼生を捕獲することができたそうです。捕獲した個体数の合計は、グロースティックを入れた罠で117匹、入れていない罠で37匹。グロースティックを入れた罠の方が約3倍多く幼生を捕獲できたということ。この結果から、まず、カゴ罠はサンショウウオの幼生を捕獲する方法として使えるということが判明。さらに光る棒を入れるだけで、その効果はさらに上がるという事もわかったのです。
「今回の研究で試したカゴ罠の場合、水の中に沈めるだけなので生息環境を破壊する可能性は低いので、タモ網と同じくらい幼生を捕獲できるのであれば利点としてはとても大きいと思うので、今後普及していくと良いなと感じています。 」
※写真は照井滋晴氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/20YAea1bfYhlVbSULxFoqC
2024-03-28 10:00
how to enjoy museums [close to you <art編>]
今回、北海道立近代美術館を3月で退職なさる五十嵐氏に、「近美攻略法」を伺いました。
人気の展覧会や展示室がたくさんあってどう観るのが良いのかな?と思ったことはありませんか?
ぜひ参考になさってくださいね。
近代美術館には2つ展示があり、1つはコレクション展。こちらは何も考えずふらっと出かけて欲しいと。
あまり混んでいないことが多いので、贅沢に気持ちよくゆったりと作品を楽しむことができるそう。
作品との出会いがあるので、それを楽しんで欲しいとおっしゃっていました。
一度見た作品も、時を経て、場所をかえ、鑑賞すると違った印象を受けるものです。
そしてもう1つは特別展。こちらはしっかり計画を練って欲しいと。
会期が分かれていたもするので、自分の見たい作品はいつなのかをチェックしてくださいね。
2024年度も素晴らしい特別展が開催されるそうです。まず、4月20日から「琳派×アニメ」展がスタート。世紀の大発見・尾形光琳の幻の名作「富士三壺図屏風」が上陸! 江戸時代から現代まで琳派に魅せられた絵師大集合し・・・琳派の世界に鉄腕アトム、リラックマ、初音ミクらが登場するそうです。
7月9日から国宝「鳥獣戯画」京都・高山寺の中興開祖 明恵上人。その生涯と教えをたどりつつ、同寺が伝承してきた国宝「鳥獣戯画」をはじめとする優れた絵画や彫刻・工芸・典籍文書等。現代まで続く高山寺の歩みを紹介。そして、9月21日から皇居の中にある皇室のお宝展が始まるそうです。どういうお宝があるのか気になりますよね。北海道初上陸というものが結構続くみたいです。
また、ミュージアムショップも忘れてはなりません。やはり人気のよう。常設のもの、特別展の時に出現するものもあるので、ぜひこちらも要チェック!!
「アーティストにはなかなかなれませんが・・絵を見ることは誰でもできます。まずは足を運んでみて〜。旅行や出張で、できた空き時間にその土地の博物館や美術館に足をのばして、ミュージアムショップを見たり、カフェでお茶するだけでも良いので楽しんでみてくださいね〜」
※尚、写真は北海道立近代美術館 五十嵐聡美氏からお借りしました。
2024-03-27 11:00