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Where collections meet~1 [close to you <art編>]

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神田日勝記念美術館と釧路市立美術館の所蔵作品の交換展です。
どう2つの美術館の作品を展示するのか?学芸員の腕の見せ所・・・だと思います。
沼前学芸員は7つのコーナーに分けました。今回は前半3つのコーナーの紹介、そして次回は後半4つのコーナーをご紹介。
まず入ってすぐに目につくのが暗い家の壁・・・。ほぼモノトーンのように見える色使いです。
1のコーナーはズバリ壁、それに続く2のコーナーは労働者。力強い人間のエネルギーが伝わってくるような作品が並んでいます。
なんとなく似ている感じがするのは、彼らが関わっていた人物の影響なのか・・・。
そして3のコーナーが生き物。ここには神田日勝、柳悟、田塚麻千子の作品がまるで比べて感じてください!というかの様に並んで存在感を放っています。
神田日勝の牛はペインティングナイフで毛並みが描かれ、牛の眼差しは亡くなっているにも関わらず優しく安らかな表情をしています。
柳悟の牛は迫力満点。実際の牛というよりは、人間の内面を象徴する存在として闘牛にも似たイメージで描かれています。
そして、田塚麻千子の牛は、動物たちの個性を描くことに集中し、まるで肖像画のように見る人の前に立ちはだかります。
前半は大作が多いイメージです。2つの美術館からの作品が時には対比され、時には支え合って、様々な奥行きを伴って楽しませてくれる展覧会だと思います。
(コレクションが出会う道東(場所)は6/16まで釧路市立美術館で開催中です。)

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