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close to you <art編> ブログトップ
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only cat [close to you <art編>]

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ネコ好きの方にはたまらない展覧会です。どこを見てもネコ・猫・ねこ・・・。
岩合光昭氏は動物写真家ですが、ねこの写真家としてご存知の方も多いことでしょう。
テレビ番組や本でも有名ですよね。その番組で訪れた撮影地から国内15カ所を厳選し、各地の美しい四季と風土を背景に、猫と人との暮らしぶりが紹介されています。
カメラ目線の猫、そっぽを見ている猫、遠くを見つめる猫、まるで警戒していない夢心地の猫・・・
飼われている猫、野良で自由奔放な猫、その中間の猫。
それぞれの環境や場所も違うのですが、猫たちの表情はどれも自然で素敵なものばかり。
猫とあった途端に彼らの心を開き、会話もできてしまうのでは?と思うほど・・・。
猫が主人公であり、背景であり。彼らを通して見えてくる日本の良さ。あらためて感じることと思います。
他にももちろん、ライオンやトラ、ホッキョクグマ・・等々たくさん撮影なさっているですが、とにかく撮られている動物たちの表情がなんとも言えないものばかり。
ねこも野生動物も一瞬の表情をとらえることはとても難しいことだと思うのですが、まるで魔法がかかったかのように岩合氏にかかるとそれが可能になってしまうのですね。ぜひ、大きな作品としてのねこたちにたっぷり出会っていただければと思います。
(写真展 岩合光昭の日本ねこ歩き は6/30まで北海道立釧路芸術館で開催中です。)

appreciating glass with onomatopoeia [close to you <art編>]

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ガラスに対するイメージはどんな感じものをお持ちですか?
キラキラ・・・綺麗・・・冷たい・・・透明感・・・脆い・・・等々色々あると思います。
それが日常品として使われているのであれば、身近かなものとして受け取れることができると思うのですが、現代ガラスとなると少し意味合いが変わってきます。
一体これは何を表現したものなのか?なぜこの色を使って何を作ったのか?
動物や実態がないもの等、イメージをガラスを使って表現したオブジェ的なものに焦点を絞って展示した内容になっています。
オノマトペは、自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音で象徴的に表した言葉です。年齢問わず、口語でも文語でもよく出てくるものです。
ですから、このオノマトペを使って現代ガラスを観てみると、また違った角度から作品を鑑賞することができるのでは?ということなのです。
作品には、「ワクワク」「グルグル」「キラキラ」「ひらひら」等々、たくさんのオノマトペが添えられています。
そこから感じる作品はもっとイメージがひろがって自分の中でオノマトペがさらに拡充していきそうな感じを瀬戸氏からお話しを伺っていて感じました。
※尚、写真は北海道立近代美術館 瀬戸厚志氏からお借りしました。(放送時には帯広美術館にいらっしゃいます。)
(現代ガラスのオノマトペ は6/16まで札幌 北海道立近代美術館で開催中です。)

pascin crossing boundaries [close to you <art編>]

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北海道立近代美術館のエコール・ド・パリの核となる作家、ジュール・パスキン。収蔵作品は250点ほどあるそうですが、その中からの選りすぐり50点ほど、
そしてパスキンの妻、エルミーヌ・ダヴィッドの作品4点。さらに同じ時代に生きたエコール・ド・パリの作家、ユトリロ、マリー・ローランサン、
モーリス・ユトリロ、藤田 嗣治等の作品を合わせ64点ほどが展示されているそうです。
パスキンというとどんな作品をイメージしますか?
女性の人物を描く、色が緩やか、ふわっとした、揺れるイメージをお持ちの方が多いと思います。
当初 彼は挿絵画家からスタートしたそうで、初期の作品、素描等も展示されているそう。
油彩、水彩、版画で表現された作品の数々。女性ばかりを描いていたのではなく、風景画ものちに描くことに・・・。
タイトルに越境者とあるように、彼はブルガリアに生まれ、ルーマニアで育ち、ウィーン、ブダペスト、ミュンヘンで学び、パリに移住したそうです。その後アメリカ国籍を取得するなど、生涯越境を続けました。異国の地に自由を求め、貧しい者や社会の周縁に生きる者への共感を持って描いた作品が多いそうです。
「放蕩息子」というタイトルで何度も作品を作っています。聖書の中にある題材ですが、彼にとっては大きな意味をおそらく持っていたのだと思われます。
「彼はその作品の中に自分を投影していたのだと思うのですが、様々な深い意味が隠されていると思います。もちろん家族の影響も背景にはあるでしょうね。」
イメージとは違うパスキンの作品を鑑賞することができそうです。
初期から晩年までだいたい時系列に作品が展示されているそうですから、作品の変遷もわかりやすいと思います。
第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間、1920年代を中心に芸術の都パリに集まった主に外国人美術家のアーティストたち。祖国を離れ、貧しく悲惨な生活を送った作家も多く、モンパルナスの住宅兼アトリエ「蜂の巣」が活動拠点の1つだったそうです。
(越境者パスキン は5/12まで、次に5/18〜6/16まで北海道立近代美術館で開催中です。)
※尚、写真は北海道立近代美術館 薗部容子氏からお借りしました。

how to enjoy museums [close to you <art編>]

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IMG_5473.jpg今回、北海道立近代美術館を3月で退職なさる五十嵐氏に、「近美攻略法」を伺いました。
人気の展覧会や展示室がたくさんあってどう観るのが良いのかな?と思ったことはありませんか?
ぜひ参考になさってくださいね。

近代美術館には2つ展示があり、1つはコレクション展。こちらは何も考えずふらっと出かけて欲しいと。
あまり混んでいないことが多いので、贅沢に気持ちよくゆったりと作品を楽しむことができるそう。
作品との出会いがあるので、それを楽しんで欲しいとおっしゃっていました。
一度見た作品も、時を経て、場所をかえ、鑑賞すると違った印象を受けるものです。
そしてもう1つは特別展。こちらはしっかり計画を練って欲しいと。
会期が分かれていたもするので、自分の見たい作品はいつなのかをチェックしてくださいね。
2024年度も素晴らしい特別展が開催されるそうです。まず、4月20日から「琳派×アニメ」展がスタート。世紀の大発見・尾形光琳の幻の名作「富士三壺図屏風」が上陸! 江戸時代から現代まで琳派に魅せられた絵師大集合し・・・琳派の世界に鉄腕アトム、リラックマ、初音ミクらが登場するそうです。
7月9日から国宝「鳥獣戯画」京都・高山寺の中興開祖 明恵上人。その生涯と教えをたどりつつ、同寺が伝承してきた国宝「鳥獣戯画」をはじめとする優れた絵画や彫刻・工芸・典籍文書等。現代まで続く高山寺の歩みを紹介。そして、9月21日から皇居の中にある皇室のお宝展が始まるそうです。どういうお宝があるのか気になりますよね。北海道初上陸というものが結構続くみたいです。
また、ミュージアムショップも忘れてはなりません。やはり人気のよう。常設のもの、特別展の時に出現するものもあるので、ぜひこちらも要チェック!!
「アーティストにはなかなかなれませんが・・絵を見ることは誰でもできます。まずは足を運んでみて〜。旅行や出張で、できた空き時間にその土地の博物館や美術館に足をのばして、ミュージアムショップを見たり、カフェでお茶するだけでも良いので楽しんでみてくださいね〜」
※尚、写真は北海道立近代美術館 五十嵐聡美氏からお借りしました。

charge energy [close to you <art編>]

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以前、博物館浴についてお話しを伺った緒方 泉氏、今回釧路にいらっしゃるとのことで、その後についてお話しを伺いに出かけました。
日本では、<博物館といえば勉強する場所、知識を得る場所>と感じる人が多く、敷居が高い場所と思われがち。もちろん学びの機会を提供すること使命かもしれないのですが、それ以外のことがあるのです。
誰にでも開かれているはずの博物館を、限られた人だけが勉強する場所にしておくのはもったいないと緒方氏。そこで日本でも健康という切り口で博物館の新しい価値を提示したいと博物館浴の研究を始めたのです。museumに行くとなんとなくホッとする気がした・・とか気持ちが軽くなったとか感じたことはありませんか?
それを見える化してエビデンスを集めようと全国のmuseumに出かけ、実証実験を行っていらっしゃいます。世界中でも様々な都市で行われているので、同じ方法で実験しているそうです。
目指せ1000人だったのですが、現在900人くらいの方のデータが集まっていると。
museumといっても様々な形式があります。美術館、科学館、自然史博物館、民俗資料館、天文台等々・・・。
「今日はこんな気分でこんな体調だから、どこに行こうかな」と思った時に、アプリで簡単に自分をチェックできて、行った方が良いmuseumがわかるなんて最高ですよね。そんなアプリがあったら即スマホに入れたいと思う私。
たくさんのデータに基づいて、それをその時に必要なmusuemと紐付けする。
いずれそんなことが可能になりそうな予感を緒方氏と話していて感じました。
現在までに見えてきた心配な中高大生の様子も浮かび上がってきたそうです。museumとWell-beingの関係をさらに追求し可視化することによって、もっと身近なmuseumがこれから広がっていきそうな感じがしました。

collaboration with local companies [close to you <art編>]

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北海道教育大学附属釧路義務教育学校美術の授業で地元企業とコラボして商品のラベルパッケージデザインを作成。
地元のお菓子屋さんクランツの社長さんの快諾を得て、始めたのが今から3年前とのこと。
実際にお菓子を食べてみて、食レポをして、そこからデザインを考える。やはり食べてみると食感や肌で感じた印象をパッケージに込めたいと思う生徒が多いそう。
お菓子を買うお客様視点で考えた作品ももちろんあります。内容が見えた方が良いとか、味のイメージをわかりやすい色で表現したり、原材料に着目し、デザインに反映させたり。発送がとてもユニーク。
自分たちの考えたラベル・パッケージに入ったお菓子が店頭で販売される。この意義をしっかり認識して制作されたものばかりです。
この体験を通して学んだことは数多く、単にお菓子のパッケージ・ラベルを作ったというだけではないのです。生徒たちに与えるだけではなく、自ら考えさせる授業。
今までにも行ってきた地域を意識した課題やその取り組み。美術でどう取り込むのか・・・。
それは美術という枠を超えて、今後の生き方やその取り組みにつながるのだとあらためて思った私です。本来の授業とはこうあるべきなのでしょう。おそらく。。。
※写真は更科結希氏からお借りしました。

Kushiro in flames [close to you <art編>]

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尾山幟「釧路炎上」この作品は見る角度によって煙の色が違って見える・・・
と発見した武束氏。今回はそのお話しです。
まず、真正面からじっくりと鑑賞。煙だけに集中して見つめました。下の方の煙は黒っぽく、上にいくにつれて煙が白っぽく見えます。シルバーっぽい感じ。
ところが・・作品に向かって左側に移動して見ると、なんと全体がグレーに見えるのです。
おそらく顔料の使い方、光のあたり方で煙の色が違って見えるのです。
もしかして・・・と思い、作品に向かって右側からも見てみました。左側よりははっきり見極めることはできませんでした。
日本画は顔料を使います。特に岩絵の具と呼ばれるもの。キラキラ光る雲母を混ぜたり、様々な工夫がなされています。
「これ下は黒だと思うのです。その上に白っぽく見える色を重ねていると思います。おそらく彼はこの煙の見え方も計算して描かれたと思っています。」と武束氏。
そもそも、今回の展覧会の照明をあてる作業の時に、作品の上から見たときに作品が黒く見えたそう。そこからこの煙の色の違いに気づいたそうです。
作品の左上の方に見えるのは川と幣舞橋。そしてその奥に建物群。一番手前には線路が描かれています。
じっくり鑑賞すると見えてくる様々な世界。そこから思いを巡らせてみるのも良いかもしれません。
(美術と釧路の社会 は3/31まで釧路市立美術館で開催中です。)

slightly distorted・・・iron [close to you <art編>]

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〜鉄の歪みを利用した家具。
椅子は座ると脚が少しだけ歪んで床を掴みます。
テーブルは天板が天然木のため、温度湿度によって動きますが、
脚が歪んで床と離れないよう自然に調整されます。

IMG_9123.jpg〜2023年3月に設置した札幌の藻岩山展望台のモニュメント。 札幌市政100周年記念事業。
IMG_9124.jpg〜2023年9月に設置した北海道苫小牧工業高等学校のモニュメント。 開校100周年事業。

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〜地元苫小牧市立樽前小学校の新校舎建設中。
新校舎に旧校舎の凸凹を利用したモニュメントを作ります。
水場の排水溝に粘土を押し付けます。
色々な凸凹を写しとって、
これからタイルに仕上げます。
新校舎の校章を出来上がったタイルで作ります。

鉄のイメージは?
硬い、錆びる、頑丈、
でも細くすると弾力が出るのです。例えば針金。針金ほど細くなく板状でもない、わずかに歪む鉄が彼の中での課題。

自ら制作活動をおこなう他に、去年から北海道大学 文学院の中の文化人類学研究室 大学院生となり、札幌市立大学デザイン学部で常勤講師も始めたのです。
「時間がとにかくないです。制作する数は全然減っていないので、ある意味、時間の使い方が上手になったかな?」なんて。
人の暮らし、生命に関連する作品を作り始めた頃から、文化人類学には興味を覚えていた・・・と今振り返ると思うそうです。
文化人類学の歴史的流れと現代の文化人類学はどう変容しているのかを勉強しているそう。「すごく変わった学問なんですよ。大きく変わってきている学問です。人類も価値観も変わっているので。理系からすると非常に不思議な学問ですね。」
制作している作品は公共のものが続いているそうです。大きなモニュメントを作ったり、地元小学校の新築に設計段階から関わっているそう。サインの総合計画、外観等。環境の中にアートをどう入れるか等・・・ある意味、レオ氏にとっての集大成的なものになるのでは?と感じました。

「鉄って非常に丈夫だけど弾力性があるんですよ。その弾力性だけで造形ができないだろうか・・・それも自然の力とか、素材の特性とか、それを生かした造形を探している感じです。」
鉄以外にも様々な金属も使われますが、多いのが鉄。「弾力性が面白いですね。」
「鉄固いですよね。ただ、針金は柔らかいじゃないですか。簡単にいうと細くなると弾力性がよりわかりやすい。針金ほど柔らかいと構造的に強度が出ない。
もう少し太い針金だったらどうか・・というところなんですよ。そうすると、針金ほど曲がらないけれど、体重をかけると少しゆがむ・・等そのようなことが起こるのです。荷重がかかった時にわずかにゆがむ・・その辺を狙っているんです。その時の弾力性とそれ以上曲がらないという強度のあたりを狙って家具を作ってみたり、その弾力を生かした造形を探したりすることが非常に面白いのです。」
※尚、写真は藤沢レオ氏からお借りしました。

art and kushiro society [close to you <art編>]

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釧路市立美術館のコレクションを中心に、美術と釧路の社会の接点を探るというテーマのもと集められた作品群です。
大きく3つに分かれています。全体としては17点。油彩、日本画、版画、書、立体・・・。
戦争に関わる作品は、個人的にはとても新鮮に心に響きました。中でも久本春雄の「カエル」の素描。
どうして戦争と関係があるのか?と思いきや・・・いつどこで描いたのものなのかの記述があったのです。
そこには、「警戒警報解除 防空壕より」「B29 帝都空襲翌日 十一月二十五日」という文字が・・・。
釧路の幣舞橋をメインに集められた作品は、華やかだった頃の釧路、賑わいが感じられる空気感が伝わってきます。「でも幣舞橋を描いた作品があっても、橋を渡る人の主観視点は少ないんですよ。絵になる風景や観光地のイメージに私たちは影響を受けます。幣舞橋をどう捉えるか・・・その辺りも考えてもらえると嬉しいです。」
そして、道東の四季の像のエスキースが4点。現在、実際に幣舞橋にある像との違いは?探してみたくなります。
微妙に違いがありそうです。顔の表情も明らかに違うのでは?という像もある感じがします。
「美術作品とそれを取り巻く社会との関係は複雑で、一言で言い表すことができません。作品を生み出す作家もある時代の一個人であり、作家が意識せずとも、
時代の潮流や思想が作品に反映されることがあります。少しお堅い感じがするかもしれないです。解説も多いのですが、たまにはこのような展覧会もありなのでは?と思って企画しました。作品を<美>という観点以外からも楽しんで欲しいです。」と沼前氏はおっしゃっていました。
(美術と釧路の社会 は3/31まで釧路市立美術館で開催中です。)

sakamoto naoyuki retrospective [close to you <art編>]

坂本直行「十勝大平原と日高連峰」1960年 帯広百年記念館蔵.jpg1 「プラウイング」1954 広尾町海洋博物館.jpg「しらねあおいA」1964年頃 八雲総合病院.jpg
釧路出身で8歳まで過ごし、その後札幌へ。その後、広尾町で牧場生活をはじめ、約30年にわたり厳しい自然と向き合いながら農業を営みました。
農作業の合間にスケッチを重ねたり、農作業後に山に登ったり。自然が大好き、山が大好き、草花も大好き・・・そんな姿が思い浮かんできます。
今回の展示、作品数は122点。他にはスケッチブックを含む資料が40点。スケッチブックだけでも80冊になるそうです。
「直行・・・という名前の通り、とてもまっすぐで一途な方だった思います。また文章を読んでいると、お茶目でユーモアのある方だと感じます。お花を愛する繊細な心もお持ちでとにかく多才な方だったのでしょうね。」と齊藤氏。
小さい頃釧路に住んでいらした時に春採湖周辺でユキワリコザクラに感動なさったそう。サクラソウの仲間はたくさんあり、そのサクラソウをテーマに北海道大学では卒業論文を書かれたそうです。
展示では水彩画が多いそうですが、そこからは筆の力を感じることができると齊藤氏はおっしゃっていました。
北海道で一番美しい 日高山脈への思いはひときわ強く、その壮大な山容をおさめたパノラマ構図は、彼の代表作品となりました。
六花亭の包装紙でいつも目に触れている直行さんの作品ですが、草花以外の彼が愛した日高山脈もこの機会にじっくりとご覧になってはいかがでしょう。
齊藤氏オススメの「プラウイング」こちらも必見です。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 齊藤千鶴子氏からお借りしました。
・坂本直行《十勝大平原と日高連峰》1960年 帯広百年記念館蔵
・坂本直行《プラウイング》1954年 広尾町海洋博物館
・坂本直行《しらねあおいA》1964年 八雲総合病院
(坂本直行展〜直行さんの足あと〜は3/10まで北海道立帯広美術館で開催中です。)
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