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アメリカのおすすめview point(Chris Knoepfler編) [varied experts]

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セコイヤ01.jpg今回はアメリカのおすすめ、まずは彼の出身、ミネソタのお話しからスタート。
必ず帰国するとやるものの一つにカヤック。ミネソタは山はないそうですが、川と湖がたくさんあるそう。
川ではカヤックや浮き輪を楽しみながら自然を謳歌。湖は15000個ほどもあるそう。
船を持っている人も多く、子供の頃は友達のお父さんが操縦する船で水上スキー等を楽しんたそうです。
どうやら水上スキー発祥の地とのこと。
そして、ミネソタはショッピングモールも発祥の地とのことで、アメリカで一番大きなショッピングモールがあるそうです。
その名もMall of America。全天候型。気候も四季も関係なく楽しめるのです。
中央にはジェットコースター2基にアトラクションほか色々があり、その周りにショッピングモールがあります。
店舗500、レストラン50、14000台の駐車スペースがあるそう。ヤンキースタジアムが9つ入るくらいの大きさとか。
とにかく大きいということしか・・・わからないですね(笑)
次に、おすすめの国立公園を2つご紹介いただきました。
一つはイエローストーン国立公園。とにかく動物がたくさん。そして動物も大きい。青森県と同じくらいの大きさと。
アメリカバイソン、ヘラジカ、オオカミ、エルク等々。この写真からも大きさが伝わるのではないでしょうか。
そして有名な間欠泉。世界中の半分の間欠泉がここにあるそうです。その中でも有名なのがオールド・フェイスフル。
100年以上もの間、定期的に熱水を噴き上げていることから「フェイスフル=忠実な、頼りになる」と呼ばれるようになったそう。
現在でも約80分ごとに吹き上がる熱水、その高さは35mくらいとか。迫力満点です。
そしてもう一つがセコイヤ国立公園。世界一大きな木があるそうです。セコイアデンドロンの巨木。
現存する世界最大の樹木とされ、高さは約83m、重さが200万kgと言われているそうです。
樹齢はおよそ2200年、寿命は2000〜3000年とか。とにかく大きい。そのスケール感に感動すら覚えるそう。
山の方にあるので、車でも行くことができるので、ぜひ一度行ってみて欲しいとchris氏。
お話しを伺っていてとにかくアメリカはスケールが違う、全てが大きいとあらためて感じました。
※尚、写真はChris Knoepfler氏からお借りしました。

2023.0224 O.A 「冬の木を撮る」  [varied stories]

逸見光寿さん(写真家)
https://coju.info/

冬の雪の降る時期は、木の魅力が引き立つ季節と逸見氏。根釧台地は一大酪農地帯なので、雪原となった牧草地に立つ木はミニマルな表現に最適との事。
着雪や霧氷はまるで木がお化粧をするかの様な気象現象なのです。
1:別海町の牧場
別海町は生乳生産量日本一。雪原となった牧草地の白と青空、薄い雲がとても美しい。
人工物を嫌うカメラマンもいらっしゃるかもしれないけれど、牧場の柵を入れる事でストーリーが生まれると。
2:弟子屈町営牧場
ここは紅葉時期も素晴らしいけれど、冬は木や牧場の柵がミニマルな写真のモチーフと化すとおっしゃいます。
この写真は青空に浮かぶ雲のバランスが気に入って撮影したものだそう。
牧場が丘陵地にあるので、写真にしやすいのも魅力。マイケル・ケンナ氏もここで撮影した作品を多数発表している。
3:標茶町の牧場
曇りや雪の天気は、モノトーンとなりミニマルな表現に最適と。光が強くなく、全体に回って影ができないので、しっとりとした表現が可能になるそうです。
ごくありふれた木立が牧草地の起伏でリズムを生み出した。
4:網走湖
結氷しかけの湖、曇り空が美しいモノトーンを作り出す。湿った雪が降り、木々に着雪して「くの字」の幹が際立って見えます。
5:阿寒湖
初めてボッケ遊歩道を歩いたそう。ここは泥火山をはじめ、冬でも結氷せず湯気の湧いているところがあります。霧氷は空気中の水分が木々に付着して凍る現象ですが、
激しく冷えこみ、かつ無風の朝にしかみるこたができません。撮影時は氷点下23℃。晴天の朝、見事な霧氷が青空に映えた。
※写真は逸見光寿氏からお借りしました。
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2023.0223 O.A 邦楽(TVドラマ、番組テーマ特集) [chord 5]

・恋におちて-Fall in love- / 小林明子
・心乱れて-Say it with flowers- / 小林明子
・愛は眠らない / 椎名恵
・LOVE IS ALL-愛を聴かせて- / 椎名恵
・別れの予感 / テレサ・テン
・会いたい / 沢田知可子
~今回はTVドラマ、番組のテーマ特集です。
曲のセレクトはもちろん斎藤氏。出演は斎藤氏とmidoriでお送りします。

みんなで考えよう海洋ゴミ問題 〜2(黒田 寛編) [fun science]

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03.jpg前回に引き続き、海洋ごみ問題について。小さな「海洋プラスチックゴミ」の中で、特に5mmよりも小さな
プラスチックを「マイクロプラスチック」と呼んでいます。非常に小さいので、海の生き物が間違って食べたり、あるいは、食物連鎖や生物過程により海の生態系内に取り込まれていくことが懸念されています。
日本周辺で浮遊するこのマイクロプラスチックの密度は他の海域よりも高くなっているそうです。
このマイクロプラスチックは、「一次マイクロプラスチック」と「二次マイクロプラスチック」に大別されます。
一次マイクロプラスチックは、工業的に小さい状態で生産されるプラスチックで、もともと小さく生産された
プラスチックを意味します。例えば、化粧品、歯磨き粉や洗顔剤に入っているマイクロビーズと呼ばれる
小さなプラスチックなど。化粧品だと「ラメ」、歯磨き粉であれば「研磨剤」、洗顔剤であれば「スクラブ」
として製品に入っていることがあります。マイクロビーズはマイクロプラスチックの中でも、とても小さく、
大きさは数ミクロン~数百ミクロン(0.数ミリ)ほど、目に見えないくらい小さいのが特徴。
また、一本の洗顔剤に、33万粒のマイクロビーズが入っていたという報告もあり、数も大量。これが、洗面所やバスルームから下水に流れ込み、下水処理場で除去できなかったものが川から海に流れ込む事に・・。
また、人間が作ったものなので、スクラブの一次マイクロプラスチックは、極めて球形に近く、海でも、自然界では異質なくらい「球形のゴミ」として発見されます。
私達は悪意はなくても、知らず知らずのうちに「海洋ごみ」を増やしているのです。また、国によっては、法律でマイクロビーズの製造・販売を段階的に禁止している国もありますが、まだ、業界の自主規制という国もあるそう。
次に、二次マイクロプラスチックについて。こちらは工業的にはそれなりに大きく生産され、プラスチックゴミとして海の中や周辺に放置されると長い年月をかけて環境中で小さくなるプラスチックを意味します。紫外線による効果や、波などによる物理的な力を受け、プラスチックが砕けて、どんどん小さくなります。この二次プラスチックが海の中に大量にあることがわかっているそうです。また、海の中だけではなく、陸上でもマイクロプラスチックが生まれます。例えば、化学繊維の服を洗濯機で洗うと、マイクロプラスチックファイバーが下水に流出し、これが下水処理場で処理されずに川や海に流出するとう具合いに。
では、マイクロプラスチックは、海の中で砕けてどこまで小さくなるのか?そして、最終的にはどうなるのでしょうか?
実は、ここが未だ明らかにされていないポイント。というのは、通常、マイクロプラスチックを調査する際は、ある大きさの網目をもったネットを海面付近で引っ張り、
このネットに入ったプラスチックの大きさ・形状・材質・個数・重さなどを調べます。
一般的な網目の大きさは330µm(マイクロメーター)=0.33mmになり、これよりも小さなマイクロプラスチックは網目をすり抜けてしまうため採取できないと。
網目をもっと細かくすれば、より小さなマイクロプラスチックが採取できるんではないか?と思われるかもしれません。
でも、ネットの網目を細かくすればするほど、例えば、小さな植物プランクトン等も一緒にネットに入ることになり、そうするとこの植物プランクトンが網目の
目地をふさぎ、ネットから海水が排水されずらくなり、ネットを引っ張ると抵抗が大きくなり、ネットが破けたりもするそうです。
さらに、実は海底からもマイクロプラスチックはすでに発見されているのです。もともとプラスチックは海水よりも軽く、通常は海水に浮かんでいるはずなのですが、
何らかの要因で、重くなり、海底まで沈むマイクロプラスチックもある、ということを意味しています。ということは、マイクロプラスチックは、海面だけではなく、
海面下~海底での分布や振る舞いについても調査が必要であるということが想像して頂けると思いますと黒田氏。いずれにしても、一度人為的な異物が自然界に入って
しまうと、こんなにも分布や汚染過程を調べる事が大変なのかと改めて思い知らされてしまうお話しでした。
※写真は黒田寛氏にお借りした資料です。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/7zppuhCPSYM1iHjwSDRxuB

ニホンザリガニに関する記事(照井 滋晴編) [nature treasure]

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ニホンザリガニに関する記事のこと。 「ニホンザリガニ売買禁止 特定第二種動植物指定 釧路地域にも生息」というタイトルです。
内容は記事のタイトルそのままで、ニホンザリガニの売買が法的に禁止されたというもの。 この記事は、照井氏が釧路新聞の記者にお願いして取材してもらったそうです。
近年はインターネットを介して野生生物の売買が盛んに行われています。本当にいろいろな生き物が売買されていて、環境省の出している絶滅の危機に瀕した生き物の
リストであるレッドリストに選定されているような生き物も多数確認されているそう。 話題に挙がったニホンザリガニもレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に選定されている種。
日本の中でも北海道や東北地方の一部にしか生息しないという事もあり、全国的に人気の種となりインターネット上で販売されているのをよく見かける様になっていたと。
そんな現状を何とかしたいと思い、数年前から知人の研究者と一緒にインターネットを介した取引の一事例としてインターネットオークションにおけるニホンザリガニの2010年1月〜2021年12月までの12年間の販売記録を収集・整理し、販売実態の把握及び保全に向けた課題の整理に取り組んでいたそうです。
その結果、12年間で12,000個体を超えるニホンザリガニがネットオークションで取引されていて、その90%以上が野外から採集された野生個体であることが判明。
さらに、北海道で採集された個体がほとんどだということもわかったのです。 もちろん釧路を含む北海道東部から出品されているものもあったそうです。
また、野生個体を扱う市場は年々拡大していることも明らかになり、色彩変異のあるニホンザリガニは通常の体色の個体と比べて高値が付き取引されていたのです。
1個体あたりの価格は、通常個体で1個体あたり1000円位。中には、昨年ヤフオクで取引されたニホンザリガニの中で最も高かった取引は1個体で約70万円というものも。
それは、色彩変異で体色が真っ白になった個体。ですからニホンザリガニを野外で捕獲して売ろうという人も年々増加する傾向が確認されていたとおっしゃっていました。
ニホンザリガニは、開発や外来生物との競争等の影響で生息環境が減少・喪失し、既に絶滅の危険性が増大している野生動物であるにも関わらず野生個体が多数販売
されている現実。 そのまま販売目的のむやみな乱獲が続いた場合、個体群単位の絶滅や生息環境の破壊も生じる可能性があり、既にその様な理由で激減してしまった生息地もあったかもしれません。更に、飼育放棄による放流により遺伝的攪乱や在来種との競争、寄生虫・ウィルスの媒介などの悪影響が生じる可能性も考えられ、環境省では2023年1月11日から種の保存法に基づく「特定第二種国内希少野生動植物種」に指定。「特定第二種」というカテゴリーでは、販売・頒布を目的とした個体等の捕獲等、
譲渡し等、陳列・広告が原則禁止。指定種の売買をした場合、個人では5年以下の懲役や500万円以下の罰金、法人では1億円以下の罰金が科されることになりました。
ちなみに、この特定第二種には、釧路湿原に生息するキタサンショウウオや道内の河川に生息するカワシンジュガイ類なども2021年に指定されています。
販売目的の捕獲を禁止したことで、これらの種類の生き物たちのむやみな乱獲の危険性はなくなりましたが、それで万事解決というわけではありません。
「そもそも特定第二種に指定されるということは、たくさん販売されているという事の前に、絶滅の危険性があるくらい数が減っているという事。
絶滅を回避するためには、野外の生息環境を守っていのが一番大事なことなのです。 一つ課題が解決しても、太陽光発電所の問題のように、まだまだ解決しなければ
ならない課題がたくさんあるのが現状です。」
※写真は照井滋晴氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/4uLNcv5tyPDcSyXbGySyKl

animal kingdom [close to you <art編>]

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アニマルに特化した展覧会です。少しだけ人が登場する作品もあるそうですが、ほぼ動物がメインのものが多いそうです。油彩、日本画、版画、写真、木彫等々。
展示作品の中から数点ご紹介いただきました。まず、ジャック=レイモン・ブラカサ「海辺の羊」
ここに登場する羊の表情が全て違って、何か哲学的なことを言おうとしている感じがすると耳塚氏。
海辺に羊?と変わったシュチュエーションにも感じたのですが、違和感はなくしっくりするそうです。
次に六郎田天鈴の「春暁崇座献 エベレスト鈴湖生誕寿舞曲」帯広出身の日本画家。この作品は春の日の出にエベレストの山に飛んでいるような馬たち、それに続く白いツルがなんともおめでたい感じのする作品。大作です。
そして富谷道信の「アデラの記憶」愛犬を抽象的に表現した木彫作品。イキイキしている犬の雰囲気、楽しそうに歩いている感じが伝わるとおっしゃっていました。
中でも耳塚氏がすごいと感じるのが、小林敬生の「陽はまた昇る」ありとあらゆる動物が描かれていてモノクロの世界がとすごい迫力で迫ってくるそう。
また、神田日勝の「人と牛B」は近くから見るのと遠く離れて見るのでは印象が違って見えるそうです。
近くから見ると大胆な筆使いや絵の具の感じが伝わり、離れて見ると牛と人が浮かび上がってくる感じとか・・・。
また渋谷栄一の「Animal G」や「Animal F」は顔が動物で体が人間、さらに面白いポーズの版画。
この作品の前ではおもしろポーズと同じポーズをとり写真撮影をする方がいらっしゃるそうです。
鑑賞の仕方は人それぞれ。身近な存在の動物たち、作品から伝わるその表情をじっくり眺めたり、技法を見たり、楽しみ方はたくさんありそうです。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 耳塚里沙氏からお借りしました。
(アニマル・キングダムは3/12まで北海道立帯広美術館で開催中です。)

2023.0222 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏&緩和ケア 師長補佐 飛嶋知恵子氏&緩和ケア認定看護師 山田美穂氏 [close to you <dr.編>]

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緩和ケア病棟、実際に動き出してどんな日常なのかを含めて色々とお話しを伺いました。
前回お話しを伺った緩和ケア看護師長 荒堀有子氏もおっしゃっていましたが、誕生日会やクリスマス等、季節ごとの行事をとても大切になさっている感じです。
たまたま、入院中にお誕生日を迎えた方の誕生日会の様子を伺いましたが、まるでウェディングケーキのような大きなケーキに様々な写真が施されていたり、
何と言っても患者さんの素敵な笑顔が印象的。
そして、クリスマスにはドクターの岡澤氏がサンタさんになったり、もちろんスタッフもクリスマスムード盛り上げに様々工夫をされて取り組まれたそう。
中には患者さん自ら飾りつけをご自身になさったり・・ということもあったとか。
そして、なんともすごいと感じたのが餃子パーティ。出来立てホヤホヤの熱々の餃子を頬張り、ハフハフしている感じもお写真も見せていただきました。
「餃子にはやっぱりこれでしょう・・」ということでお隣にはビールも添えられていて。
患者さんも家族の方もとても穏やかで和やかな雰囲気が見せていただいた写真から伝わってきました。
飛嶋氏、そして山田氏にそれぞれどうして緩和ケアに関わったのか?看護の道を目指したのか?等々伺いました。
お二人ともご家族のことがきっかけでこの道を目指すことに繋がったそうです。
お話しを伺っていて、強く感じたのが、緩和ケアに携わることができてとてもよかった、緩和ケアというものを通して人間として患者さんと向き合えることの喜び。
このようなスタッフの方に囲まれて穏やかな時間を過ごすことができる・・・・・。
人は生まれたら絶対に死を免れることはできません。でも人生最期の時をこのように過ごすことができたなら・・・幸せなことだろうと思う自分がそこにいました。

海の中での位置はどう決める?(満澤 巨彦編) [varied experts]

 ve0217満澤氏.JPG海の中での位置はどうやって決めるのでしょうか?深海調査で克服すべき課題としてまず思いつくのは、深海の圧力、低水温、
暗黒などの環境を克服するためのシステム開発。
このような課題の中で普段はあまり気にすることはない重要な事があるのですが、それは、何かわかりますか?
水の中では電波が使えないこととも関係しているそうです。例えば、新たに発見した熱水活動域で何度も調査したり、
「ディープトゥ」で発見したH2ロケットのエンジンを無人探査機で回収したり、深海調査で欠かせない重要なことがあります。
答えは「深海での位置決め」測位。
深海底はまっくらで、照明をつかっても数十mしか見えないので、潜水船で潜ると、目印のない砂漠、あるいは目標物のない
森林の中にいる様なのだとか。音響を使った探査用のソナーは数十mから200m位の範囲で地形や構造物などはわかるので、
その時の周囲の状況はわかるのですが、繰り返し調査をするためには、緯度経度で位置を決める必要があります。
このため、船の位置を基に。海底での位置決めをいかに正確に行うか、測位するためのシステムはとても重要なのです。
現在、陸上ではだれでも気軽に全地球測位システムGPSを使って正確な位置を知ることが当たり前になっているそうです。
陸上同様、船の測位でGPSが普及したのは90年代に入ってからで、特に湾岸戦争を機に精度が格段に良くなったと満澤氏。
さて、問題の海の中ですが、海の中は電波が使えないので、音波を使った音響測位システムと呼ばれる測位方式を使います。
船の底、船底に音波を発振したり受信したりする送受波器と、海底の例えば潜水船や無人探査機に取り付けられている
トランスポンダと呼ばれている音を発信したり受信したりする装置の間で距離を測り、音波の伝わってくる方位から位置を決めることができるとの事。この方式は、船と海底の潜水船などとの1ラインの音響のやりとりなので、船の揺れなどで大きな誤差が
発生。このため、より精度を高める為に、トランスポンダを海底に3台或いはそれ以上設置し、設置したトランスポンダの海底での位置を決めるそう。トランスポンダは
例えば潜水船の調査範囲を囲むように設置し、船と基準点となる複数のトランスポンダと潜水船や無人探査機との間で距離を測り、三角測量の原理を応用することで、
潜水船の位置を正確に決める事ができます。海底の位置決めができたとしても、どうしても誤差はあるので、海底で同じ場所に確実に行く為に、目印となるものを設置。
目視で有効なのは反射テープ。反射テープは100均でも売っている自転車に貼ってライトに反射するテープ。これは数10m離れた場所からライトに光るので目視で
ターゲットを確認することができます。
より広域では小型のトランスポンダ(JAMSTECでは通称ミニトランスポンダと呼んでいます)装置を音響の目印として設置。ミニトランスポンダは一定の間隔で音響の
パルス信号を発信するので、この音響信号を海底で受信することで、ミニトランスポンダの距離と方位がわかるのです。
例えば山での遭難時に遭難者が自分の位置を知らせるために電波を発信するビーコンという装置がありますが、このビーコンをイメージすると良いかもしれません。
音響信号が届く範囲は500m位なので、潜水船や無人探査機で500m位まで近づく必要があるそうですが、一旦受信できると確実に目標に行くことができると。
潜水船や無人探査機の調査では、緯度経度を決めるためのトランスポンダを使った測位システム、そして目標に確実に到達できるミニトランスポンダ、音響ビーコンを使うことで海底での調査を効率良く行うことができる様になるとおっしゃっていました。
「機械や装置に頼るだけではなく、現場での経験の積み重ねも必要なのではないかと思いつつ、深海での位置決め、その仕組みについてご紹介しました。」
※尚、写真は JAMSTEC 満澤巨彦氏からお借りしました。
・写真は潜水船や無人探査機の調査の必需品となっているミニトランスポンダ(音響ビーコン)

2023.0217 O.A 「日本滞在記」 [varied stories]

鈴木雅章さん(翻訳者・ライター)

6週間日本に滞在する間、充実した日々を送られたそうで、何より3年ぶりに様々な体験をしたみたいです。
初体験は東京の三鷹の森ジブリ美術館の前を通ったこと。以前近くに住んでいたこともあり、懐かしくもあり、綺麗な建物が増えたなと思ったそうです。
やはり観光客も多く、外国からの方も数多くいらしたそう。
その後鶴居で2週間ほどゆっくりし、札幌へ。札幌では藻岩山スキー場でスキーを楽しんだそうです。
あまり楽しすぎたからかどうかはわかりませんが、帰りのバスに乗り遅れ・・・
結局歩いて降りたそうですが、雪が降っていてそれはそれで幻想的で良かったと。
大阪は何度も行かれたそうですが、通天閣は初。思ったより楽しかったと教えてくれました。新世界で串カツやたこ焼きを堪能し、通天閣にも登ったそう。
射的にもチャレンジしたそうですが、彼はそこにあった「Bruno Mars がここにやってきた」という貼り紙が気になったそうで、
思わず「本当にいらしたんですか?」と店員さんに聞いたそうです。もちろん確かにいらしたそうで、証拠写真も送ってくれました。
そして広島 原爆ドームに行ってきたそうです。音声ガイドを聞いたり、資料を見たり、一緒にいらした息子さんも色々な思いを感じたそうで、
行って良かったとおっしゃっていました。
そして、今回のメインイベント大相撲。抽選に当たりやすくなるようにファンクラブに入ったそう。
椅子席でよく見える場所だったそうですが、生で見るのはやはり迫力があり、感動したみたいです。
「でも実況がないので、何をやっているのかわからない部分もあるんです。淡々と進んで行くので。そういう意味ではテレビの方がわかりやすいかもしれないですね。」
ということで、たくさんの思い出を胸にオーストラリアに戻られたのですが、収録の日はオーストラリアは28度。
やはり地球は広いな・・・と思わず思った私でした。
※写真は鈴木雅章氏からお借りしました。
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2023.0216 O.A 洋楽 [chord 5]

・Just The Two Of Us / Grover Washington Jr.
・Soul Shadows / The Crusaders
・Street Life / The Crusaders
・JOJO / Boz Scaggs
・We Are All Alone / Boz Scaggs
~今回の洋楽編、AOR&Fusion 特集です。
セレクトはToshi氏。今回の出演は、Toshi氏&midoriでお送りします。