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kitami's art [close to you <art編>]

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北網圏北見文化センターコレクション選、香川軍男・景川弘道と北見の美術。タイトル通り北見のアートに焦点を絞った展覧会です。
全体で135点ほど。これだけ北見のアート関連の作品が一堂に会することも珍しいのかもしれません。
香川軍男、景川弘道、勝谷明男、鷲見憲治、中村善策等々、あまり聞き馴染みのない方から著名な作家まで様々。
中でも香川軍男の作品の多くは「いも版」の技法で作られています。油彩や水彩を描かれていたそうですが、年賀状制作をきっかけに「いも版」一筋になったとか・・。
使っているのは男爵いも。たまにメークインも使ったそうです。もちろん北海道産。さらに食べて美味しいいもが「いも版」に向いているそう。
主なる題材は干支の動物たちや魚等。素朴なホッとする作風です。
景川弘道は、木版画家。木版で国内外の風景や愛らしい子どもの姿を彫りました。彼は世界初の板目凹版という技法で彫ったところを黒くする技法をあみ出したそう。
通常彫ったところが白くなるのが版画なのですが、その逆です。題材は道内の風景のみならず海外の風景、さらに人物。これは子供が多いそう。
どちらの作品も素朴な感じがしてホッと和む、癒される感じのものが多い感じです。
北見、帯広、釧路とリンクする流れもあるかもしれません。また、逆に独自の地域性を感じるものもあるかもしれません。
「知らない画家も多いと思います。これを機会に北見の作家、もしくは北見にゆかりのある作家の美術を鑑賞してみるのも良いと思います。」と薗部氏。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 薗部容子氏からお借りしました。
(北網圏北見文化センターコレクション選 香川軍男・景川弘道と北見の美術は3/12まで北海道立帯広美術館で開催中です。)

2023.0208 O.A 釧路労災病院 院長代理 小笠原和宏氏 [close to you <dr.編>]

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昨年末、新型コロナ感染症によるクラスターが発生し、いくつかの病院で機能停止になりました。
労災病院では外科医がコロナに感染したりと病院の在り方について色々と考えさせられたと小笠原氏。
釧路労災病院は改築当社は急性期一般病床が500床あったそうですが、医大からの婦人科医師の派遣が困難になり、釧路赤十字病院に集約。
同時に北大からの小児科も撤退。一般病床を50床減らし、後に外来化学療法センターを開設します。
さらに患者さんが減り、地域包括ケア病棟(回復期病床)に50床を転換。昨年春に一般病床を50床減らし、緩和ケア病棟33床に。現状は合計で433床。
時代と地域のニーズに合わせ、病院も変革を続けて来たということなのです。
ところが、新型コロナ関連で緩和ケア病棟は閉鎖され、コロナ専用病棟に現在はなっているそうです(1月18日収録時現在)
さらに医師の働き方改革の影響で今後、勤務時間に制限が設けられることになるそうです。心配は尽きない感じです。
実は看護師も薬剤師も足りない状況が続いていると・・・。ですから、外来化学療法センターを拡充したくてもスタッフの確保がままならないという現実があるとのこと。
「私が院長代理に就任している間に一般病床をさらに50床削減しなければと思っています。代わりに術後や重症患者さんをケアするハイケアユニット(HCU)8床を
設置する計画です。ですから急性期一般病床は300床、病院全体で391床にスリム化しようと考えています。」
現在、市立釧路総合病院の放射線治療装置が交換のため半年間休止になり、労災病院がカバーしています。
また、クラスターで診療制限されている間も二次救急をかわったりということもあったそうです。
「立派な大病院が一つあれば釧路の医療が大丈夫ではないことが証明されたんですね。ですから地域の医療はそれぞれが補完しあい、守って行かなければならないと
思っています。」コロナ前からも感じていたことのようですが、コロナの関係でそれが顕在化したと言えるかもしれません。
実は釧路地域の看護学校の志望者が減っている現実に非常に頭を悩ませている小笠原氏。
「私はありがとうと言っていただける仕事に、とてもやりがいを感じる日々を過ごしています。ですから地域の若い人たちにもこの道を目指していただき、
地元で働く医療者になって欲しいと切に思うのです。」最後に一番、今強く思っていることを熱く語っていただきました。