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animal kingdom [close to you <art編>]

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アニマルに特化した展覧会です。少しだけ人が登場する作品もあるそうですが、ほぼ動物がメインのものが多いそうです。油彩、日本画、版画、写真、木彫等々。
展示作品の中から数点ご紹介いただきました。まず、ジャック=レイモン・ブラカサ「海辺の羊」
ここに登場する羊の表情が全て違って、何か哲学的なことを言おうとしている感じがすると耳塚氏。
海辺に羊?と変わったシュチュエーションにも感じたのですが、違和感はなくしっくりするそうです。
次に六郎田天鈴の「春暁崇座献 エベレスト鈴湖生誕寿舞曲」帯広出身の日本画家。この作品は春の日の出にエベレストの山に飛んでいるような馬たち、それに続く白いツルがなんともおめでたい感じのする作品。大作です。
そして富谷道信の「アデラの記憶」愛犬を抽象的に表現した木彫作品。イキイキしている犬の雰囲気、楽しそうに歩いている感じが伝わるとおっしゃっていました。
中でも耳塚氏がすごいと感じるのが、小林敬生の「陽はまた昇る」ありとあらゆる動物が描かれていてモノクロの世界がとすごい迫力で迫ってくるそう。
また、神田日勝の「人と牛B」は近くから見るのと遠く離れて見るのでは印象が違って見えるそうです。
近くから見ると大胆な筆使いや絵の具の感じが伝わり、離れて見ると牛と人が浮かび上がってくる感じとか・・・。
また渋谷栄一の「Animal G」や「Animal F」は顔が動物で体が人間、さらに面白いポーズの版画。
この作品の前ではおもしろポーズと同じポーズをとり写真撮影をする方がいらっしゃるそうです。
鑑賞の仕方は人それぞれ。身近な存在の動物たち、作品から伝わるその表情をじっくり眺めたり、技法を見たり、楽しみ方はたくさんありそうです。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 耳塚里沙氏からお借りしました。
(アニマル・キングダムは3/12まで北海道立帯広美術館で開催中です。)

2023.0222 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏&緩和ケア 師長補佐 飛嶋知恵子氏&緩和ケア認定看護師 山田美穂氏 [close to you <dr.編>]

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緩和ケア病棟、実際に動き出してどんな日常なのかを含めて色々とお話しを伺いました。
前回お話しを伺った緩和ケア看護師長 荒堀有子氏もおっしゃっていましたが、誕生日会やクリスマス等、季節ごとの行事をとても大切になさっている感じです。
たまたま、入院中にお誕生日を迎えた方の誕生日会の様子を伺いましたが、まるでウェディングケーキのような大きなケーキに様々な写真が施されていたり、
何と言っても患者さんの素敵な笑顔が印象的。
そして、クリスマスにはドクターの岡澤氏がサンタさんになったり、もちろんスタッフもクリスマスムード盛り上げに様々工夫をされて取り組まれたそう。
中には患者さん自ら飾りつけをご自身になさったり・・ということもあったとか。
そして、なんともすごいと感じたのが餃子パーティ。出来立てホヤホヤの熱々の餃子を頬張り、ハフハフしている感じもお写真も見せていただきました。
「餃子にはやっぱりこれでしょう・・」ということでお隣にはビールも添えられていて。
患者さんも家族の方もとても穏やかで和やかな雰囲気が見せていただいた写真から伝わってきました。
飛嶋氏、そして山田氏にそれぞれどうして緩和ケアに関わったのか?看護の道を目指したのか?等々伺いました。
お二人ともご家族のことがきっかけでこの道を目指すことに繋がったそうです。
お話しを伺っていて、強く感じたのが、緩和ケアに携わることができてとてもよかった、緩和ケアというものを通して人間として患者さんと向き合えることの喜び。
このようなスタッフの方に囲まれて穏やかな時間を過ごすことができる・・・・・。
人は生まれたら絶対に死を免れることはできません。でも人生最期の時をこのように過ごすことができたなら・・・幸せなことだろうと思う自分がそこにいました。