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2023.0831 O.A 邦楽 [chord 5]

・さよなら夏の日 / 山下達郎
・想い出のサマーデイズ / 竹内まりや
・夏のクラクション / 稲垣潤一
・Remember Summer Days / 杏里
・晩夏(ひとりの季節) / 荒井由実
・夏の終りのハーモニー / 井上陽水&玉置浩二
~今回は邦楽一般。夏の終わり 名曲特集です。
セレクトは村田氏。今回の出演は、村田氏とmidoriでお送りします。

釧路管内の岩石のお勉強〜special version〜(境 智洋編) [fun science]

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様々な釧路管内の海岸線で、いろいろな石を見てきました。どれだけのどんな石があるのでしょう?
中学校では9種の岩石を勉強するそうです。
スタジオにはその9種の石を持ってきてくださった境氏、この中で見ることのできないものは?と問われ、一生懸命石を眺めましたが、どれも見たことのあるものにしか見えません。実ははんれい岩が見ることができないそう。この岩石たち、大きく分けると火成岩と堆積岩になるでしょうか。
この9種の石の見分け方は、石の中の粒の状態、光るかどうか。
そして石同士をこすって匂いを嗅ぐ。「岩石学者の中にはそのやり方は邪道だという方もいらっしゃるのですが・・・」と。
堆積岩は埃っぽい感じ。そして火成岩は花火みたいな、火薬っぽい感じの匂いがします。
この9つエリアに分けると大きく4つ。
・阿寒・摩周エリア・・・第四紀 火山の時代 更新世後期・・・今から1万〜10万年前
・湿原エリア・・・・・・第四紀 海の時代 更新世前期・・・・今から100万年前
・白糠エリア・・・・・・海の時代 古第三紀 漸新世・・・・・今から3000~4000万年前
・釧路エリア・・・・・・海の時代 古第三紀 漸新世・・・・・今から3000~4000万年前
海の時代があるからこそ、化石も多産するとのこと。まだまだ調べられていない釧路管内の海岸線に関する様々なこと。
そう考えると海岸線巡りはまだまだやめられないのです。
※音声はこちら・・・

private smoll talk!〜special version〜(齊藤 慶輔編) [nature treasure]

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今回のspecial versionは思い切りプライベイトに迫りました。
(私としては・・・迫ったつもりです。まだ、甘いかな?)
あまり猛禽類以外のことにはマイクを通してはお話し、オフマイクでも話してくださらないのですが・・・。
NHKの密着取材を受けてからの、ほぼ内容は雑談です。
とにかく好きなものにはとことんこだわる慶輔獣医。
以前にもレンズ系のお話は伺ったことはありましたが、今回はコーヒーと植物がメインです。
key wordは、coffee、夜香木、源右衛門、ルナサンダラ・・・・・・etc.
「ただいま〜」とお家に帰ってから慶輔獣医が一番最初にすることは?
果たしてこの「ただいま〜」は誰に言っているのでしょう?
※写真は齋藤慶輔氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・

learning from each other [close to you <art編>]

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10.jpgいつもお世話になっている北海道教育大学附属釧路義務教育学校で美術を教えている更科結希氏に
インタビューさせていただきました。
・・・というのは彼女が本を出版したということで、そのことについてメインでお話しを伺いました。
<中学校美術の「学び合い」題材&授業プラン>というタイトルです。
10年以上の歳月で行ってきた授業の中から27のテーマをセレクト。
どのような形で授業を進めてきたのかが一眼でわかる内容になっています。
本来は美術を教えている先生向けとのことですが、テーマの決め方、そのネーミング、物事の考え方、
広げ方等々勉強になるものばかりです。
普段の生活の中でも応用できそうな感じです。
今回はその中から2テーマ(1テーマは本に載っていませんが)について伺いました。
更科氏の言葉から・・・・・
授業は、驚きの連続です。子どもとのやりとりは私の「学び合い」の時間でもあります。
自分の考えに自信がもてたとき、やりたいことが見えてきたとき、「早く次に向かいたい」「やってみたい」と考えるのは、大人も子どもも一緒です。そのためには、他者の存在は不可欠です。そして、1人では成し遂げられないことも、周囲の力によって実現できることがあります。そうした関わりが、美術の授業で子どもたち同士の「学び合い」によって実現できたら、どんなに素敵なことでしょう。
この本にまとめた授業は、私がこの10年ほどの中で取り組んできた内容です。毎年、目の前にいる子どもたちに。美術を通して身につけさせたい力を「どのように授業」で、「どのような展開」で教えていくべきかを考え、改めて整理してきました。そして、その中に、子どもたち同士を結びつける場面「学び合い」を位置づけ、違いを高め合える授業を目指してきました。
この本が「私」と「みなさま」を結びつけ、互いに「学び合う」ための媒体として存在していければうれしいです。
※尚、写真は更科結希氏からお借りしました。(本の中に載っていない授業のものもあります)
(中学校美術の「学び合い」題材&授業プラン」は明治図書から刊行)

2023.0830 O.A 釧路労災病院 脳神経外科 末梢神経外科 井須豊彦氏 [close to you <dr.編>]

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数年ぶりに釧路労災病院で開催される「釧路管内健康フォーラム2023」について。3セクションに分かれて公園が行われるそう。
今回のテーマは脳神経外科に関わること色々・・・
片頭痛で悩まれている方も多いはず。そして腰痛で困っている方も多いはず。。。。。最新の治療法が色々と始まっているので、そんな紹介もあるみたいです。
気になる方はぜひチェックしてくださいね。
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「釧路管内健康フォーラム2023」
・2023年9月9日(土)12:30 開場 13:00 開演
・釧路労災病院 3階講堂
・開会挨拶:釧路ろうさい病院 中央検査部長 遊佐純教氏
・セッション1:13:05〜13:50
 座長:釧路ろうさい病院 薬剤部 部長 大月沢雄氏
 「片頭痛治療で快適な生活を」釧路ろうさい病院 脳神経外科部長 脳・脊髄外科センター長 磯部正則氏
・セッション2:14:00〜14:45
 座長:釧路ろうさい病院 MSW 伊藤慶洋氏
 「釧路の在宅医療の現状と訪問看護師の役割」さいた訪問看護ステーション 所長 今田真知子氏
・セッション3:14:55〜15:40
 座長:釧路ろうさい病院 中央放射線部長 河野文一氏
 「しびれ痛み診療〜時代遅れの新しさを求めて〜」釧路ろうさい病院 脳神経外科部長 末梢神経外科センター長 井須豊彦氏
※入場無料、予約は必要ありません。 また、セッションの間は約10分ほどの休憩があります。

日本の牡蠣たち(中嶋 均編) [varied experts]

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前回は海外の牡蠣たちについてお送りしたので、今回は日本の牡蠣たちについて。
日本の牡蠣は4つの系統に分かれているそうです。北海道系、宮城系、広島系、熊本系。
北海道系は生育が早く、大きくなり、寿命が長い。
宮城系は北海道系に似ていてるが、外套膜が茶色っぽい。
広島系は小粒で生育がゆっくり、外套膜が黒色。(真っ白の身と真っ黒の外套膜が自慢とのこと。)
そして、熊本系は生育がゆっくりであまり大きくならない。
この様な特徴があるそうですが、最近はほぼ宮城系。混雑している感じとのこと。
牡蠣の国内の産地は色々あります。広島、宮城、三重、兵庫、岡山、熊本、大分、宮崎、北海道等々。
ただ、国産の牡蠣の60%が広島産。20%は宮城産。ですから80%をこの2つの産地で占めているということ。
様々なことが変化してきているそうです。先日、奥尻にいかれた中嶋氏、そこで岩ガキに出会ったそうですが、以前はそこにはなかったそうです。
牡蠣の世界も時代がめぐり、様々な変化があるということが中嶋氏のお話しからも伝わってきました。
※写真は中嶋均氏からお借りしました。

2023.0825 O.A「八重山そば〜」 [varied stories]

那良伊功さん(南の美ら花 ホテルミヤヒラ 取締役統括部長)
https://www.miyahira.co.jp/company/

今回も八重山そばの話がとまりません・・・「おそばの話で1年いっちゃうよ〜」なんて。
ということで今回は八重山そば概論(笑)。
沖縄そばとは違います。まず、八重山とは、中心となる石垣島をはじめ、竹富島、小浜島、黒島、新城島、西表島、由布島、鳩間島、有人島では日本最南端の波照間島などの石西礁湖周辺の島々と、これらから西に離れた日本最西端の与那国島の合計12の有人島、及び、多くの無人島からなる島嶼群。・・・Wikipediaより。
この八重山地域全般で食べられるそばを八重山そばと言います。そばは細めで丸麺。縮れなしのストレート。平麺もあるそうです。スープはカツオや豚骨の出汁が主体。トッピングはカマボコとネギと豚肉の細切り。
沖縄そばは一般的に麺は太めで少しねじれているそう、トッピングはほぼ八重山そばと変わらないのですが、そこに紅生姜が入るそう。ただ、いずれも蕎麦粉ではなく、小麦粉を使い麺は作られています。「八重山そばを食べ慣れている僕にとっては、あのコシがあってモチモチ感は最高に美味しいんです。」
この八重山そば、実はからそばというものもあるそうで・・・八重山そばの麺と好みの具(ツナ缶やサバ缶)、醤油等の調味料をまとめて袋に入れ、よく揉んで混ぜるという食べ方も存在するそう。
「あれね・・・実は商工会青年部で以前イベントがあり、八重山そばを売ろうとしていたんです。ところが待っても待ってもカマボコが届かない。なんと日にちを間違えていたんです。そこで瓢箪から駒ではないのですが、生まれたのがこの食べ方なんですよ〜。」ということはからそばの生みの親?
石垣島には50以上の八重山そばを出すお店があるそう。通常の食堂には必ずあるそうで、もしかすると100件以上かもと。その中から2件だけご紹介いただきました。
・来夏世(くなつゆ):石垣小学校の裏手にある。豚骨ベースにカツオだしを合わせたコクがありながらあっさりとしたスープが特徴。
・なかよし食堂:「注文したら3秒で出てくる」と語られるその秘密は、常連客のメニューがほぼ決まっているので、お客さんの顔を見てすぐ準備に取り掛かるから。
※写真は那良伊功氏からお借りしました。
・写真上(左)は金城製麺所の八重山そばTシャツ&八重山そば
・写真上(真ん中)は金城製麺所の丸麺 (モチモチして腰もありのびにくいのが良いそう)
・写真下(左)は白保食堂のソーキそば(これは病みつきになるとのこと)
・写真下(真ん中)は昔ながらの八重山そば 具志堅そば
・写真下(右)は八重山そばと味噌そばセット
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2023.0824 O.A BAND [chord 5]

・Don't Stop Believin' / JOURNEY
・Stone In Love / JOURNEY
・Who's Crying Now / JOURNEY
・Mother, Father / JOURNEY
・Open Arms / JOURNEY
~今回はバンド編です。JOURNEY 特集です。
セレクトは河口氏。出演は、河口氏&midoriでお送りします。

道東〜三陸〜常磐沖の高水温化:南下しない親潮・北上する黒潮続流(黒田 寛編) [fun science]

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今年の夏、釧路沿岸の海面水温は高いと言い続けてもう10年ほどが経ちました。実は、昨年6月以降は、冬(昨年12月~今年2月)を除き、ずっと釧路沿岸の海面水温が高い状態が続いているそう。「特にこの夏の高い海面水温の分布は私も初めて見るようなパターンで、自然変動の複雑さや予想や予報の難しさを感じています。」
現在の高い海面水温の原因となる海の特徴は2つ。一つは、北の海から冷たい海水を運んでくるはずの親潮が道東よりも南側に流れ込まないという事。もう一つは、黒潮(正確には黒潮続流)が北緯40度近くまで極端に北上している事。現在、千島列島~北方四島に沿って流れる親潮は、北方四島の色丹島付近までは元気に流れています。千島列島付近では親潮は強い状況。ただし、色丹島付近で親潮は南東方向に流れの方向を変え、その後、北東方向にUターンしてしまうので、道東よりも南には差し込んできません。その原因は親潮の駆動力である「海上風」。道東より南側への親潮の南下を弱めていると推察されています。さらに、この道東以南への親潮の南下を弱めるような海上風のパターンは、2017年以降の冬、毎年のように見られていて、長期的に親潮を弱める原因になっていると。ただし、2017年以降の冬に毎年のようにみられている海上風のパターンは、1900年以降のデータを解析すると、珍しいパターンであることがわかっていて、最近年の気候変動に伴うような自然のゆがみを感じているとおっしゃっていました。
次に、本来、北緯37度を超えては北上しない黒潮(正確には黒潮続流)が、現在、三陸沖付近(北緯40度付近)にまで極端に北上しているのはなぜなのか?原因は、日本南岸沖、正確に言うと紀伊半島沖で黒潮が大きく蛇行していることと関連しているそう。黒潮は二つの流路に分かれます。一つは日本南岸沖で大きく蛇行して流れる「大蛇行流路」と、もう一つは日本南岸に沿って大きく蛇行せずに直線的に流れる「非大蛇行流路」。一度、黒潮が大蛇行すると1年から5年くらいは継続すると考えられているそうです。1970年以降では、計6回の大蛇行期間があり、現在の大蛇行は2017年8月から始まったので、もう6年が経過していて、1970年以降では最も長い大蛇行期間になっていると。さらに、この黒潮大蛇行、1970年以降6回発生したそうですが、その形状はさらに2種類に大別される。「典型的な大蛇行」と「典型的ではない大蛇行」。現在の大蛇行は、1970年代の後半に見られた「典型的ではない大蛇行」の形状とよく似ているそうです。現在の流路形状の特徴は、紀伊半島沖の大蛇行が典型的な大蛇行よりも西側で発達、さらに典型的な蛇行よりも南に大きく垂れ下がり、さらに、その一方で、房総半島よりも東側の黒潮(正確には黒潮続流)は極端に大きく北上。また、黒潮大蛇行は黒潮の流量が少ない時に発生する傾向があり、現在、黒潮の流量が少ないことも観測に基づき報告されているとか。黒潮の流量が少なくなると黒潮がまっすぐに流れずに蛇行して流れが撓む、そんなイメージ。ちなみに、黒潮の駆動力も海上風。ですから、海上風が原因となり、黒潮の流量が減り、その流路がたわんで大きく蛇行することで、釧路沖のかなり近いところまで黒潮が北上してきているという状況。また、親潮の駆動力も海上風で、北緯40~42度付近の海上風が原因となり、「極端に北上する黒潮」も「道東以南に南下しない親潮」も北太平洋の海上風分布で説明できる可能性があるとおっしゃっていました。
さて、1970年代後半の「典型的ではない黒潮大蛇行の形状」が、現在の大蛇行形状と似ているという話ですが、実は、1970年代後半も現在と同じように、黒潮が北緯37度を超えて、大きく極端に北上していたそう。その一方で、当時の親潮は、徐々に南下が強まっていた期間であったことが知られているので、現在の道東沖の弱い親潮とは対照的。「したがって強調したい事は現在みられるような「極端な黒潮の北上」と「親潮の弱化」が同時に発生したのは1970年以降初めてということです。」
今後どうなるのか?正直、分からないと。過去の知見や経験則が使えないので、引き続き現況の推移を注視するしかないという状況。地球温暖化や気候変動の難しさは過去の経験が成り立たないことであり、それを感じていると・・・。いずれにしても、現行の海上風のパターンがいつ大きく変わるのか?これが、今後、黒潮、親潮、道東の海を変化させる鍵となるはずと黒田氏はおっしゃっていました。
※写真は黒田寛氏にお借りした資料です。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/3fujtGdhzHyMMp1TQ1nG7Z

太陽光発電施設〜実際に根室に行ってみた(照井 滋晴編) [nature treasure]

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前回収録の後に根室の状況が気になり、実際に根室まで太陽光発電所の状況を見に行ってきたそうです。
一応事前に下調べをして。。。まず、資源エネルギー庁のHPで根室市の太陽光発電施設の件数の年変化をチェック。2014年4月時点では、家庭用の小さなサイズの太陽光をのぞくと、全部で16件の施設があり、そのうち1件がメガソーラーと呼ばれる大型の施設。そして、2022年12月時点では、全部で169件、そのうちメガソーラーも12件とどちらも10倍以上に急増。ちなみに、釧路市の2022年12月時点の件数は、573件(うちメガソーラー22件)なので、釧路市の方が圧倒的に件数は多いのですが、根室市もものすごいスピードで太陽光発電施設が増えているのがわかります。
さらに、根室市は太陽光発電と同じ再生可能エネルギーである風力発電施設の建設も急増、2014年4月時点では1件もなかった風力発電施設が、2022年12月には大小合わせて79件も建設されていることがわかったそうです。
「いざ根室へと向かったのですが、考えてみると10年ほど根室に行っていないことに気づきました。その頃の根室には太陽光発電施設も風力発電施設もまったく印象にはなかったのですが、今は至るところに太陽光発電のパネルや風力発電の風車があり、かなり驚きました。しかも、釧路とは違い太陽光発電施設単体ではなく太陽光発電施設の脇に小型風車が建っているハイブリッド型の施設がとても多いことにもびっくり。もっとも衝撃的だったのは、根室の町中から半島の先端方向に向かう途中、町中を過ぎてすぐに複数の沼があるきれいな海岸草原の景色が広がっていたはずが、けっこうな面積が太陽光発電施設になり、この地域の特徴的な景観の一部が失われていたことです。」私のそのあたりはしっていますが、とても素晴らしい異国情緒漂う場所です。
他にも貴重な高山植物の群落や希少な昆虫が生息している環境のすぐ近くまで太陽光や風車がきている場所もあったそうで、釧路湿原とは異なり根室では太陽光に加えて風力発電でも自然環境や動植物との軋轢が生まれてしまっているということが今回の訪問でよくわかったとおっしゃっていました。
根室では太陽光発電施設や風力発電施設だけではなく、歯舞湿原という湿原も見てきたそう。この湿原は、近年の研究成果で「ブランケット湿原」と言われるタイプの少し変わった湿原であることが明らかになった湿原。泥炭がブランケットのように地面を覆っていることからそう呼ばれているそうですが、このタイプの湿原が低標高地にあるというのはこの場所が国内で唯一、非常に貴重な湿原なのだそう。歯舞湿原がとても特徴的なのは、河川や海から水が流れ込むような場所ではないこと。歯舞湿原は中に河川が通っていないにも関わらず湿原を形成しています。 なぜかというと、とても冷涼な環境で、濃霧に覆われやすい湿った環境であったため、雨や雪をもとに河川がないにも関わらず湿原が形成されてきたと言われていると・・・。 貴重なのは湿原のタイプだけではなく、カラフトルリシジミという天然記念物の蝶やその他貴重な植物等も多く確認されています。歯舞湿原は、今年に入り根室市の天然記念物に指定されたそうです。さらに、民有地の一部は根室市が買い取っているそう。
「それまでは湿原の周辺地域は保護区ではなく、歯舞湿原の中にも民有地がそれなりの面積があったため、太陽光発電施設の乱立が進む可能性が懸念されていた場所だったそうですが、天然記念物に指定されたことで、今後は開発の波から守られていきます。今回の訪問で、新聞記事や公表されている数字から想像する以上の状況がみえ、また、釧路湿原域とは違う課題を抱えているという事もよくわかりました。」
※写真は照井滋晴氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/2fOoTKgPo6P5UqJmmhVeZW