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pressed flowers that I recommend [close to you <art編>]

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各museumの学芸員の推しの植物の押し花を展示する企画展。
そもそも釧路市立博物館の加藤学芸員が立案し、道内の学芸員に声をかけたのがきっかけ。
釧路市立博物館では加藤氏推しの「ミヤマニガウリ」・・・・・・・10/15まで
浦幌町立博物館では持田氏推しの「エゾネコノメソウ」・・・・・・9/3まで
美幌博物館では城坂氏推しの「ハイキジムシロ」・・・・・・・・・10/9まで
札幌市博物館活動センターでは山崎氏推しの「クロヌマハリイ」・・9/2まで
北海道大学総合博物館では首藤氏推しの「ゴハリマツモ」・・・・・10/31まで
北海道博物館では水島氏推しの「ヒメニラ」・・・・・・・・・・・未定
どれも小さくて地味であまり目立たないものが多い感じ・・・。でも今まで何年も見つからなくて最近見つかったものや、北海道東部では初確認したもの等。
それぞれの学芸員の想いが詰まった展示と、加藤氏からお話しを伺っていて感じました。
植物を研究する人なら誰もが知っている牧野富太郎。明治期の日本には日本産の植物を網羅した図鑑や植物目録がありませんでした。
彼にとって「日本植物志」を出版することが目標。図の方が文章よりも早わかりすると思ったそうで、解説よりも先に図篇を出版したそうです。
彼の描く植物はとても緻密で繊細で、植物の解剖図みたいなものもあり、1枚の紙に全てが網羅されている素晴らしいもの。
現在、NHKで放送されている「らんまん」日本の植物学者・牧野富太郎をモデルとしています。
今回の企画展のサブタイトルが牧野富太郎と植物標本。この企画展をきっかけに植物標本という世界、分類学という世界に触れてみることも面白いと思います。
何より人間牧野富太郎に私は大変興味を覚えました。
(推し花の押し花は10/15まで釧路市立博物館で開催中です。)

2023.0823 O.A 釧路労災病院 院長代理 小笠原和宏氏 [close to you <dr.編>]

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以前、市立病院の森田院長と一緒に地域医療に関する講演会を聞く機会があったそう。大学の先生から、これから釧路地域がどうなっていくのか?つまり、人口構造が変わって行く・・高齢化がますます進むという話を聞き、それに対して医療がどう対応していくべきかという勉強をなさったそうです。お年寄りがかかりやすい病気がだんだん増えてくる。救急車で運ばれてくる人たちも高齢者独特の病気で運ばれてくる人が増えてくるだろうと。そのような方たちを急性期病院で治療して治したとします。ところが1週間以上寝ている状態にすると、帰ったとしても病気をする前よりも弱った状態、場合によっては寝たきりで家に帰れないといったことも起こってくると。病気をしたら救急車で病院に運ぶでは済まない状況がこれからどんどん増えてくるとおっしゃっていました。重要なのはまずは予防。病気になるのは仕方ないとしても、なるべくならないように。たとえなったとしても重症化しないように予防するのがこれからの時代大事だという話になっているそうです。講演なさった先生は国のお仕事をなさっていてほとんどの地域の状態をご存知の方、もちろん釧路のことも。さて、高齢者のかかりやすい病気とは?まず一番が誤嚥性肺炎。むせたりして口の中にある雑菌を肺の中に吸い込んで肺炎を起こしてしまう。ところがむせたことに気がつかない方がたくさんいらっしゃるそう。神経の反射も筋肉も弱くなる、これが老化現象というものなのかもしれないそうですが・・・。口の中のプラークが菌の温床になったりするので、口腔内を綺麗にする。これが大事。その2は脳卒中。脳血管障害。多いのは脳梗塞。血液サラサラにする薬は外科医にとっては天敵みたいなもの。実はある程度の年になってから実践してもなかなか難しいそう。若い時の生活習慣がとても重要。まずは禁煙。そして過剰なカロリーを摂取して血液中のあぶらをギトギトにしないこと。このような注意を30代、40代の時から続けていることにより60、70、80になった時に綺麗な血管を維持できると言われているそう。その3は心臓病。血管が詰まる心筋梗塞もあるが、心不全という筋肉の力がだんだん落ちて、普通の道を歩くのでも息が切れてしまう・・という状況になると、生きてはいるが、行きたいところに自分の足で歩いていけない、普通にお家の中で生活ができないという状態になってしまう。この予備軍がたくさんいると。「外来に通ってらっしゃる患者からよく耳にするのが、ピンピンコロリという言葉。このコロリというのがそう簡単ではないと思うのです。やはり救急車に乗ると周りは何がなんでも助けるという状況になる。そうするとコロリといかせてもらえないんですよ。もしかするとコロリと逝くというのは意外と幻想かもしれませんよ。現代社会では」ピンピンコロリという概念はあっても言葉が一人歩きしているかも。だからこそ普段から話し合っておくことが必要なんですよ。」自分がこう生きたい、こうしたいという最後の答えは私はこういう死に方をしたいになるのかもしれない・・・と最後におっしゃっていました。