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2022.1231 O.A 年末special [chord 5]

今年もやります。chord5の年末2時間スペシャル。
今回の企画は・・・自分のジャンルでもう一度かけたいあの曲、自分以外のジャンルでもう一度聞きたいこの曲。
そして、80年代バブルと言えばこの曲、80年代のインパクト大のCM曲とか・・・
今回も企画に悩まされ、河口氏のアイディアをいただきました。
大晦日の2時間 どうぞたっぷりお楽しみください。
・band担当:河口氏
・洋楽担当:toshi氏
・アイドル&テレビアニメ等々担当:斎藤氏
・邦楽担当:村田氏
以上の4人の殿方とmidoriでお送りします。

カルチャートーク〜学校生活編(Chris Knoepfler編) [varied experts]

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Chris氏が感じた日本の学校に関わるお話しです。アメリカに比べると、とても学校の存在が大きいということにまずびっくりなさったそう。
例えば、漫画やアニメ、ドラマなどに部活関連のものがたくさん出てくるとか・・・。
また、日常生活と学校のつながりに関しても「そういうことに学校が絡むんだ」と思ったことがあるそうです。
例えば、公園で大きな声を出したり、道路そばで遊んでいたりすると、学校にクレームが入る。アメリカでは考えられないそう。
アメリカでは、学校の中ではルールがあり、一歩外に出ると学校は関与しないということ。
ですから学校という存在の大きさを日本とアメリカではだいぶ違うと感じたそうです。
また、日本の部活はとても忙しいと。アメリカではシーズンによっては練習をしてはいけないというルールもあったり、複数の部活を楽しむ生徒たちも多いそう。
例えばchris氏は討論部に入っていたそうですが、そこでの活動は9月〜1月くらいまで、週に2度ほど活動する感じ。
他には生徒の詩や文章、アート作品などを年に1度雑誌にする編集等もなさっていたそうです。
また、受験というストレスがほとんどないそうで、受験は大学の時のみ。ですから自由に学生生活を楽しむ人が多いそう。
お話しを伺っていて私がびっくりしたのが、決まったクラスがないこと。例えば、国語の授業は国語の先生の教室で行う。
その授業の選択もそれぞれ自由に選ぶそうです。もちろん決まって学ばなければならないものもあるのですが。
ですからクラス会というのはないのです。同期会はあったとしても。大学みたいな感じでしょうか。
日本は平均的に皆、同じ様に学習するシステムになっていますが、アメリカはそうではなさそうです。この様なことも国民性に反映しているのでしょうか。

2022.1223 O.A 「トーハクすごかった!」 [varied stories]

菊田真寛さん(会社役員)

今回は、東京散歩 特別編、「東京国立博物館創立150周年記念特別展 国宝 東京国立博物館のすべて」についてのお話しです
東京国立博物館は、愛称で「トーハク」と呼ばれています。日本で最も古い博物館。1872年に誕生し、今年は創立150周年という節目の年。
それを記念して、「特別展 国宝 東京国立博物館のすべて」開催されました。所蔵する国宝、なんと89件を一挙に公開するという前代未聞の特別展。
また、国宝に匹敵する重要文化財なので逸品の公開や「未来の国宝」展や、8Kによる「未来の博物館」などの企画もあったそう。
日本の独自の文化として、「ゴジラ」「ガンダム」などの模型も展示されていて、楽しく観賞してきたそうです。
教科書や書籍では、「なんとなく見たことあるな」「掲載されていたな」の国宝の「本物」が観られるということで興奮なさったそう。
この機会を逃してはいけないということで、事前予約制の入場制限があったそうですが、美術鑑賞用の単眼鏡も購入し、2回行かれたとか。。。
まず、国宝の定義をおさらいすると、法的には国宝は、重要文化財の一種であることと定まられているようで、文化財保護法によって指定した
「日本にある有形文化財のうち、歴史上、芸術上の価値、学術的な価値が高いものを文部科学大臣が指定するもの」を重要文化財のようです。
この重要文化財のうち、世界文化の見地から価値の高いもの、国民の宝たるものとして、国、文部科学大臣が指定したものと定まられているそうです。
美術工芸品の国宝は902件指定されていて、品目によっては年間30日以内のもの、150日以内のもの等公開日数も制限。それは後世に残すための対応なのでしょう。
国宝902件のうち、日本最大の国宝くレクションが「東京国立博物館」にあるということ。
公開された国宝の時代背景は、紀元前1,000年頃から、縄文時代から江戸時代、18世紀まで。また、中国南北朝時代からの美術品。
「美術品観賞は素人ですが、まず、驚きをおぼえました。実物の大きさ、形、輝き、色彩等、どれをとっても、写真では感じることができない本物の迫力、神聖さ、
荘厳さを感じました。」その中でも、彼は書跡・屏風絵・工芸品に興味があるということで、数展ご紹介いただきました。
尾形光琳作の「八橋蒔絵螺鈿硯箱」縦27cm、横20cm、高さ14cm。伊勢物語に登場する「八橋」の場面だそうです。
江戸時代の作とは思えない、漆の上に金粉を「金蒔絵」と貝殻の内側を平らにしてはめこむ「螺鈿」という技法。洗練されたデザインという感じがしたそうです。
屏風では、「洛中洛外図屏風」縦160cm、横342cmの大作。京都の中心部を描いた建物や人の様子が、実に細かく描かれていたそうです。
その他、教科書でおなじみの「埴輪 けい甲の武人」高さが130cmほど。埴輪の中では最初に国宝に指定されたそうです。古墳時代6世紀ころの作。武人の穏やかな表情や
顔立ちなど、とても精巧で驚いたとおっしゃっていました。
刀剣では、平安時代の「太刀 銘 三条」名物 三日月宗近 刃文に三日月状の模様がみえることにちなんでいるようです。「天下五剣」あるそうでその中でも最も美しい日本刀であると。刃の長さ80cmほど。豊臣秀吉の正室ねねから徳川二代将軍秀忠へ伝来されたそうです。刃のそりと輝きが、風格がありとても素晴らしかったと。
「とても全てを観賞することは無理と思いました。でも、さすがトーハクと改めて、感動し興奮した日でした。」
※写真は菊田真寛氏からお借りしました。
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2022.1222 O.A 邦楽(テレビアニメ 追悼・水木一郎特集) [chord 5]

・ぼくらのバロム1 / 水木一郎
・嵐よ叫べ / 水木一郎
・侍ジャイアンツ / 水木一郎(松本茂之名義)
・がんばれ!!ロボコン / 水木一郎・山上万智子
・ルパン三世 愛のテーマ / インスト
・帰ってきたウルトラマン / (関連曲)団次郎・みすず児童合唱団
~今回は追悼 水木一郎特集です。
曲のセレクトはもちろん斎藤氏。出演は斎藤氏とmidoriでお送りします。

道東周辺の海と魚 2022(黒田 寛編) [fun science]

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2022年の道東の海と魚にみられた特徴を少々ご紹介。まず、冬の特徴。2022年1月頃、道東の沿岸水温は低めで推移していましたが、2~3月には平年並みに戻り・・。
その一方で、道南太平洋から三陸沿岸の冬の水温が非常に低かったというのが特徴でした。考えられる原因は、2022年冬はオホーツク海をめぐる反時計回りの循環流が2014/15年から6~7年ぶりに強まったと。このオホーツク海の反時計回り循環が強まると、樺太沿岸に沿って南下する流れが強まり、非常に冷たい海水がオホーツク海の
北側から北海道周辺に大量に運ばれてくるそう。そして、大量に運ばれた極低温水は北方四島や千島列島付近の海峡から太平洋に漏れ出し、漏れ出した極低温水が
太平洋沿岸を広く覆い、道南太平洋や三陸沿岸にまで広がることで、これらの海域では平年値よりも低い水温が観測されたと解釈しているそうです。
その後、春になりました。春の海も「冷たい海」で推移するのか?と思っていたら、5月後半あたりから道東沿岸は急激に暖かくなったのです。
6月の特徴的な水温図によると、道東沖から道東沿岸に向って「暖水波及」という現象が生じ、釧路沖に分布していた「高温高塩の黒潮系の海水」が、釧路の沿岸に
どっと流れて迫ってきたそう。これにより道東は沿岸付近まで高水温化しただけではなく、例えば、12℃の等温線が道東沿岸にまで迫ってきたため、岸と12℃に挟まれる
領域が非常に狭まったそう。ちなみに、道東の一部の定置網ではカラフトマスが豊漁でしたが、一方で、北海道の主漁場であるオホーツク管内ではカラフトマスは
「不漁中の大不漁」でした。カラフトマスは豊漁年-不漁年を交互に繰り返すため、今年は豊漁年になるはずでしたが、その予想も外れました。
そして、道東の海は今年も夏を迎えました。今年の夏も、特に、7月と9月の道東の海が熱かったと。
7月は道東沖だけではなく、今年はオホーツク海やカムチャッカ半島の東岸沖まで広く海面水温が高く、広範囲にわたり 海洋熱波が生じたそうです。
昨年の海洋熱波は観測史上最大級・最強でしたが、今年の海洋熱波も海域によっては昨年よりも強い海洋熱波になったそうです。
そして道東の海に秋が来ました。10月以降の道東の海もかなり暖かった・・・。10月前半、桂恋の海岸に「ウシマンボウ」という暖水性の魚の死骸が打ち上げられました。
さらに、根室の花咲では「オサガメ」という絶滅危惧種のウミガメの死骸が漂着しました。いずれにしても、海が暖かいと、珍客が次々と現れることになります。
一方、道東の漁業について、いいニュースもありました。一つは、初夏~秋の道東沖マイワシの旋網が好調であったこと。水揚げ量は4年連続で20万トンを超え、釧路港ではその約60%(13万4177トン)が水揚げされました。さらに、今年は世界的なミールの価格高騰があり、マイワシの水揚げ金額も昨年より3割程高かったと言われています。
そして、もう一つ良かったことは、何といっても、昨年秋のような道東沿岸での大規模赤潮が発生しなかったこと。7月の海洋熱波の発生時には赤潮が発生するかもと心配になったそうです、結果として赤潮は発生しませんでした。
「2023年はどんな海になるのかと尋ねられるのですが、私、専門家ですが正直わかりません。毎年毎年、想定外のことが頻発するので何とも言えない状況です。」
※写真は黒田寛氏にお借りした資料です。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/1NF6PjYozQTuaI5J3zTFoH

サンショウウオの調査方法〜食べ物編(照井 滋晴編) [nature treasure]

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今回はキタサンショウウオが一体何を食べているのかをどの様に調査するのかについて。
ある生き物が何を食べているのかを知る事は、その生き物を守っていくためには非常に重要。
例えば、キタサンショウウオが絶滅寸前になり、人工繁殖で増やさないとすぐに絶滅してしまうという状況になった時、野外から捕まえてきても食べる餌がわからなければ飼育することができません。それに、捕まえてきた成体の餌がわかったとしても、その後生まれた幼生の餌がわからなければ次世代を育てることができません。
もちろん野外でも同じこと。キタサンショウウオの餌になる生物が減ってしまえば、キタサンショウウオ自体も減ってしまいます。
生物の調査をする時は、その生き物が何を食べるのかを必ず調査。 そのための調査方法はいくつか挙げることができるそうです。
まずは、直接観察法。野外で何を食べているかじっと観察して突き止めるという方法。 野外でも観察が容易な生き物であればこの方法が有効。
ただ、 キタサンショウウオのような生き物はそもそも見つけることが難しいので、野外で何を食べているか観察することなんかほぼ不可能。
その場合は、捕獲した個体に色々な餌を与えてみて食べるのかどうかを確かめるという方法もあるそうです。
ただ、それだと実際に野外でサンショウウオ自身が捕まえることができるのかどうか、好みなどはわかりません。 その為、直接観察法はあまり現実的ではないのです。
他に、糞を分解して内容物を調べる手法。調査対象の生き物の糞を分解することで、未消化のものを見つけ、何を食べたのか特定するというもの。
しかし、先ほどと同様、サンショウウオの場合、そもそも糞を見つけることができず、捕獲した個体が糞をしたとしてもほとんど消化されていて種の特定は非常に困難。
では、どうしたらいいのでしょうか?まだ胃の中にある未消化の餌を調べるという方法があるそうです。
解剖して胃の中身を取り出し調査する場合もあるそうですが、そうではなく、胃の中に残った餌を吐き出させて中身を確認。
スポイトに水を入れ、それをサンショウウオの口にくわえさせ、一気に水を流し込むことで、胃の中身を逆流させて吐き出させる・・・。
これがサンショウウオ自体を傷つけずに胃の中身を得る方法なのだそうです。
実際にサンショウウオの胃の中身を吐かせると、消化されにくい小さな巻貝や甲虫の欠片だけではなく、ダニやクモ、消化されやすいミミズ等も出てくるそう。
「その種類や割合、重量等を調査し、サンショウウオがどの時期に、どの様な餌を、どれ位食べているかを調べ保全対策に生かしていける様にデータを取集しています。」
この胃洗浄法と呼ばれる方法はサンショウウオに限った話ではなく、魚等でも使われていて、調査研究をする人間でなくても実施していたりもするそうです。
※写真は照井滋晴氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/3pZ8VAueOm4Ek8xhvQPlF1

2022.1221 O.A 杉元内科医院 院長 杉元重治氏 [close to you <dr.編>]

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今回は2022年を振り返ってみました。新型コロナウイルスの感染拡大が常に付きまとっている1年、もちろん2~3年ですが、今年も・・・といった感じと
おっしゃっていました。「あけない夜はないと僕は患者さんにも言っているのですが、ただ、だいぶ出口は見えてきたのかな?という印象はありますけど・・
まだまだ気を緩められないと言った現状もありますね」と。現在のコロナの状況は、やっとここにきて少しずつ下火になってきたような感じはするそうですが、
北海道は寒さと乾燥がひどいので、感染の流行がなかなか下がりきらないというのがあるそう。
重症化、コロナで肺炎で呼吸状態が悪くなり亡くなるという方が増えているかというとそういうことはないそうです。
釧路でも大きな病院でも機能不全になるくらいのクラスターがおき、東京からDMATといって専門的な訓練を受けた医師・看護師などからなり、
災害発生直後から活動できる機動性を備えた医療チームがやってきました。
その報告が先日あったそうですが、釧路だけに限らず釧路の現状でもコロナで入院をせざるを得ないといった状況になった場合、
高齢者の方はコロナで状況が悪くなるという場合もあるのですが、それよりも体を動かさない、介護を受けられない状態になってしまい寝たきりになると、
機能が落ちて、コロナは良くなっても他の・・動けない、飲めない、食べることができない状況になり誤嚥性肺炎等の肺炎を起こして亡くなるケースがあるそうです。
やはり体を動かさないというのが良くないと言われていたそうです。子供もかなりの数になっていたそうですが、あまり重篤化というのは聞いていないそう。
「小児科の先生と話したのですが、小児のワクチン接種の違いによって熱の出方が違うみたいです。ワクチンを接種した子供は38度台くらいの熱で比較的元気な状態で
来院するそうですが、ワクチンを接種していない子供は40度以上の熱が出てしまう方もいらしたと。
ワクチンに関しては賛否あると思いますが、小児科の先生方の見解としても、ワクチンを接種した方が良いのでは?という話しなっていますね。」
ここで先生から・・・。検査キットが足りないという話は聞こえてこないので、薬局等で医療と書かれた検査キットを日頃からストックしておいていただきたいと。
おかしいなと思った時に自分でセルフチェックができたり、家族の方にチェックできたりするので用意しておくのが安心かなと。
「クリニックでも抗原キット陽性でしたという事は、それはもう陽性確定なので、そのままお家にいてくださいとか、お薬が必要であれば、処方させていただき
ご自宅まで郵送なり、配送させていただくような形にもできますので、それがいま狭い意味でのオンライン診療になるんですね。もう実際そういう風にしています。
そうすることでお互いのストレス軽減のためにも良いシステムだと思います。」
これから心配されるのが、インフルエンザとの同時流行。こちらは私たちも、医療者もなかなか見分けがつかないそうです。
個々人が感染対策をすることはもちろん。たくさんの人数で同じ部屋にこもっておしゃべりをするのは避けた方が良いとのこと。
それから一瞬寒いのですが、なるべく風を通す。加湿も結構大事。そして、家の中でも体を動かす努力はした方が良さそうです。

深海の温泉?海底熱水活動のこと(満澤 巨彦編) [varied experts]

写真1_沖縄トラフ伊是名海穴のブラックスモーカー.jpg写真2_小笠原諸島 海形海山の熱水活動域に生息するユノハナガニ.jpg写真3_北フィジー海盆のチムニー.jpg写真4_東太平洋海膨の熱水噴出とチューブワーム.jpg写真5_ケイマン海膨の熱水噴出.jpg
深海の温泉、海底熱水活動についてのお話しです。海底熱水活動は、海底の火山活動に起因し、海底から地下にしみ込んだ海水や岩石に含まれている水分が、
海底下で熱せられ熱水として海底から噴出あるいは湧出するという現象。特に熱水噴出孔と呼ばれる海底の穴や割れ目から勢いよく熱水が噴出し、チムニーと呼ばれる煙突を形成してその先端から熱水を勢いよく噴き出す映像はテレビ等でも見たことがある方がいらっしゃるはず・・・。
海底下で熱せられた海水に溶け込んだ鉱物成分が海底で噴き出す際に析出することで、中心が熱水の通り道となる煙突、チムニーやそれが崩れて高まりとなるマウンドなどが形成されるそうです。噴出する熱水の色も噴出した際に起きる化学反応で、透明なものから白色、灰色、真っ黒など様々な色になるそう。
陸上の温泉も温泉成分によって色や匂いなどに違いがあるのと同じで、その場所その場所で海底熱水活動にも違いがあるとのこと。
海底の熱水活動がはじめて見つかったのは、1977年南米のガラパゴス諸島の沖の東太平洋海膨(EPR)。発見したのは米国の研究グループ。
ディープトゥと呼ばれる、海底を撮影することができる曳航式の深海カメラを海底に降ろして熱水噴出孔周辺の生物群集の撮影に成功、米国ウッズホールの潜水調査船
「アルビン」で潜航して熱水活動を詳細に確認しました。熱水噴出孔周辺には、熱水活動に依存している様々な生き物、カニ・エビ・貝・チューブワームと呼ばれる
目も口も消化管もない不思議な生き物などが群生していることを発見。この事から、熱水活動域は「深海のオアシス」とも言われるそうです。
日本の周辺で最初に海底熱水活動が見つかったのは1986年、奄美大島から沖縄の島々、南西諸島の西側にある沖縄トラフの深海で「しんかい2000」で低温の熱水による
ゆらぎが確認されたのが最初。その後、周辺に高温の熱水活動域があるのではないかと、海底の探査が行われ、1988年に沖縄トラフの伊平屋海嶺の水深1380mで熱水噴出を確認。その後「しんかい2000」による潜航調査が行われたそうですが、満澤氏も潜航し、噴出している熱水の温度や海底の流れについて調査したそうです。
噴出している熱水の温度は220℃。深海は圧力が高いので、海水は100℃を超えても沸騰することはないのです。さらに、沖縄トラフの伊是名海穴と呼ばれる場所では
ブラックスモーカーが発見されました。ほぼ同時期に小笠原諸島、父島の北西にある海底火山の一つである海形海山でも熱水活動が発見されユノハナガニが見つかったと。
この様に80年代後半、日本周辺では、沖縄トラフ、伊豆小笠原の海底火山の複数の場所で熱水活動が確認され、海外ではグアム島の北側のマリアナトラフや
南太平洋北フィジー海盆、90年代以降には大西洋中央海嶺、東太平洋海膨、インド洋中央海嶺、ハワイ島沖やカリブ海のケイマン海膨などで海底熱水活動の調査航海が
実施されているそうです。満澤氏が直接調査に係わった熱水活動域は、沖縄トラフ、伊豆小笠原、マリアナトラフ、北フィジー海盆、東太平洋海膨、北米オレゴン沖の
ファン・デ・フカ海嶺。また、ケイマン海膨は世界最深、水深5000mで確認された熱水噴出で、その調査を2013年にニコニコ生放送によるライブ中継を実施。
「その時、私は広報担当でライブ中継に係わったことから、現場に行っていないのですが、特別な熱水活動域となっています。海底の熱水活動は海底の火山活動、つまり
プレートテクトニクスに起因していて、噴出している熱水の成分等を調べることで、海底下でどのような現象が起きているかを推測することができるのです。」
まさに、熱水は地球からの手紙と言えるかもしれないとおっしゃっていました。さらに、熱水活動域は、「深海のオアシス」と呼ばれたように、熱水に含まれる化学物質をエネルギー源とした生物群集が形成されています。太陽のエネルギーに依存しない生態系、そこには微生物が深く関わっていて、生命の起源となる可能性も示唆されているそう。生命の起源については地球外生命の研究にもつながっていて、木星の衛星エウロパや土星の衛星エンケラドスでは氷の下で火山活動が起きている可能性があり、
氷の下で深海と同じ様に熱水活動がおきていると、そこには深海と同じような生態系が形成されている可能性があるそうです。
※尚、写真は JAMSTEC 満澤巨彦氏からお借りしました。
・写真上(左)は沖縄トラフ 伊是名海穴のブラックスモーカー
・写真上(真ん中)は小笠原諸島 海形海山の熱水活動域に生息するユノハナガニ
・写真上(右)は北フィジー海盆のチムニー
・写真下(左)は東太平洋海膨の熱水噴出とチューブワーム
・写真下(右)はケイマン海膨の熱水噴出(世界最深の熱水活動域、ニコニコ生放送で「しんかい6500」からライブ中継した熱水噴出)

2022.1216 O.A 「日本だよ〜」 [varied stories]

上村知弘さん(フォトグラファー&ガイド)
http://www.tntnaturecon.com/

今回はまだ時差ぼけがある中での収録。今まで同様skypeでの収録なので、カナダユーコンにいる時とあまり変わらない感じがしました。
ユーコンを出る前には氷点下30度も経験したそうで、小さな湖沼は凍って、アイスフィッシングを楽しむことができたそうです。ただ魚は釣れなかったみたいです。
おそらく氷の厚さも25cm以上はあったのでは?と。雪かきはほぼ毎日。すっかり冬ですね。
さて、日本に帰る前にバンクーバーに3泊ほど。奥様のタミーの実家があるのですが、彼らが到着した日に雪が降って交通が麻痺していたそう。
意外だったのですが、バンクーバーは冬でも暖かく、ほとんど雪が降らないそうです。ほぼプラスの気温で冬を過ごすそう。
ところが雪が降って、今、バンクーバーでは電気自動車Teslaが人気とのことですが、そのTeslaがあちらこちらで立ち往生していたそうです。
冬タイヤではなく、夏タイヤですから仕方のないことかもしれません。坂も多く、もちろん登れず、止まらず・・・通常30分で到着するところ、何時間もかかったり、
中には車中泊する方もいらしたとか。
さて、上村氏が東京についたのが、ちょうどサッカーワールドカップの日本対クロアチア戦の日。
日本橋でホテルを確保し、2時間の仮眠の後、バンクーバーから電話で予約していたスポーツバーへ。
すごいエネルギーです。通常はダーツを楽しんだり、ゴルフシュミレーションをしたりするところらしいのですが、特別なことがある時にはテレビ5~6台がフル稼働。
夜遅くまで熱い夜を過ごしたそうです。実はタミーのお父様がクロアチア人。同じところでテレビを見ていたら気まずい雰囲気になっていたかも・・・なんて。
今回は神戸中心に年末年始を過ごすそうです。ただ、釣りに行きたいと。
「日本は魚がバラエティ豊か。ブリとかアジとかメバルとか釣りたいです。」もうすでに予定はあるみたいです。
※写真は上村知弘氏からお借りしました。
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2022.1215 O.A 洋楽  [chord 5]

・Runnin' With the Vision / Daniel Winans & The Secnd Half
・Good News / Diane Stelnberg-Lewis
・Jesus, I Love Calling Your Name / Shirley Caesar
・Been So Good To Me / Rev. Milton Brunson & The Thompson Community Singers
・Love Lifted Me / The Mighty Clouds Of Joy
・Power
~今回の洋楽編、GOSPEL 特集です。
セレクトはToshi氏。今回の出演は、Toshi氏&midoriでお送りします。