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モンタナ松(野村 香編) [fun science]

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今まで、トドマツ、カラマツとご紹介いただきましたが、今回はモンタナ松。
あまり聞き馴染みがない松かもしれません。別名マウンテンパイン。ヨーロッパの標高100〜2700mくらいのところで生育しているそう。
実は身近にあったりするそうで、例えば、園芸用、柵の代わりに植えられていたりするそうです。
最近では食用としても注目を浴びているとか・・・。主につぼみや松かさを使うそうですが、アルコールにつけてチンキを作ったり、シロップを作ったり。
香りは森林浴の強めな感じ。たくさんの粒子の中のいくつかが角があって、それが嗅覚に反応するみたいな・・・。
ですから経皮吸収よりも芳香浴の方が良いのかも?と野村氏。主成分のモノテルペン炭化水素類。ほかにはαピネン、βピネン、ボルニル等。
ここぞという時の集中力アップや力強さが備わっている感じなので、アスリートやアーティストのバックステージでも愛用している方もいらっしゃるとか。
体にはまず、呼吸器気管支炎、インフルエンザ等を予防する力があるみたい。「乾燥した中ではなく、湿度を取り込みながらの芳香浴がオススメです。」と。
効能としては、鎮痛・消毒・利尿・去痰等がうたわれているそうです。
ユーカリとの相性が抜群なので、ブレンドして芳香浴として使用するのが良いかもしれませんね。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/5Cn8aCvJQQiHrfYglm117K

高病原性鳥インフルエンザ猛威!(齊藤 慶輔編) [nature treasure]

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新聞記事等々で今年は鳥インフルエンザの記事が多いと感じでいる方もいらっしゃることと思います。
「そうなんです。早く、数も多い感じです。世界的規模ですね。」と慶輔獣医。タンチョウやコウノトリでも発生したというニュース。
現在は、九州でのナベヅルやマナヅルがバタバタと死んでしまっているそうで、気になることも多々あると。
そもそもはニワトリの病気。それがカモ等の渡り鳥に感染し・・・という流れとのこと。鳥から鳥への感染は考えられるのですが、鳥から哺乳類へ感染という例もあり。
今後、目が離せない状態が続きそうです。これからタンチョウは給餌場に集まってきます。もしそこで発生したら・・・・・。
考えたくないことですが、ないとは言えないことの様です。
このようなニュースが流れると、何と無く鶏肉や卵は心配という方も中にはいらっしゃるかもしれません。
「流通しているものはおそらく大丈夫だと思います。ただ、もし生卵が気になるという方は調理をして食べても良いかもしれませんね。」
必要以上に恐がる必要はないということですから、しっかりと社会の流れも見ながら自身の行動をとるべきだと思いました。
※写真はお疲れモードの慶輔獣医と防護服を着た慶輔獣医(こちらはご本人からお借りしたものです)。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/6dcNcxHa0zp3V244S1xEf1

people people people [close to you <art編>]

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川瀬敏夫氏は芦別市に生まれ、1952年、北海道学芸大学釧路分校(現・北海道教育大学釧路校)美術科に入学。
卒業後、定年を迎えるまで釧路市内の小中学校で美術教員を務めた方。
また釧路においては学芸大の学生を中心としたノワール同人会(後のノワール美術協会)を設立し、市内で展覧会を開催するなど精力的に活動なさいました。
様々な表現で人々を描いていることが特徴の川瀬氏。アンフォルメルのような抽象表現を試みた時期、大学時代には<工場>と題する作品で全道展に入選するなど
建物を描いた作品もあります。しかし「ただ〜物〜を写すことだけが絵を描くことなのか」という疑問を抱き続けていた彼は人を描くことに行き着いたのです。
人間という存在そのものを問うため、群像表現を追求した川瀬の<人たち>シリーズは彼の画業の中でも代表的な作品群なのです。
沼前学芸員から作品に関するmemoをいただきましたので、ここで紹介させていただきます。
《ヒト達》:1956年に「世界・今日の美術展」が開催され、日本にアンフォルメルが紹介されると、「アンフォルメル旋風」と呼ばれるほどの大きな反響があった。
本作ではアンフォルメルのような厚塗りの表現がみられるが、同時に人々の顔が描かれており、後の〈人たち〉シリーズに続くことを感じさせる。
《人たち》1970年頃:水俣病がテーマだという(所蔵者の話による)。この作品に限った話ではないが、川瀬は人々の描き方や導入するモチーフといった造形の
側面だけでなく、公害問題や、教員として働く中で感じた葛藤など、自らが生きる社会の問題を表現することも追求した。
《人たち》(1975年):釧路市立美術館所蔵と年間スケジュールのメインビジュアル。
アトリエで並べて描いていた。どちらも通りを行きかう人々を眺めているような感じ。他の作品と比べると現実味のある感じがしてくる。
《作品97》1997年:1990年代に入ると、〈人たち〉シリーズ以外にも自然をモチーフとしているような作品も描くようになる。
木のうろや、そこから顔をのぞかせる鳥がいたり、幻想的な印象もあるが、画面右上には黒い円が不気味に描かれていて緊張感もある。
《作品名不詳》2015年:本作は気候変動をテーマにしたものだったという。1976年に釧新郷土芸術賞を受賞した際の釧路新聞の記事では、「風景はどうも描けない。
大き過ぎ、美しすぎる自然に負けて、ただ“物”を写すだけに終わりそうだから」との川瀬の言葉が紹介されている。本作は荒涼とした大地に葉の落ちた木が生えていると
いう「風景」だが、川瀬にとっては、写し取った風景なのではなく、気候変動というテーマの象徴としての風景なのだろう。
「〈人たち〉シリーズは造形の面だけでなく、川瀬が教員として生活を送る中で感じた様々な問題意識が含まれていると思います。
ではなぜ、その問題関心を表現するために、このような独特な形の人の表現に行き着いたのか、という疑問は残るし、そこは今後の研究課題だと思っています。
現在の世の中は、川瀬が生きた時代とは異なるかもしれないが、今、この作品を見てもいろいろと感じることがあると思います。」と沼前学芸員。
人というものを通して見えてくるもの、今だから感じるもの、その表現の多様さ試行錯誤の流れ、様々なことを感じる作品群だと思います。
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(川瀬敏夫展〜人たち〜は12/18まで釧路市立美術館で開催中です。)

2022.1207 O.A 釧路赤十字病院 内科 古川真氏 ~3~ [close to you <dr.編>]

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今回は腎臓さんの働き方改革について。腎臓は働きすぎの影響をもろにかぶってしまうそうです。腎臓はゲンコツ大のそら豆みたいな形をしたものが背中の方に2つ。
そこに結構な血液が流れていき、おしっこを作り出す。それ以外、一番は血圧をコントロールするコントローラー。
血圧1秒間に1回心臓打つとして、1分間60秒、1時間が60分、1日24時間。すると脈拍は1日に86400拍。寝ている時、座っている時、立っている時、走っている時、
歩いている時、ご飯食べている時で全然違うのです。それを瞬時にしてコントロールしていると。
それから貧血。血液自体は骨の髄で作られるのですが、どれくらい作れば良いのかの司令も出しているのです。
それから骨を丈夫にする働きをしているそう。骨を強くするビタミンDが体の中で合成される時に腎臓の中で合成されるので、腎臓が悪くなると骨粗鬆症になってしまうと。
ですから腎臓が悪くなるとおしっこが出ないだけではなく、血圧も必要以上に高くなり、貧血になったり、骨が弱くなったりしてしまうということ。
他に、血圧に関係する事として、塩分の調整ができなくなり、浮腫みやすくなってしまうそう。
では一体私たちは何をしたら良いのでしょう?一番単純なのは、腎臓に一番ストレスをかけているのは血圧なので、血圧を下げる。
血圧を下げる単純な方法はしょっぱいものを控えることと血圧を測る。朝晩できれば2回。お家にいて一番リラックスしている時間に測ることが大事。
「ですから病院で測る血圧は参考程度かなと思っているので、ぜひお家で、できれば正確な血圧は腕で測る血圧計が良いですね。」
そして、もしも太り気味の方であれば、体重を落として欲しいとおっしゃっていました。体重を落とすためには体重計にのる。体重を知らないと体重はわからない。
できればこれも血圧同様、朝晩測るのが良いそうです。「体重計にのるのが嫌という方も多いと思いますが、腎臓のためにある程度習慣化してやっていただくと、
健康管理の簡単な方法なんです。人間の体はだいたい朝が一番軽いんです。それが夜には僅かかもしれないけれど増えています。翌朝起きた時に前の日の朝と同じだったら、
食べた量と体を動かした量が同じということ。それが前の日の朝よりも100gでも減っていたら食べた量よりも体を動かしていた量が多かったということなのです。」
腎臓は体が大きくなればなるほど処理しなければならないので負担は増えてしまう。それが少しでもしぼんでくれたら腎臓にかかる負担は減るので、
それはそれは・・・腎臓の絶大な働き方改革になるということなのです。
「血圧や体重の管理、定期検査を受けて、尿検査をする事で、腎臓の病気が隠れているか隠れていないかがよくわかるんですよ。ですから尿検査は結構お役立ちなんです。」
腎臓はとても我慢強い臓器なので文句も言わずに頑張っているのです。ですからメンテナンスするためにも検診で尿検査を受けたり、血液検査を受ることで今の腎臓の状態を把握することができるということです。自分のために、自分の体をいたわってあげたいですね。