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ICT-enhanced art classes. [close to you <art編>]

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北海道教育大学附属釧路義務教育学校の美術を教えている更科結希氏に授業を含めた最近の活動についてお話しを伺いました。
どれもがICTにまつわる事ばかりで、やはり時代の流れなのだと感じたのが率直な感想です。
ICTとは「Information and Communication Technology」の略称、日本語では「情報通信技術」という意味です。
2021年は教育分野でのオンライン授業導入等が進んでいることで「ICT元年」と言われていたりもします。
附属中学校では8年前から導入し、アートに関わるものでたくさん実践されてきたこともあり、道内や沖縄等々からそのノウハウを教えて欲しいということで
現地に行ったり、オンラインで講演なさったりしたそうです。
「ノウハウというより、失敗談を含め、正直に今までやってきたことをお話ししただけですよ。でも、皆さん前向きでとりあえずやってみるという姿勢が嬉しかったです。」
授業でもタブレットを使った形で展開することが多く、各学年で様々な取り組みを行なっています。
例えば、7年生(中学1年生)では、「連動する」をテーマに複数のタブレットを使い、ものが移動する様子を表現。
「子供たちは本当に発想が豊かで、こちらが考えもしないことをやってくれます。ただ、丸いものが次から次のタブレットへ移動するだけではなく、そこにストーリー展開を考えたり、背景を考えたり、そこに自分たちが撮影した動画を使ったり・・・。幅が広がり、イメージがどんどん膨らむ感じです。」
また、p5.jsという言語を使ったプログラミング、アニメーションを作ったり・・・。
来年は、木工工芸の研究授業も。美術室には木材の端材が様々用意されていました。形状は様々。これを使い自分が欲しいもの、家族にあげたいものを考え、制作する。
実際に使うことを前提として作るのですが、心が欲しがるものを制作したいという生徒の言葉もあったそうです。その発想がすごいですね。。。
制作過程を動画で記録して、残す。全てにタブレットが関与しているのです。
現在は、動画なしでは進まないことも多々ある中、何を表現して何を伝えるのか。教える側も教わる側も様々な経験を通して学ぶことがたくさんある授業だと思いました。
※尚、写真は更科結希氏からお借りしました。

2022.1214 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏& 緩和ケア看護師長 荒堀有子氏 [close to you <dr.編>]

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今年10月にスタートした緩和ケア病棟。実際に動き出しての感想等を含めお話しを伺いました。
とにかくゆったりと落ち着いた雰囲気で、病院らしさを感じない室内。私もオープン前にお邪魔しましたけれど、ホテルみたいな感じの壁紙やそこに流れる音楽、
空気感がとてもリラックスするのを感じました。実際に働かれているスタッフの方も充実したやりがいのある時間を過ごされているそうです。
もちろん患者さんも静かに穏やかな時間を過ごしていらっしゃるのを感じるそうです。
「家族や友人と写真を撮られて、スタッフがすぐにフレームやメッセージを入れてプリントしてお渡ししているんです。
その作業をしているスタッフも、またそれを受け取る家族の方もとても良い表情をなさっているのが印象的です。」と荒堀氏。
ところで、緩和ケア病棟、一般病棟とは何が違うのでしょう?
「例えば、午前中は寝ていたい」「お昼にお風呂に入りたい」等々、なるべく自由に過ごすことができるのが一番の違いでしょうか。。。
また、心電図モニター等、管に繋がれない状況をとても大切になさっているそうです。
さらに、スタッフも看護本来の仕事ができると喜んでいらっしゃるとのこと。それは時間に余裕があり、イライラしているスタッフが誰もいない・・・と。
「看護師は忙しいというイメージをお持ちの方が多いと思います。でもそれを感じさせないんです。スタッフの働きかけで患者さんが元気になったり、
笑顔になったりするのを実感しています。指示を待つというより、それぞれが自ら自発的に行動しているんですよ。これは大きな違いですね。」
心に余裕があるということなのでしょうか。看護という本来の意味を感じ取る毎日なのだとおっしゃっていました。
「緩和ケアというと積極的な治療をしない、イコール死のイメージがあると思うのですが、私たちは最期の時まで自分らしく穏やかに生きることを支えることを
目指しています。人は誰でも死を迎えます。その時間まで苦痛なく生きることを支えていきたいと思っています。」
これからの課題も伺いました。まず現在21床のところ、稼働しているのが14床。今は市立病院の患者さんを優先しているそうですが、
今後は釧路管内の多くの方に使っていただきたいと。
さらに、今後はクリスマスや節分やお雛様等々季節の行事や日頃のお茶会等も企画したいとおっしゃっていました。
また、ボランティアの方の導入や遺族会も立ち上げることができたらと・・・まだまだ進化し続ける姿が今回のお話しから伝わって来ました。