SSブログ

2022.1214 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏& 緩和ケア看護師長 荒堀有子氏 [close to you <dr.編>]

cd1214森田dr&荒堀氏.jpg
今年10月にスタートした緩和ケア病棟。実際に動き出しての感想等を含めお話しを伺いました。
とにかくゆったりと落ち着いた雰囲気で、病院らしさを感じない室内。私もオープン前にお邪魔しましたけれど、ホテルみたいな感じの壁紙やそこに流れる音楽、
空気感がとてもリラックスするのを感じました。実際に働かれているスタッフの方も充実したやりがいのある時間を過ごされているそうです。
もちろん患者さんも静かに穏やかな時間を過ごしていらっしゃるのを感じるそうです。
「家族や友人と写真を撮られて、スタッフがすぐにフレームやメッセージを入れてプリントしてお渡ししているんです。
その作業をしているスタッフも、またそれを受け取る家族の方もとても良い表情をなさっているのが印象的です。」と荒堀氏。
ところで、緩和ケア病棟、一般病棟とは何が違うのでしょう?
「例えば、午前中は寝ていたい」「お昼にお風呂に入りたい」等々、なるべく自由に過ごすことができるのが一番の違いでしょうか。。。
また、心電図モニター等、管に繋がれない状況をとても大切になさっているそうです。
さらに、スタッフも看護本来の仕事ができると喜んでいらっしゃるとのこと。それは時間に余裕があり、イライラしているスタッフが誰もいない・・・と。
「看護師は忙しいというイメージをお持ちの方が多いと思います。でもそれを感じさせないんです。スタッフの働きかけで患者さんが元気になったり、
笑顔になったりするのを実感しています。指示を待つというより、それぞれが自ら自発的に行動しているんですよ。これは大きな違いですね。」
心に余裕があるということなのでしょうか。看護という本来の意味を感じ取る毎日なのだとおっしゃっていました。
「緩和ケアというと積極的な治療をしない、イコール死のイメージがあると思うのですが、私たちは最期の時まで自分らしく穏やかに生きることを支えることを
目指しています。人は誰でも死を迎えます。その時間まで苦痛なく生きることを支えていきたいと思っています。」
これからの課題も伺いました。まず現在21床のところ、稼働しているのが14床。今は市立病院の患者さんを優先しているそうですが、
今後は釧路管内の多くの方に使っていただきたいと。
さらに、今後はクリスマスや節分やお雛様等々季節の行事や日頃のお茶会等も企画したいとおっしゃっていました。
また、ボランティアの方の導入や遺族会も立ち上げることができたらと・・・まだまだ進化し続ける姿が今回のお話しから伝わって来ました。

Facebook コメント