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カルチャートーク〜食文化編(Chris Knoepfler編) [varied experts]

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2009年に来日してからChris氏が感じた日本の食に関わる色々についてのお話しです。
まずは、日本人はなんでも食べるという印象を持ったそう。例えばホルモンとか・・お魚とか。日本で小学生の女の子が水族館の中で「美味しいそう」と言っていたのにはビックリなさったとか。ミネソタで育ったChris氏にとってあまり魚は馴染みのあるものではなかったそうですが、目のついているもの、生き物といった感じでとらえているので、食べ物というイメージはなかったと。
「ステーキも切れた状態で出てくるので、牛をイメージすることがあまりなく、日本は生き物をいただくという意識が強いのかな?」と感じたそうです。
また、日本に来て何度も聞かれたことは「主食はなんですか?お米?パン?」という質問。
アメリカではお肉にそえるものとしてパンやパスタ、ポテト等があり、さらに自分のお皿にそれを乗せていただくスタイル。大きなお皿からシェアして食べるとか。。。
そして素晴らしい日本の食文化に給食があると。もちろんアメリカにもあったそうです。例えば彼が過ごした小学校では体育館がお昼になると食堂に早変わり。
さらにその日に食べるかどうかは朝に聞かれるそうです。ピザが人気だったそうですが、それにしても給食を用意する方は大変そうですね。
中学高校でも給食はあったそうですが、それも自由。彼はサンドイッチをよく持っていったとおっしゃっていました。ここでは色々なメニューからチョイスできたそう。
そして、日本に来てびっくりしたことの一つに「飲み放題」があるそうです。初めてのことだったので、ビックリなさったと。
だいたい、海外では外で泥酔している方を見かけることがない様。公共の場での酔っ払いにも当初は驚いたそうです。あちらでは屋外でお酒を飲むことはありえないこと。
規則もあり、何時までの営業とか、お酒を持って公園に・・ということもないそうです。
罰則まであるみたいですから、相当厳しい感じがします。ただ、家の庭で飲むことは大丈夫みたい。
これからのシーズン、クリスマスも気になります。日本では定番になっているケンタッキーフライドチキンとか、イチゴののったケーキとか。
ありえないみたいです。だいたいシチメンチョウとか、ローストビーフとか。他にはパイとか。やはりお聞きしないとわからないことばかりでした。

2022.1028 O.A 「オージー・コミコン」 [varied stories]

鈴木雅章さん(翻訳者・ライター)

まずはコロナ関連のお話しから。オーストラリアのコロナ規制がさらに緩和され、10月14日からは、感染者の自己隔離の義務がなくなったそうです。
これまでは5日間の自己隔離が必要だったのですが、それもなし。公共交通機関のマスク着用義務もなくなったそうです。
もちろん陽性になったら、なるべく自宅に・・という感じだそうですが、強制ではないのです。まるで普通の風邪対応といった感じです。
国によっての違いはだいぶありますね。
続いて、シドニーで開催された「オージー・コミコン(OZ Comiccon)」に行ってきたお話しです。
コミコンはコミック・コンベンションの略で、漫画を中心としたポップカルチャーのイベントです。
そもそも始まりはアメリカ。最初の公式コミックブックコンベンションは、1964年にニューヨークで開催され、今やコミックコンベンションは、アメリカの主要都市で
繰り返し開催される巨大ビジネスとなっているそうです。
OZコミコンは2012年が初開催。2020年は新型コロナウイルスの影響で中止になったそうですが、昨年から再開。今年はシドニーの他、メルボルン、アデレード、
ブリスベン、キャンベラ、パースの6都市で開催。https://ozcomiccon.com/
例えばメルボルンでは20000〜25000人くらいの方がいらしたそうで、鈴木氏はシドニー会場に行かれたそうですが、「コロナ後にこんなに人が多いイベントは
今までなかったかも。」と感じたそう。
ゲームのキャラクターものが結構多いみたいですが、すごいな〜迫力あるな〜と思うものの、それが何のキャラクターかわからないものもあったみたいです。
スターウォーズシリーズは人気のようですね。他はハリポッター。こちらは半巨人の魔法使いハグリッドの格好をした人を何人も見かけたそうです。
他にはディズニーの美女と野獣とか・・・。
「とにかく一般とチャンピオンシップの部門があり、チャンピオンシップはほぼセミプロみたい。一人でここまで作り込むのは難しそう。
誰かに頼んだのかな?と思っちゃいました。」鎧をつけた感じのキャラクターはとにかくすごかったと何度もおっしゃっていました。
また、会場のオリンピックパークでは日本の漫画やポケモングッズも販売されていたそうです。
※写真は鈴木雅章氏からお借りしました。
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2022.1027 O.A 邦楽 [chord 5]

・SPARKLE / 山下達郎
・恋するカレン / 大瀧詠一
・モンロー・ウォーク / 南佳孝
・I CAN'T WAIT / 佐藤博
・ほうろう / 小坂忠
・ルビーの指環 / 寺尾聡
~今回は邦楽一般。シティポップ特集男性バージョンです。
セレクトは村田氏。今回の出演は、村田氏&midoriでお送りします。

潮目と魚〜果てしない自然への挑戦(黒田 寛編) [fun science]

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潮目のお話しです。まずは、海の中で魚はどこに集まるのかについて。海底付近に生息している魚(いわゆる底魚)は、岩礁、砂の上、あるいは泥の中が好きな魚もいます。
一方、海面付近で生活する魚(いわゆる浮魚)は、底魚の様に底質を選んで生活しているわけではなく、いつも風景の変わらない水面近くで生活しています。
ただ、浮魚は海の中に均一に分布しているわけではなく、何か都合の良い条件の場所があるとそこを選んで生活、または、集合する、その一つの条件が潮目であると
考えられているそう。潮目は、海の不連続線と考えられていると。その線を境に海の性質(海水の温度や塩分、海流など)が急変する場所というイメージです。
潮目は、例えば、温かい海水と冷たい海水が水平的に接してる場所などに現れると。ですから、黒潮を起源とする暖かい海水と親潮を起源とする冷たい海水が到来する
三陸や道東沖などでは、たくさんの潮目が分布し、日々、その場所や強さが変化しているのです。
海の中にたくさんの潮目があり、魚がそこに集まり良い漁場になることは、昔から漁業者は経験的に知っていたようです。それを世界に先駆けて科学的に調べたのは日本人の宇田道隆先生。今から約100年程前に始まった研究テーマとのこと。そして、現在でも、世界の海で、世界の研究者が「魚と潮目」について調べているそうです。
この100年間で潮目と魚の関係について様々なことがわかりつつあるそうですが、一方で、未だによくわからないこともたくさん残されていると。
「調べれば調べるほど「わからないことがたくさん溢れ出てきた」という方が正しいかもしれませんね。」
黒田氏も『釧路沖の潮目と漁業の関係』について調べているそう。特に、注目しているのは秋の道東沖 大陸棚域に分布する潮目。
この道東沖の潮目周辺では、近年、旋網船団がマイワシ狙いの操業をしています。宇田先生の「海と魚」という本にも潮目とマイワシ魚群の航空写真が載せられているそうですが、なぜ、道東沖のマイワシは潮目周辺に分布するのか?ということを説明できる定量的、科学的な答えがないと・・・。
彼は道東沖大陸棚域での潮目の性質を調べる事から始めました。Landsat-8(人工衛星)による水温画像と船舶観測を組み合わせ潮目の長さや幅等の形状を調べました。
例えば、2016年10月13日の潮目を可視化すると道東の大陸棚に沿って、100km以上の長さの潮目が分布していました。
潮目の沿岸側には低温の海水、潮目の沖側には高温の海水が分布。ただ、潮目は単純に1本ではなく、場所によっては2本(潮目が2重に)分布する場所もあり、
潮目が波のようにウネウネと蛇行していることが特徴と。また、潮目の幅は、長さ100km以上に対して僅か100m~1km程度という細さで、これについては驚きだったと。
まさに、潮目が海の不連続線と言われる特徴。さらに、わかったことは、この様な潮目はじっと止まっているわけではなく、数十cm/s以上の速さで陸棚に沿って海水と
ともに流されているということ。ですから、たった数時間前に観測船で横切った潮目が数時間後には海流に流されて場所が変わる、あるいは、消えてなくなるような潮目もある、そんな急速な変化が生じていることもわかってきたのです。
そして、重要な事実として最新鋭の観測機器を用いても、この変化の大きな潮目の四次元構造を観測データのみから捉えることは恐らく不可能に近いということ。
「ですから、鍵となる断片的な観測データを取得する戦略と、シミュレーションを使ってバーチャルに四次元構造を研究するという戦略を組み合わせて潮目の全体像を
明らかにする、そんな戦略を立てながら研究を進めています。」
※写真は黒田寛氏にお借りした資料です。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/4xzzAEnm0k9ExLRr41NurX

2022年、キタサンショウウオにとってどんな年だった?(照井 滋晴編) [nature treasure]

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キタサンショウウオは冬になると、ヤチボウズの中や土の中、木の根の隙間などに潜り込み、繁殖期である春が来るまでじっと動かなくなってしまうそうです。
繁殖期はだいたい4月頃からなので、彼らの活動期間は8ヶ月程度、1年の1/3は活動をしていないことになります。なので、彼らの1年はそろそろ終わってしまうそう。
2022年という年はキタサンショウウオたちにとってどんな年だったでしょう?「私はよい1年だったのではないかと思います。特に今年生まれた子たちにとって。」
その理由としてはこの夏の雨の量。今年生まれのキタサンショウウオ4月に産卵され、5月末には孵化。孵化した幼生は6月~8月を水の中で過ごし、その後手足が生えエラがなくなり、陸上生活に移行。4月から8月までの5ヶ月間は水中で生活します。ですからその間生活する水域の水量が維持されなければいけないわけです。
繁殖期である春は雪解け水によって産卵水域が作られますが、その後は降雨による影響が大きく、その年の天候に大きく左右されてしまうそうです。
繁殖期にたくさんの個体が繁殖活動に参加し、多くの卵嚢が産まれたとしても、その後雨が降らなければ産卵した水域は干上がり卵嚢や孵化した幼生は乾燥して
死んでしまいます。ただ、幼生期である6月~8月頃に十分な量の雨が降れば、産卵水域の水量が維持され、多くの幼生が成長し、変態・上陸することができるということ。
今年はまさにそういう年だったと照井氏。2020年は、6月~8月の降水量の合計は280.5mm。2021年は219mm。いずれの年も7月頃に実際にキタサンショウウオの調査を実施したところ、干上がってしまっている繁殖水域が多数あったそうです。そのような場所ではもちろん孵化した幼生も死んでしまったと思われます。
今年は6月~8月の降水量の合計は678mm、一昨年、昨年の倍以上の降水量。サンショウウオにとっては生活場所である水域に十分な水量が保たれ、多くの幼生が上陸するまで無事に成長できた年だったのではないかと。 実際に調査の際に今年生まれと考えられる小さなキタサンショウウオに出会う機会は、数年では1番多い印象だったと。
今年の様な年が何年も続けば、毎年多くのキタサンショウウオが無事に上陸することができますが、もちろん一昨年、昨年の様に雨がなかなか降らない年もあります。
「私は、その年その年で、今年はたくさん上陸できたかな、今年は残念ながらほとんど死んでしまったかもしれないなど、一喜一憂してしまうのですが、
キタサンショウウオにとってはそこまで大きな問題ではないのかもしれません。 」1年、2年厳しい年が続いても彼らがすぐに絶滅してしまうということはないそうです。
キタサンショウウオはそれなりに寿命が長い生物で、10数年は生きることができます。3歳になる頃には成熟し繁殖活動に参加できるようになり、それから死ぬまでの
約10年間は栄養状態が悪くなければ何回も繁殖活動に参加できます。単純な計算をすれば、その間に2個体以上の子孫が育てば個体群を維持することができるわけ。
1年、2年失敗しても今年のようにたくさんの幼生が上陸できそうな年があればキタサンショウウオという種を存続させることができそうです。
今年上陸した幼体も、冬を越すためにたくさんの餌を食べ、これから冬を越そうとするのだと思われます。
「次の心配は、次の繁殖期に産卵することができる水域をしっかり形成することができるくらいの雪が降ってほしいなということです。
ただ、あまりに雪が多いと人間の方がまいってしまいそうなので、ちょうどいい量がいいですね。」
※写真は照井滋晴氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/27wLf2SBsqVrPedQWl1Avk

ginsaji ~ silver spoon [close to you <art編>]

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十勝出身の漫画家、荒川弘。代表作は「鋼の錬金術師」ですが、この「銀の匙」も話題作です。その原画が200点ほど、さらに多くの関連資料も展示されています。
荒川氏は「銀の匙 Silver Spoon」で2013年第58回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。
彼は農業高校に通い、漫画家デビューをするまでは、北海道にある実家で酪農や農業に携わっていたそうです。ですからこの漫画にはたくさんの彼の思い出が詰まっているのかもしれませんね。
「実際のお顔はわからないんです。常に自画像は牛なんですよ。ちなみに丑年、おうし座だそうです。」と齊藤氏。
北海道のエゾノーを舞台に、都会育ちの主人公、八軒勇吾の成長を描いた漫画です。2011年に週刊少年サンデーで連載を開始し、2度のアニメ化や実写映画化。
大きな反響を呼んだ作品です。
「概略を映像で紹介しているのですが、その音がとても心にしみるんです。毎日私も聞いているのですが、聞くたびに涙が出そうになります。」なんて。
身近な動物と人との関わり、喜怒哀楽が入ったストーリー展開。どんどん引き込まれていくそうです。荒川氏の観察力、表現力が素晴らしいとおっしゃっていました。
「原画ではその迫力、漫画とのタッチの違いも感じていただけると思います。また、漫画を描く過程の映像等もありますのでじっくりご覧いただけると嬉しいです。」
「銀の匙」を読んだことの無い方もその世界に引き込まれる・・・
今まで読んだことがある方も再度その魅力にハマってしまう・・・そんな展覧会の様です。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 齊藤千鶴子氏からお借りしました。Ⓒ荒川弘/小学館
(銀の匙 silver spoon展は12/4まで北海道立帯広美術館で開催中です。)

2022.1026 O.A 杉元内科医院 院長 杉元重治氏  [close to you <dr.編>]

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コロナ関連の対応が色々と変化していますが、その辺りのお話しからスタートです。
全数の把握がなくなったとはいえ、医師が見た患者さんの登録はしているので、あまり作業量的には変わりはなさそうです。確かに重症化している方、入院される方は
少ないと感じるそうです。ただ、クラスターが出たりとかまだまだ予断は許さない状況の様です。
一度患者さんが減ったかな?という時期はあったそうですが、また10月に入ってじわじわ増えて来た感じがするともおっしゃっていました。
オミクロンの特徴である喉の痛みや咳等で熱が高くなる中で、ネットを使って色々やると言っても難しいのが現状では?と。
現在は、北海道陽性者健康サポートセンターへ電話をする様にとなっているのですが、結局そこにかけても、以前やっていた様に近くの感染を担当する施設に・・とか、
近くの医療施設にかけてくださいとなっているそうで、あまり進んだ様には感じないとのことでした。
ですからクリニック等に連絡される方が多い様に感じるともおっしゃっていました。
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kst/hokennsienn1.html
私たちが今後気をつけるべき事とは?インフルエンザやそれ以外の風邪症候群等を予防するためにもマスクの着用、手指消毒は徹底するべきだと考えているそうです。
そしてなるべくなら自身でキットを購入し、チェックするというのが良いみたいです。
「私見ではあるのですが、風邪かなと熱がある時には、可能であれば医療用の検査キットを購入して、もし陽性となった場合には十中八九陽性だと思うので、
その段階でお薬をお渡ししています。この検査キットは必ず医療用を使用してください。研究用は意味がないので。」自分で自分の身体を管理するのが大事ということ。
インフルエンザとの関係ですが、今年はどうなのでしょう?今まではコロナウイルスが流行っていると他のウイルスがあまり表に出てこない感じでしたが、今年は小児科で夏にしばらく流行っていなかったRSウイルスが流行した事実があります。もしかするとインフルエンザも同じ様な現象が起こるのでは?と。
さらに南半球のオーストラリアでコロナとインフルエンザの同時流行があったという事実、今年の冬は北半球でも同じことが起こるのでは?と。
ですからインフルエンザのワクチンもなるべく受けておいた方が良さそうです。特に高齢の方や子供たちは受けていただきたいとおっしゃっていました。
「現在コロナワクチンの3回目、4回目をどうしようか迷っている方も多いと思うのですが、僕の意見としては、75歳以上の高齢の方は、高齢者施設に入居されている方は
なるべく早めにうってほしいです。あとは介護に携わる方々、医療従事者とともにうっていただきたいと思います。3年前のワクチンのない状態から比べると、私たちも知識や対応策等がはっきりしてきたのと、ワクチンはそれなりに皆さんうっているので、バタバタと亡くなる人がいるということは現実ないと思うんですね。
それと、以前は飲み薬が特別な人にしか使えない状況だったのですが、今はクリニックの医師が処方できる様になったので、少し武器が増えてきたのかなと思います。」

アメリカ海軍の有人潜水調査船シークリフで潜航(満澤 巨彦編) [varied experts]

写真1_シークリフの母船.jpg写真2_シークリフへの乗り込み前(格納庫).jpg写真3_シークリフ.jpg
写真4_潜航証明書.jpg1998年に退役したアメリカ海軍の潜水船「シークリフ」(DSV Sea Cliff)で潜航した時のお話しです。
1996年9月、当時アメリカの所有する深海潜水調査船は、ハワイ大学 ウッズホール海洋研究所に1隻ずつ、アメリカ海軍に
2隻と計4隻あったそう。「アルビン」の潜航能力は水深4500m、「シークリフ」は6000m級でアメリカでは一番深くまで
潜れる潜水船だったそうです。その全長は8~9m位、人が入るのは直径が2m位の耐圧殻と呼ばれる丸い球。水圧から中に入る人や機械を守ってくれる役目があるのです。その中に床が作られ、操縦機器などが据えつけられているので空間としてはかなり狭いそう。「しんかい6500」、「アルビン」、そして「シークリフ」もこの中に3人が乗り込みます。
耐圧殻の内部は気圧も含め、陸上と同じ環境が維持されているので、普通の服装で大丈夫。ただ密閉空間なので燃えにくい素材のものが推奨される等の制約や、深海は水温が低く冷えるので防寒対策は必要とのこと。
潜水調査船はバッテリーで動くので長距離の移動はできず、母船で調査海域まで運ばれ、そこで母船から降ろされ深海に潜る。
ところで、なぜアメリカ海軍の潜水調査船に乗船する機会があったのでしょう?「当時、海底の熱水噴出域周辺の温度計測に係わっていたことで、アメリカの海洋地質学者でルトガース大学の教授のピーター・ローナー先生から誘いを受け、彼の航海に参加したというのが理由です。」
調査海域はアメリカ西海岸のオレゴン州沖のファン・デ・フカ海嶺の南端にある海底熱水活動域、音響ソナーを使い、海底から噴き出す熱水を可視化するというのが目的だったそう。海底熱水活動域とは、深海で地下のマグマにより暖められた高温の熱水が噴き出している場所のこと。装置はうまく作動し試験は成功。
ただ、計測に時間がかかる等の課題もあったそう。
さて、アメリカ海軍と言っても、「シークリフ」の母船は民間の海洋作業船。そこに潜水調査船で必要な格納庫などの設備が艤装されていたそうです。
船長含め船員は民間の方で、潜水船のオペレーションチームは軍人という構成。研究チームは満澤氏を含めて6人、日本人は彼一人だったと。
航海は11日間、調査は24時間体制で「シークリフ」の潜航が終わると、深海TVが搭載された無人探査機で海底の調査を行い、研究チームの人数も少なった事もあり、
かなりハードな航海だったそうです「シークリフ」の潜航は7回行われ、満澤氏は最後、7回目の潜航。
潜水調査船は1回潜航するとバッテリーの充電等整備が必要で、その時間は無人探査機で調査を行い、整備が終わると無人探査機の調査は終了し「シークリフ」の潜航が
行われるというスケジュール。JAMSTECの場合は、作業の安全面から「しんかい6500」潜航は日中作業で8時頃から17時頃、長くて8時間程度の潜航が基本。
アメリカ海軍の場合は、だいぶ違ったそうです。「9月11日の夕食後、今日は特になさそうな雰囲気だったの寛いでところ、整備が終わったという事で呼び出され、
潜航中の注意事項など説明を受け、21時半頃潜水船に乗り込みました。海底には翌日の午前1時過ぎに着底。
水深は約2400m、熱水活動域を捜して熱水イメージングソナーで観測、データを取って朝8時過ぎに計測が終了、午前10時過ぎに浮上、潜水船から出たのは午前11時少し前でした。潜水船は人が乗り込むと、ハッチが締められますが、ハッチを締めてからハッチが開くまでの時間は13時間3分でした。「しんかい6500」でハッチ開閉が
一番長かったのは9時間半ほどということなので、「しんかい6500」の最長のハッチ開閉よりだいぶ長かったことになります。」
現在、深海調査に活用されている潜水船については、10年位前から特に海外では民間企業が深海探査、潜水船の開発・運用に参入していて、1人乗りあるいは2人乗りで
全体が透明なアクリル製耐圧殻の1000m級の潜水船や、地球上の一番深い場所まで潜ることが可能な1万メートル級の潜水船も開発されているそうです。
「シークリフでの潜航後、潜航証明書をもらいました。この証明書には海の神ネプチューンレックスの領域に入ることが許される資質があり、シークリフで深海に潜った
という様なことが書かれていました。」写真の雰囲気からも当時の様子が伺えますよね。。。
※尚、写真は JAMSTEC 満澤巨彦氏からお借りしました。
・写真上(左)はシークリフの母船Laney Chouest
・写真上(真ん中)はシークリフへの乗り込み前(格納庫にて)
・写真上(右)は着水作業
・二段目の写真は 潜航証明書

2022.1021 O.A 「大阪半日アテンドコース」 [varied stories]

田伏伸次さん(レコーディングスタジオクーパー代表)
https://studio-cooper.jp/

今回はpopo氏のお庭のお話し・・・。彼が慣れ親しんでいるミナミ。
今は中央区と呼ばれているそうですが、キタとミナミで使い分ける感じで、北にはオフィス街等があり、南には繁華街が多いと。
よく見かけるあのグリコの大きな看板。いわゆる道頓堀。あの看板の前で同じポーズをとって写真撮影というおきまりのコース。
popo氏もたくさん写真を撮ってあげたみたいです。あのポーズはマラソン選手がゴールをする感じ。
それだけ1粒でもパワーみなぎるといったイメージなのでしょう。ただ、看板はLEDになったりして背景が変わったりするそう。進化しているんですね。
そこから法善寺横丁へ。ここには水掛不動尊があり、体の悪いところに水をかけるそう。たくさんの方が水をかけるのでお地蔵さんはコケで緑色になっているそうです。
法善寺が空襲や横丁火災の困難を乗りこえられたのは、この街と共に生きる人情と信仰のおかげという説も。
その近くには創業約140年の老舗甘味処「夫婦善哉」が有名。文豪・織田作之助の小説の舞台としても知られ、大阪のガイドブックには必ずといって良いほど
取り上げられる有名店のようです。
そして、たこ焼き等々を食べながらオタロードへ。いわゆるオタクロード。東京の秋葉原みたいな感じと。
フィギュアやメイドカフェがあったり、見ているだけでも楽しいとおっしゃっていました。
そうこうしているうちに新世界へ。そこでは串カツを片手にアルコールをぐびっと・・・ということで半日は過ぎて行くようです。
散歩コースの途中にはなんばグランド花月もあります。地元民にも観光客にも愛され続けている劇場。
365日毎日上演されているようです。すごいですね。フラッと足を運ぶことができるなんて。
popo氏。来月はまた石垣島でのイベントが計画されているそうです。
※写真は田伏伸次氏からお借りしました。
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2022.1020 O.A 洋楽 [chord 5]

・The Best Of Times / StyxT
・Babe / Styx
・Boat On The River / Styx
・Mr. Roboto / Styx
・Blue Collar Man (Long Nights) / Styx
~今回の洋楽編、Styx特集です。
セレクトはToshi氏。今回の出演は、Toshi氏&midoriでお送りします。