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200 years of akkeshi kokutaiji temple~3 [close to you <art編>]

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大きな仏涅槃図です。文化3年、1806年に描かれたもの。今回の展示の中でも一番大きな作品ではないかと思います。横2mくらい、縦3mくらいはあるでしょうか。
実はこの写真は一枚の大きな涅槃図からピックアップして撮影させていただいたもの。
これでも全部ではありません。一体どれくらいのキャラクターが存在するのか?下部には動物や虫等も描かれています。
生きとし生けるものが全て網羅されているかの様です。
仏教の祖、釈迦は沙羅双樹の下に横たわり、この世を離れ涅槃に入る時を迎える。この場面を描くのが仏涅槃図で、主に涅槃会の際に懸け法要が行われるそうです。
仏涅槃図は様々ありますが、この仏涅槃図はとてもカラフル。さらに釈迦は黄金色で描かれています。
そして通常銀色で描かれる月が、金色で描かれています。
あまり嘆き悲しむ姿は見られませんが、目に手を当てていたり、あまりの悲しさに気絶してしまったり、細かく見るとそこに描かれている表情やキャラクター、
そして着ているものが一つとして同じものは無いように思います。
忘れてならないのが、向かって右上の御一行様。実は釈迦のお母様が描かれています。
釈迦が亡くなるということで駆けつけていらして、間に合わないと薬を投げました。それが届かず木に引っかかってしまいます。
赤い巾着みたいなものが大きく描かれています。このエピソードから「投薬」という言葉が生まれたともいわれているそうが、真偽のほどは定かではありません。
色々と見ていくと1つの作品ですが、その空気感に飲み込まれそうな感じにもなります。
「実は左下には描いた方のお名前が記されているのが、その部分が他の黒に比べて薄い感じがしませんか?もしかするとこの背景の黒は後から塗り足されたもの
かもしれませんね。」と熊谷氏。そうお聞きするとまたじっくりと眺めてみたくなるのです。
(厚岸・国泰寺の200年は11/23まで北海道立釧路芸術館で開催中です。)

2022.1019 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏 [close to you <dr.編>]

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マイナンバーカードがついに来年の4月から、それを配備していない病院や薬局だと正常な診療報酬が取れないということになる様です。
医療機関とマイナンバーカードは紐付けされるということ。それがなくても今まで通りの健康保険証や診察券だけでも受診はできるそうです。
ただ、再診料が変わったりとか、マイナンバーカードを使った方が有利になる様なシステムになり、かつ、病院・医院・クリニック・薬局は顔認証つきのリーダーを
揃えていないときちんとした経営ができなくなるということみたいです。森田氏はすでに活用なさっている様ですが、私は作ったものの、大事にしまってある状態。
それが社会のルールとして使わなくてはならない局面がだんだん増えて行くのでは?と。
実際にマイナンバーカードで病院にかかるとなぜ良いのか?例えば、CKD関係。自分の腎機能の値をどう病院に持って行くのか?薬局に伝えるのかという問題。
定期健康診断の結果等がコンピューターで転送されるのでそれが全部カードに入っているそう。「このマイナンバーカードのリーダーに入れるとそういうデータを使って良いですか?と毎回聞かれるので、良いというボタンを押した方は、自分の検査の数値や他の病院でどんな薬をもらっているのかという情報が自動的に行くので、マイナンバーカードをしっかり配備した方はお薬手帳もいらなくなるかもしれませんね。」ということは、腎機能の働きが少し悪いので、この量では薬が多すぎますよ。とか、
一緒に飲んではいけない組み合わせの薬も自動的に感知されるということの様です。「これは本当に今病院でも困っているのは、お持ち頂いた薬の中で一緒に飲んでは
いけない薬があってもわからなかったり、さらに3~4箇所病院にかかっていて、同じ薬が出されていたりするんですよ。そういうのを基本的にマイナンバーカードを
かざすだけでわかる様に。他に検査数値に関しては、同じ検査をあちこちでなさる場合があるじゃないですか、それも病院間で利用できるのではないかと思っています。」
もちろん病院以外でも健康保険証以外、IDとして使う様になって行くのかもしれません。「個人情報が漏洩するのでは?とか、ネットワークで詐欺されるのでは?と色々と心配なことはあると思いますが、こういう経験を積んでいかないと社会全体が成熟しないので、アメリカやヨーロッパ、中国等はもうすでにそういう状況になったり
しているので、日本も取り残されない様にする為にも必要なのでは?と思います。」さらに、電子処方箋が来年1月から開始するという記事が日経新聞にも載っていました。
医療機関や薬局が患者の処方歴を把握して不適切な飲み合わせなどを未然に防ぐメリットがあり、海外では普及が進んでいます。その導入にはマイナンバーカードを保険証
として使うためのシステムを医療機関が用意する必要があるということの様です。
「だんだんデジタルになってきましたね。日本はこの様な事がすごく遅れていて、それに対する犯罪対策もすごく遅れているんですよね。
学んでいかないと世界の潮流に乗っていけないと思うので、そこに進めばまた新しいリスクも生じ、そこに対してまたしっかりやるという繰り返しになると思います。」