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Where collections meet~1 [close to you <art編>]

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神田日勝記念美術館と釧路市立美術館の所蔵作品の交換展です。
どう2つの美術館の作品を展示するのか?学芸員の腕の見せ所・・・だと思います。
沼前学芸員は7つのコーナーに分けました。今回は前半3つのコーナーの紹介、そして次回は後半4つのコーナーをご紹介。
まず入ってすぐに目につくのが暗い家の壁・・・。ほぼモノトーンのように見える色使いです。
1のコーナーはズバリ壁、それに続く2のコーナーは労働者。力強い人間のエネルギーが伝わってくるような作品が並んでいます。
なんとなく似ている感じがするのは、彼らが関わっていた人物の影響なのか・・・。
そして3のコーナーが生き物。ここには神田日勝、柳悟、田塚麻千子の作品がまるで比べて感じてください!というかの様に並んで存在感を放っています。
神田日勝の牛はペインティングナイフで毛並みが描かれ、牛の眼差しは亡くなっているにも関わらず優しく安らかな表情をしています。
柳悟の牛は迫力満点。実際の牛というよりは、人間の内面を象徴する存在として闘牛にも似たイメージで描かれています。
そして、田塚麻千子の牛は、動物たちの個性を描くことに集中し、まるで肖像画のように見る人の前に立ちはだかります。
前半は大作が多いイメージです。2つの美術館からの作品が時には対比され、時には支え合って、様々な奥行きを伴って楽しませてくれる展覧会だと思います。
(コレクションが出会う道東(場所)は6/16まで釧路市立美術館で開催中です。)

2024.0508 O.A 釧路赤十字病院 内科 古川真氏 [close to you <dr.編>]

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年末年始にかけて、スリランカにいらっしゃったそうで、今回はそのお話し。
実は大体11月くらいで雨期が終わり、乾期に入っているはずだったそうですが、まだ雨期があけてなく、スコールのような雨に歓迎されたとのこと。
スリランカはSerendipity(セレンディピティー)の島と言われているそう。偶然の出会い、自分では想像もしていないような素晴らしい出会いができることをセレンディップと言うそうです。
その中で有名なのがシーギリアロック。島の真ん中あたりに切り立った丘があり、その頂上に王宮の跡があるそうです。かなり急な狭い階段をのぼる時から雨が激しく降り始め、傘はさしても意味がなく、痛い雨に打たれ、ある意味一生忘れられない体験だったと。晴れたのは降りてから・・。
古川氏はカレー大学でカレー伝道師という資格を持っているくらい、カレーがお好きとのことで、スリランカではカレー三昧の日々だったそうです。
スリランカカレーの特徴は、単独にカレーを作り、1つのお皿にそれをのせて、徐々にそれを混ぜ合わせながら食べるという形。組み合わせは限りなく・・・。
セイロンティも美味しく、今まで飲んだ味とは違ったそうです。リプトンさんがセイロン島に茶畑を作り、とにかく美味しいのでブランド化しようとできたのがリプトンティーとのこと。
「僕、あちらに行ってから知ったのですが、結構日本と関係が深いのです。日本を救った大統領がスリランカの初代大統領のジャヤワルダナさんという方。
1951年にサンフランシスコ講和会議があり、買った国が意見表明をする時に、ジャヤワルダナ氏は<日本は戦争をして負けた国だし、悪いことをしたかもしれないけれど、ブッダの言葉に憎しみは憎しみによって消え去ることはない。ただ愛のみによって消え去るのですというものがあります。だから日本を許しましょうよ。>
と言う演説をした方なのです。そこで、他の国も賛同し、いわゆる戦勝国と言われる国もあまり無下なことを日本にしないようにしようとなってくれた有名な演説なのです。鎌倉に銅像が残っているとか・・・。」
スリランカは北海道の0.8倍の大きさで、人口が2000万人。中でもコロンボに人々が集中しているそうです。そこだけ大都会。
海もとても綺麗でぜひまた行きたい!!とおっしゃる古川氏でした。