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2023.0803 O.A 邦楽 [chord 5]

・悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE) / 桑田佳祐
・真夜中のダンディー / 桑田佳祐
・スキップ・ビート (SKIPPED BEAT) / KUWATA BAND
・BAN BAN BANS / KUWATA BAND
・祭りのあと / 桑田佳祐
~今回は邦楽一般。桑田佳祐 KUWATA BAND 特集です。
セレクトは村田氏。今回の出演は、村田氏とmidoriでお送りします。

線状降水帯(中山 雅茂編) [fun science]

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6月・7月と、記録的な雨の報道が続きました。6月初旬は、四国から東海にかけて線状降水帯と呼ばれる大雨を引き起こす気象現象により、平年の6月のひと月分の雨を、たった1日や2日間で降らせています。線状降水帯とは「次々と発生した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作りだされる、線状に伸びる長さ50~300㎞程度、幅20~50㎞程度の強い降水をともなう雨域を線状降水帯」というそうです。
そして、「毎年のように線状降水帯による顕著な大雨が発生し数多くの甚大な災害が生じています。この線状降水帯による大雨が災害発生の危険度の高まりにつながるものとして社会に浸透しつつあり、線状降水帯による大雨が発生している場合は、危機感を高めるためにそれを知らせてほしいという要望がある。ただ、発生メカニズムに未解明な点も多く、今後も継続的な研究が必要不可欠です。」と締めくくられているそうです。ということはまだわかっていないことが多いということの様です。
「この線状降水帯の事例として雨が降った地域を地図上に示した図が紹介されているのが、いつの図が紹介されていると思いますか?
実は、平成26年8月の広島県の大雨が紹介されているそう。平成26年2014年。約10年前です。この年、7月31日から8月11日にかけて、台風が2つ相次いで日本列島に近づき、8月上旬から26日にかけて前線が日本付近に停滞したため、日本付近へ暖かくて湿った空気が継続して流れ込み、全国で大雨が降りやすい天候が続きました。広島市で土石流やがけ崩れが多数発生し、人的な被害も大きく、覚えている方もいらっしゃるのではと思います。この時の様々な状況をまとめたレポートです。<広島市では、バックビルディング現象(次々と発生した積乱雲が一列に並び集中的に雨が降り続く現象)によるものと推測される局所的な集中豪雨が8月20日未明から続き、・・・>と説明されています。この時、<線状降水帯>という言葉が登場していません。<バックビルディング現象(back-building)>という言葉は、後方に形成されるという現象を表していて、積乱雲ができて、その積乱雲が風下に移動するにつれて弱まっても、また新しい積乱雲が風上に形成され、移動することを繰り返す現象を表す用語として使われているようです。それぞれの積乱雲は移動していきますが、つぎつぎに後方から積乱雲が新しくできてくるので、地上にいるとずっと雨が降り続くのと、その雨が降り続くエリアが線状になるわけです。
2021年から<線状降水帯>という用語を使用して気象庁では<顕著な大雨に関する情報>を発表しています。気象庁では、ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節)において30年に1回以下で発生する現象を異常気象としているそうです。
2014年8月 広島県・2015年9月 関東~東北・2016年6月 長崎県・2017年7月 九州北部・2018年7月 68回 九州~中国・四国~近畿・2019年8月 九州北部地方・2020年7月 九州地方で13事例・2021年8月 九州北部地方、中国地方、、、・2022年7・9月 九州地方・・・そして。
過去のデータを遡って解析したレポート(「量的予報技術資料(予報技術研修テキスト)第20巻(平成26年度)第6章 線状降水帯発生要因としての鉛直シアーと上空の湿度についてでは・・・「2011年8月新潟・福島豪雨、2012年7月九州北部豪雨、2013年7月29日の山口・島根の大雨、同年8月9日の秋田・岩手の大雨、2014年7月9日の沖縄本島の大雨、同年8月9日の三重県北部の大雨、同年8月17日の京都府福知山の大雨、同年8月20日の広島の大雨、同年9月11日の北海道の大雨をもたらした線状降水帯はバックビルディング型形成であったことが確認されている。」としるされていたそうです。
「すでに異常気象というよりも、毎年おこりうる気象現象と考えた方がよさそうですね。」

マリモ研究情報〜国立環境研究所との共同研究〜(尾山 洋一編) [nature treasure]

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国立環境研究所は環境省が所管する研究所で、茨城県のつくば市にある。
共同で阿寒湖の気候変動適応に関する研究を行っている。
気候変動適応とは、気候変動によって、現在起きている被害や将来的に予測される被害を防止したり軽減したりする取り組みのこと。地球温暖化の対策には「緩和」と「適応」の2種類がある。
緩和:温室効果ガスの排出を減らす。植林などによって温室効果ガスを吸収する・・・
適応:温暖化による海面上昇に対応するための高い堤防を設置する。高い温度でも育つ農作物の品種開発を行う。クールビズなど・・・
緩和策を実施しても避けられない温暖化の影響に対して、適応策を実施して被害を減らし、よりよい生活にする。
阿寒湖では、気候変動が湖の生態系に与える影響を調べ、それに対する緩和策があるかどうか考えている。対象は冷たい場所を好むサケ科の魚類(ヒメマスなど)
温暖化と水温、そしてヒメマスとの関係や、環境DNA、風と成層との関係を調査中。
温暖化による水温上昇はマリモにも影響を与えるのは知られている。
マリモの暮らすチュウルイ湾やキネタンペ湾がどのような水温構造を持つのか、季節によってどのように変化するのか分かっていないことも多々あり、
それを調べている。
※写真は尾山洋一氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/45zZGYgr2Ea56Sdjt1v3JK