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雪と氷〜雪の結晶編(境 智洋編) [fun science]

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雪の形といって思い浮かぶものはなんでしょう?やはりあの六角形という方が多いでしょうね。
でも雪の結晶は一つとして同じものはなさそうです。まさに天からの一期一会の雪の形。
雪の結晶には上空の温度と湿度が大きく関係しているそうです。それから結晶になるには核となるものが必要です。ですから一つ一つが違うのです。
例えば、氷点下5度なら針状、氷点下15度なら六角形になると。他にも鼓状、針のようなものなど。
こんな綺麗な結晶、保存してみたくなりませんか?と境氏。そんなことできるのでしょうか?
実は雪を結晶のままを保存できるそうです。
1:アクリルをくっつける接着剤(アクリサンデー)を用意する
2:アクリルの棒を切って、1gの棒を作り、その棒をアクリサンデーに入れて溶かす。
3:完全に溶けたら冷凍庫、もしくは外で冷やす。
4:ガラスの板も同様に冷やす。
5:アクリル溶液をガラスの板に落とす。l(ガラスの板は多めに用意する)
6:雪を液の上に落ちるようにする。
水の中にアクリルが入ってる感じ。水とアクリルを置換するイメージです。
そこまでは・・・という方、でも雪の結晶を集めたいという方は・・・
1:板に黒い布をはる(フェルトがおすすめ)
2:それを外に置いて、外の気温にしておく。(これがポイント)
3:雪が降ってきたらその布に雪を当てる。・・・そして撮影。
実は釧路ではあまり綺麗な結晶をみることは難しいかもしれません。上空からたどり着くまでに様々な影響を受けてしまうから。
上空に近ければ近いほど。例えば、標高の高い山で風が当たらないようなところではより綺麗な結晶が見えるのだと思います。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/2HVBmFsK8DRsDEkN4rrznM

海の異変?!(笹森 琴絵編) [nature treasure]

1 釧路の市民ツアーで出遭ったマッコウクジラ 笹森琴絵.JPG 2 以前は、噴火湾にもトドが多く来遊していた 2000年撮影 笹森琴絵.jpg 3 釧路の前を通過していくザトウクジラ 笹森琴絵.JPG
今回は、新年早々、テレビや新聞をにぎわしていた生き物たちについて。まずはマッコウクジラ。始めて報告されたのは1月9日の朝。
その日から死亡が確認されるまで、連日、テレビや新聞で情報が流れました。当初は、体長8mという情報が独り歩きし、そこから、群れからはぐれた若い個体、
弱っているなど、様々な知見が溢れたのは記憶に新しいところ。ついに息絶えたマッコウクジラを解剖し、実際には体長15mのオトナオスと判明。
(オトナオスは平均15~20m) 死体はその後、沖に沈められ、海のサイクルの中で他の生き物の一部となるのでしょう。
実は、これが、巨大なオトナオスだったとなると、また違う話に・・・。
今回の件について、幼い、あるいは若い個体が群れとはぐれて独りぼっちになって寂しく死んだ、という見解が多かったようですが、
オトナオスだったのであれば、高緯度海域で単独で過ごしているオスが、繁殖のために温かい海で暮らすメスとコドモの群れと合流するために南下する途中で、
何らかの計算違いが起きて、あるいは体調がよくなくて、このような結果になったのかもしれないと推察もできるそうです。
なぜなら、日本沿岸で生まれ育つマッコウクジラは、子供とメスの繁殖群が和歌山県熊野灘沖や小笠原沖などを流れる黒潮に乗って生活していて、
ある程度成長したオスたちはまとまって東北以北の海域で集団生活をするそう。もっと成長したオスは、さらに高緯度海域で単独生活をし、繁殖期(秋~初春)になると、南下して低緯度で子供たちも含むメス集団と合流するとされているのです。
さて、マッコウクジラの命が尽きると、今度は東京湾にトドとザトウが現れたと連日の報道。
「実は私の目には、マッコウクジラやザトウよりトドの出現のほうが、異常な事態に映ったんですよ。東京湾は、本来トドが来遊する海域から相当に離れているから。」
本来、トドは10月~5月頃、つまり寒い時期に、より寒い海から南下して、宗谷岬や羅臼、積丹など、北海道沿岸のあちこちで越冬。
夏のエトロフや冬の羅臼の調査では沿岸でよく目にしたが、釧路沖ではみたことはないとおっしゃっていました。
50年くらい前までは、噴火湾もトドの越冬域として有名だったそうですが、過去に徹底的に駆除され、姿を消したとのこと。
次に、ザトウ。今回、東京湾に入ったという事態は珍しかったようですが、繁殖域である小笠原や沖縄、あるいは伊豆諸島あたりに回遊する、その南下の途中で
たまたま姿を捕えられたにすぎない、つまりほぼほぼ普通のことなのでは?と笹森氏はとらえているそうです。
野生動物は、種それぞれに規則に則って、一年間を過ごしています。個体によっては、迷って行くべき場所にたどり着けなかったり、ちょっと寄り道して冒険してみたり、
体調がよくなくて途中で休んだりと、事情は色々あるのでしょう。なかには命を落とすケースも少なくないはずですが、それは自然界ではあり得ることだと思うと笹森氏。
ブリの水揚げ日本一が北海道になったとか、道北の海岸に冬はいないはずのマイワシが大量に打ちあがったとか、一部のザトウの日本での越冬域が小笠原などから
伊豆諸島へ移っているとか、マッコウクジラやトドが意外なところに出現した等々、海の異変と呼ばれる情報が世間には溢れているのですが、全て異常とは限らないと
いうこと。あくまで、これまで私たちの目には映らなかった・知らなかっただけかもしれず、一つ一つの現象は慎重に背景をみなくてはならないのではないでしょうか。
「ただ、一頭のマッコウクジラ、あるいはトド、又はザトウクジラに心を寄せることで、普段は全く自分とは関係のない海の生き物の存在や命に興味や関心をもち、知りたいと思うきっかけになったとしたら、ニュースになった生き物たちは、人と海をつなぐという大切な役割を大いに果たしてくれたと思うのです。」
※写真は笹森琴絵氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/4Ebh9sdt8BaX1Zzb56Grdc

world of abstraction [close to you <art編>]

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今回は釧路市立美術館コレクションの中から抽象に的を絞って展開する展覧会です。沼前学芸員が気になる作品を数点ご紹介いただきました。
まず、小松清《却》:絵の具の塗り方が面白い。キャンバスに薄く塗られた背面とその上に広がる大胆なペインティングナイフによる絵の具。
様々な絵の具の表情が楽しむことができます。
上野憲男《青い淵(あるいは凍りついた空 流れる海》こちらも絵の具の表情が面白いと。
しっかり絵の具で塗られた部分と絵の具のチューブからそのまま絞り出した感じの対比が妙。
渡辺伊八郎《方形のリズム》釧路市所蔵の作品。小さいけれど面白い作品。ここで使われているのは丸と四角と線。暖色使いの色調も穏やかな気持ちにしてくれます。
坂口登《REFLECTED MIND AND VISIONARY PLAY》抽象画と動植物が描かれた作品が組み合わさった3連画という独自のスタイル。
他にも、矢柳剛、阿部ススム、木下勘二の作品が並んでいます。
抽象画はわからない・・という言葉をよく耳にします。この展覧会をどう鑑賞したら楽しむことができるのか?お聞きしました。
「抽象画は描く対象を極端に単純化したり、あるいはそもそも対象はなく、色・線・形等の組み合わせで構成されています。
まずは気になった作品についてじっくりと観察して、どんな色が使われているのかな?とか、この形は何だろうとかを考えてみると面白いのではないかと思います。」
コレクション展で抽象だけに焦点を当てた企画展はあまりないのではないかと思います。
ですから抽象の作品がまとまって展示しているというのがまずはそこが見所と言えるかもしれません。
そして以前の企画展で展示されていた作品もあり、抽象の中でみる同じ作品も今まで見たものとは印象が変わってくるものもあると思います。
「なかなか馴染みがない抽象画かもしれませんが、まずは肩の力を抜いて楽しんで欲しいです。」と沼前学芸員はおっしゃっていました。
(抽象の世界は3/26まで釧路市立美術館で開催中です。)

2023.0215 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏 [close to you <dr.編>]

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Digi田甲子園ってご存知でしょうか?デジタル田園都市構想の実現に向けた地域の個別課題を実際に解決し、住民の暮らしの利便性と豊かさの向上や、地域の産業振興に
つながっている取り組みを広く募集し、特に優れたものを内閣総理大臣賞として表彰する取り組みです。
応募総数172件の中から、46の取組みがインターネット投票に選ばれました。
あらゆるジャンルがある中で、一次審査で投票される候補に残ったのは医療関係では2つだけとのこと。
市立釧路総合病院が関係する、札幌医科大学消化器内科学講座の『IBD(炎症性腸疾患)遠隔医療』がエントリーされています。  
市立釧路総合病院は、札幌医科大学 消化器内科学講座の『IBD(炎症性腸疾患)遠隔医療』に参加しています。
遠隔医療は、ビデオ通話で札幌医科大学消化器内科講座と市立釧路総合病院を接続し、札幌医科大学のIBD専門医と、当院のIBD患者さんに主治医が同席する形で、
診察を行うものです。消化器内科の先生が札幌医大から釧路に居る患者さんの専門的診察を行う遠隔医療の取り組みです。
医療以外にも全国各地の様々な取り組みが紹介されています。
例えば、農林水産業・食関連、交通・物流、教育・子育て、防災・安心安全の確保、企業の生産性向上、観光・文化・娯楽等々。
「自分は取り急ぎ1票を入れたのですが、本当にいろいろな事がこのページを見るとわかります。面白いですよ。また、札幌医大の先生もこれだけではなく、今後、消化器内科以外でもこの様な取り組みができないのか模索していくとのことです。ぜひ、皆さんもこのページを覗いていただいて、よろしければポチッと1票投票していただけると嬉しいです。2月24日が締め切りなんです。」
https://www.kushiro-cghp.jp/photo/index_detail.php?id=172

ストーリーからおう〜2月の胡蝶(中西 紗織編) [varied experts]

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今回は《胡蝶》。観世流の謡曲季節表では二月の能で、早春の梅の花の景色から始まります。
シテは胡蝶、つまり蝶々。最初は女の姿で現れ、実は私は胡蝶の精霊ですと正体を現し、こう言います。春夏秋と花に縁の深い身であるのに、まだ寒さの残る早春に咲く
梅の花には縁がないと嘆くのですが、ついに梅の花と出会うことができ、喜びの舞を舞うという物語です。能にもこんなにファンタジックなお話があるのです。
とてもシンプルで優雅な物語で、視覚的にも大変美しい能。
能《胡蝶》・・・作者 観世小次郎信光
登場人物・・・・・前ジテ:里の女 後ジテ:胡蝶の精
         ワキ:旅の僧  ワキツレ:同行の僧(2、3人) アイ:所の者
場所・・・・・京都 一条大宮
季節・・・・・二月(観世流謡曲季節表より)(曲柄 三番目 鬘物)    
●作り物が運ばれる:囃子方と地謡方が着座すると、後見が舞台中央、前の方に紅梅の作り物を運び込む。謡本には「梅立木丸臺」とあり、「直径三尺の丸臺輪に、梅花の木を樹て、舞臺正面先に出し据う 他に用いず」と説明があります。この能だけに使われる作り物。
●旅の僧(ワキ)、その従者の僧たち(ワキツレ)登場:春ののどかな風景の旅の道。「これは和州三吉野の奥に山居の僧にて候」私たちは吉野の奥に住む僧です。吉野の高い山の方にはまだ雪が残っているけれど、「花の都」の名所を見物したいと思ってやってきましたと。一行は一条大宮に到着し、古い宮に今を盛りと咲く見事な梅の花を見つけ、しばらく眺めましょうと立ち寄ります。
●里の女(前ジテ)登場:その土地の人らしい女、里の女が現れ、僧たちに呼びかけ、古い宮の由緒を語り始めます。さらに、女は、「ここは、身分の高い方々が春ごとに訪れ花を眺めながら『詩歌管絃の御遊を催し』という場所ですから、よく心にとどめてご覧なさいませ」と言います。
●女は正体を明かし、昔語りをして姿を消す:僧は、由緒ある花の名所を見ることができて嬉しいことと言いつつ、「さてさて御身は如何なる人ぞ。御名を名のり給ふべし」と女に問いかけます。なんだか不思議な女だなあと思うのです。女は直ぐにはそれに答えず、歌で返します。「梅が香に昔を問へば春の月答へぬ影もわが袖に」という古歌を引きます。この歌は新古今集の藤原家隆の歌で「梅が香に昔を問へば春の月 答へぬ影ぞ袖にうつれる」「梅の香りに誘われ、昔を春の月に問えば、答えはなく、
月の影のみ袖に映るよ」この歌の様に私も答えないというわけです。僧と問答を重ねるうちに、女は「まことは我は人間にあらず」胡蝶の精霊なのですと正体を明かし、「深き望みのある身なり」と言います。その望みとは何かというと。。。胡蝶は、昔から梅の花に縁がないことを嘆き、春が来るごとに悲しみの涙を流していたと。だからこのように姿を変えて、御僧に言葉を交わさせていただいたのです。有難い法華経を読んでいただき極楽往生をさせていただけるよう、望みをかなえていただけるよう、
お願いいたします。そう女は僧に頼み、私は夢の中に必ず姿を現しますからと言って姿を消します。[中入り]
●所の者(アイ)の語り:所の者が登場し、僧に話しかける。僧に問われるままに、このお宮や梅の花のいわれについて語ります。
●胡蝶の精霊(後ジテ)登場:僧はお経を読んで、月の光に映える梅の花の下で、夢に出ると約束した胡蝶に言われた通り眠りにつきます。すると、夢枕に胡蝶の精霊が「ありがたやこの妙典の功力に引かれ」と、本当に現れるのです。後ジテの胡蝶の姿でひときわ目につくのは、冠。そして、装束で特徴的なのは、長絹という着物。
●中ノ舞 夜明けとともに胡蝶は消える:胡蝶の精霊は梅の花の間を飛びまわり、喜びの舞を舞うのでした。最後の場面の見どころとして《中ノ舞》という舞が舞われ・・胡蝶の望みがかなった嬉しさが表現されます。胡蝶は僧の有難いお経のおかげで望みがかない成仏できる喜びを語り、「歌舞の菩薩の舞の姿」を見せながら、明け行く
空の、春霞に紛れて消えていくのでした。めでたしめでたし、というエンディング。

2023.0210 O.A 「3点セットと・・・作曲活動スタート!」 [varied stories]

田伏伸次さん(レコーディングスタジオクーパー代表)
https://studio-cooper.jp/

先週の節分は豆まきをしましたか?恵方巻きは食べましたか?
この恵方巻き、北海道では歴史が新しい感じがするのですが、大阪はどうなのでしょう?気になったのでお聞きしてみました。
「子供の頃はやってましたよ〜。豆まきをして年の数だけ豆を食べて、イワシの頭は外に飾って、身は食べて、夕飯は恵方巻きを家族で黙って食べるって。」
当たり前に各家庭で見ることのできる光景だったそうです。最近では、popo氏は包丁で切って普通に食べているそうですが・・・。
恵方巻きは、コンビニエンスストアーが全国発売をするようになり、広まったとか・・・。
年賀状等もそうですが、日本の古き良き伝統的なものが薄らいでいくのは少々寂しい感じもします。
さて、最近、popo氏は作曲活動を始めようかと。エンジニアの方と共に作曲をして、あるサイトに投稿し、どちらの曲が受け入れられるのか?
楽しみながら取り組み姿勢、素敵ですね。ただ、エンジニアの方の考え方が素晴らしいとお話を伺って思いました。
アーティストはゼロから生み出すことをする人。エンジニアはそこから幅を広げて大きく膨らます人。
であれば、アーティストの気持ちを理解するためには作曲をしてみるのが良いのでは?と。この企画を考えたそうです。
この進捗状況も徐々にこのコーナーでもご紹介できたらと思っています。
※写真は田伏伸次氏からお借りしました。
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2023.0209 O.A 邦楽 [chord 5]

・別れても好きな人 / ロス・インディオス&シルヴィア
・男と女のラブゲーム / 日野美歌&葵司朗
・ロンリー・チャップリン / 鈴木聖美&鈴木雅之
・渋谷で5時 / 鈴木雅之&菊池桃子
・愛が生まれた日 / 藤谷美和子&大内義昭
・世界中の誰よりきっと / 中山美穂&WANDS
~今回は邦楽一般。デュエット 特集です。
セレクトは村田氏。今回の出演は、村田氏&midoriでお送りします。


寒い時期の植物活用法(野村 香編) [fun science]

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寒い時には体が丸くなります。車の運転も冬道に緊張して首や肩周りがこるという方が多いと思います。
筋肉のこわばりですね。こんな時にオススメなのがひじ湯。
足浴や手浴は結構知られていますが、あまり馴染みのないひじ湯。
用意するのは好きな香りと塩と洗面器。洗面器にぬるま湯を入れます。塩に自分の好きなエッセンシャルオイルを2~3滴混ぜて洗面器へ。そしてひじをつけて10分。
「これだけです。ぜひオススメしたいです。経皮吸収され芳香浴もできて、私は首と肩周りが温まると思います。一度試してみてくださいね。」
そして、スキンケア。乾燥肌、あかぎれ、しもやけ、冷え等。使用法のコツですが、化粧水(できれば天然もの)をパッティング、その後ボディオイル。(詳細はO.Aをチェックしてくださいね)
そして最後にまた化粧水。重ねづけをすることがミソ!お肌がよりしっとりします。
「植物成分を利用する利点は、併用してもリスクが少ないので、薬よりは扱いやすいことでしょうか。
成分で利用するか?その場合、香りがちょっと・・と思ったら、自分の好きな香りをプラスすることもできますので。」
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/76xAxjJ6TRaoyOrNeJVlnU

ここ最近のワシたちの動向が・・・(齊藤 慶輔編) [nature treasure]

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風蓮湖畔.jpg最近の気象がワシたちの行動を変化させたり、結果事故が増えたりということに繋がっているそうです。
暖かいと思ったら急に寒くなったり、雪が深いことへの様々な影響が彼らにも及んでいると。
暖かいということに関しては、いるべきところにワシがいないという現実。
オジロワシはカモを狙ったりということもあるそうですが、オオワシはいつもありつけるはずの風蓮湖の氷下待ち網漁が凍らずにできない状態で、したがってオオワシもエサがない状態に。
エサがないからどうするかというと、シカを狙い、線路沿いや道路に群がることに。結果、列車事故が非常に増えているそうです。今後どこまで増え続けるのか・・・。
寒い日の特徴は、彼らはエサを探し、広範囲に動き回っているそう。海岸線に異常に多くのオオワシがいて、
これもいつもの年とは違うとおっしゃっていました。
海岸線を飛ぶということは、風車の脅威もそこにはあるということ。
雪が深いとシカも大変で、シカ猟も行われていないそう。「鉛中毒がもしかすると少ないかもしれないのですが。それは単純に見つからないだけかも。。。」と慶輔氏。
暖気と寒さと深雪がもたらす影響は今後の予測もできないという状況に。毎日、そんな状態に人間として戦々恐々とする日々が続いているそうです。
※写真は齋藤慶輔氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/4zP1QyCc01yXvkJYikbLoF

kitami's art [close to you <art編>]

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北網圏北見文化センターコレクション選、香川軍男・景川弘道と北見の美術。タイトル通り北見のアートに焦点を絞った展覧会です。
全体で135点ほど。これだけ北見のアート関連の作品が一堂に会することも珍しいのかもしれません。
香川軍男、景川弘道、勝谷明男、鷲見憲治、中村善策等々、あまり聞き馴染みのない方から著名な作家まで様々。
中でも香川軍男の作品の多くは「いも版」の技法で作られています。油彩や水彩を描かれていたそうですが、年賀状制作をきっかけに「いも版」一筋になったとか・・。
使っているのは男爵いも。たまにメークインも使ったそうです。もちろん北海道産。さらに食べて美味しいいもが「いも版」に向いているそう。
主なる題材は干支の動物たちや魚等。素朴なホッとする作風です。
景川弘道は、木版画家。木版で国内外の風景や愛らしい子どもの姿を彫りました。彼は世界初の板目凹版という技法で彫ったところを黒くする技法をあみ出したそう。
通常彫ったところが白くなるのが版画なのですが、その逆です。題材は道内の風景のみならず海外の風景、さらに人物。これは子供が多いそう。
どちらの作品も素朴な感じがしてホッと和む、癒される感じのものが多い感じです。
北見、帯広、釧路とリンクする流れもあるかもしれません。また、逆に独自の地域性を感じるものもあるかもしれません。
「知らない画家も多いと思います。これを機会に北見の作家、もしくは北見にゆかりのある作家の美術を鑑賞してみるのも良いと思います。」と薗部氏。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 薗部容子氏からお借りしました。
(北網圏北見文化センターコレクション選 香川軍男・景川弘道と北見の美術は3/12まで北海道立帯広美術館で開催中です。)