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world of abstraction [close to you <art編>]

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今回は釧路市立美術館コレクションの中から抽象に的を絞って展開する展覧会です。沼前学芸員が気になる作品を数点ご紹介いただきました。
まず、小松清《却》:絵の具の塗り方が面白い。キャンバスに薄く塗られた背面とその上に広がる大胆なペインティングナイフによる絵の具。
様々な絵の具の表情が楽しむことができます。
上野憲男《青い淵(あるいは凍りついた空 流れる海》こちらも絵の具の表情が面白いと。
しっかり絵の具で塗られた部分と絵の具のチューブからそのまま絞り出した感じの対比が妙。
渡辺伊八郎《方形のリズム》釧路市所蔵の作品。小さいけれど面白い作品。ここで使われているのは丸と四角と線。暖色使いの色調も穏やかな気持ちにしてくれます。
坂口登《REFLECTED MIND AND VISIONARY PLAY》抽象画と動植物が描かれた作品が組み合わさった3連画という独自のスタイル。
他にも、矢柳剛、阿部ススム、木下勘二の作品が並んでいます。
抽象画はわからない・・という言葉をよく耳にします。この展覧会をどう鑑賞したら楽しむことができるのか?お聞きしました。
「抽象画は描く対象を極端に単純化したり、あるいはそもそも対象はなく、色・線・形等の組み合わせで構成されています。
まずは気になった作品についてじっくりと観察して、どんな色が使われているのかな?とか、この形は何だろうとかを考えてみると面白いのではないかと思います。」
コレクション展で抽象だけに焦点を当てた企画展はあまりないのではないかと思います。
ですから抽象の作品がまとまって展示しているというのがまずはそこが見所と言えるかもしれません。
そして以前の企画展で展示されていた作品もあり、抽象の中でみる同じ作品も今まで見たものとは印象が変わってくるものもあると思います。
「なかなか馴染みがない抽象画かもしれませんが、まずは肩の力を抜いて楽しんで欲しいです。」と沼前学芸員はおっしゃっていました。
(抽象の世界は3/26まで釧路市立美術館で開催中です。)

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