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art and kushiro society [close to you <art編>]

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釧路市立美術館のコレクションを中心に、美術と釧路の社会の接点を探るというテーマのもと集められた作品群です。
大きく3つに分かれています。全体としては17点。油彩、日本画、版画、書、立体・・・。
戦争に関わる作品は、個人的にはとても新鮮に心に響きました。中でも久本春雄の「カエル」の素描。
どうして戦争と関係があるのか?と思いきや・・・いつどこで描いたのものなのかの記述があったのです。
そこには、「警戒警報解除 防空壕より」「B29 帝都空襲翌日 十一月二十五日」という文字が・・・。
釧路の幣舞橋をメインに集められた作品は、華やかだった頃の釧路、賑わいが感じられる空気感が伝わってきます。「でも幣舞橋を描いた作品があっても、橋を渡る人の主観視点は少ないんですよ。絵になる風景や観光地のイメージに私たちは影響を受けます。幣舞橋をどう捉えるか・・・その辺りも考えてもらえると嬉しいです。」
そして、道東の四季の像のエスキースが4点。現在、実際に幣舞橋にある像との違いは?探してみたくなります。
微妙に違いがありそうです。顔の表情も明らかに違うのでは?という像もある感じがします。
「美術作品とそれを取り巻く社会との関係は複雑で、一言で言い表すことができません。作品を生み出す作家もある時代の一個人であり、作家が意識せずとも、
時代の潮流や思想が作品に反映されることがあります。少しお堅い感じがするかもしれないです。解説も多いのですが、たまにはこのような展覧会もありなのでは?と思って企画しました。作品を<美>という観点以外からも楽しんで欲しいです。」と沼前氏はおっしゃっていました。
(美術と釧路の社会 は3/31まで釧路市立美術館で開催中です。)

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