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牡蠣1グランプリ参戦(中嶋 均編) [varied experts]

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2月下旬に開催された牡蠣1グランプリが豊洲市場で初めて開催され、そこに行かれたお話しです。
全国から120名の牡蠣生産者を募り、牡蠣の美味しさを競うイベントを豊洲市場を舞台に開催したということ。
初日は各生産者がお互いに自慢の牡蠣を審査し、準決勝の舞台を目指し、翌2日目は予選を勝ち抜いた生産者にグランプリを目指すという流れ。
この時期の牡蠣は北の方はまだ・・・という感じなので、当初は参加しない予定だったそうですが、北海道から1件も参加していないとのことで、
急遽依頼が来たので参戦することに。
生食と加工の2部門。加工は蒸したもののそうです。今回は生食部門に32、加工部門に12企業・団体・個人等が参加したそうです。
それぞれライバルの牡蠣を4種類食べて、その中から美味しいものを選択。そして予選に勝つと翌日に進むという感じなのだそう。「どれも美味しかったよ〜」と。
グランプリはやはり・・・兵庫勢が強く、獲得したのも兵庫。
「すごいんですよ〜。牡蠣養殖を初めてまだ1~2年のところがグランプリとっちゃった。僕なんて何十年もやっているのに〜」
とおっしゃっていましたが、日本の牡蠣養殖のレベルが相当上がってきていることも背景にはあるみたいです。
ちなみに。。。中嶋氏ご自慢のカキえもんは残念なことに予選落ちだったそうです。

2024.0426O.A 「自己紹介と考古学」 [varied stories]

小田島賢さん(厚岸町海事記念館 学芸員)

今回からお話しを聞かせてくださる小田島氏は、帯広出身で、4年前に厚岸にいらっしゃいました。
専門は考古学、中でも主に土器が専門。そもそも考古学とは、主にヒトが出てきてから現在までのことを研究する学問です。対象となるのは、大きくいうと<物質文化>。北海道で考古学をなりわいとしている人の半分くらいは先史学、つまり文献が北海道で残されていない時期を対象としているそうです。「言い換えると、縄文文化などが当てはまるでしょうか。縄文文化というと、縄文土器だったり石器が遺跡から多く見つかっていますし、みなさんも教科書などでみたことがあるのではないでしょうか。」とそして・・・北海道の歴史的な時期区分は本州とは違っていることはご存じ?との質問。旧石器、縄文までは同じですが、この先は弥生、古墳、飛鳥、奈良・・・とは続かずに、実は続縄文という時期になるのです。これが本州でいう弥生・古墳に相当し、紀元前3世紀から紀元後7世紀頃の時間幅となるそうです。
「その後は教科書通りかというとそうではなくて、擦文という時期であったり、オホーツク海沿岸ではオホーツク文化という時期区分となり、13世紀後半頃からはアイヌ文化期という時期区分となります。その後は、本州と同じような時期区分をたどり、明治時代から大正、昭和・・・と現在まで至るという感じです。」
さて、厚岸町には現在、遺跡が約90箇所見つかっているそうです。ただ、厚岸町には、環境の変化、特に海面の上昇などで遺跡が水没してしまったり、いまはクマの生息地になっていたり、踏査することができない状況であるため遺跡を発見することができていないところが多くとのことで、今後踏査が可能となれば、まだまだ遺跡が見つかる可能性があるとおっしゃっていました。
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※音声はこちら・・・