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ネズミイルカのこと(笹森 琴絵編) [nature treasure]

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ネズミイルカって・・・?北半球の温帯から亜寒帯域にのみ生息する寒いところが好きなイルカ。
体はやはりネズミ色。腹部は薄白色〜白色で、背部は濃い灰色。ネズミ色の濃淡。正面からみるとネズミにも似ている?
体長は1.5m前後で体重が80kg前後。あまり大きくないイルカなのですが、チョロチョロしていて警戒心が強く、見ることが難しいそうです。
それが彼らにとっての処世術なのかもしれません。群れサイズは1、2、3、5~10頭で、あまり密にならない様に生活しているみたい。
一般的にイルカのイメージといえば、元気とか、ジャンプするとか、遊び好きといったものが多いと思うのですが、ネズミイルカはそんなことは全くしないそう。
目立たずに密やかに行動するのが生き残り戦術。そもそも小さく目立たないので、いつの間にかいなくなったとしてもその異常事態に気づいてもらえない。
と言うのは、彼らは沿岸性で湾や河口、沿岸に近いところで暮らしているので、人間界の影響を強く受けるのです。
私たちに魚を与えてくれる自然環境は、ネズミイルカを含んだ生態系を生み出し、維持され成り立っていることを考えれば、
そこに存在して当然の大きなピース=ネズミイルカが欠落するのは、私たち人間には次に何が起きるかわからないと言う意味でとても怖いことなのです。
漁業や汚染等の影響を強くうけ、さらには温暖化による生息環境変化もあり、複数の理由で確実に数を減らしているのは事実の様です。この釧路沖でも。
※写真は笹森琴絵氏からお借りしました。

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