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マメシジミとの関係?!(照井 滋晴編) [nature treasure]

マメシジミ1.jpg マメシジミ2.jpg
写真のキタサンショウウオの手?が腫れている?何かついている?今回は、このついている方の生物のお話しです。
実はこれ、マメシジミという二枚貝。とにかく小さいのです。種類は結構あるそうですが、大きいものでも1cmないくらい。
この写真の1マスは5mmですので、どれだけ小さいかがわかると思います。どこにでもいる生物とのことで、日本中の川、湖、釧路湿原の奥地にもいるそうです。
照井氏がマメシジミとキタサンショウウオの関係に気づいたのは2019年。秋にサンショウウオを捕獲したところ、前肢の指が腫れているように見え、写真撮影。
それを拡大したところキタサンショウウオの指を挟む二枚貝だったと。
たまたまなのかと思ったのですが、翌年にも発見。様々な場所で見つかり、そこから文献を調べたそう。
国内では事例がなかったそうですが、海外ではマメシジミの仲間がカエルやイモリの指を挟み込む事例が複数存在していたのです。
マメシジミのような生物はほとんど自分では移動できないのです。ただ、他の動物にくっついて移動すると、はるかに遠くまで移動できるというわけ。
さらにマメシジミは雌雄同体なので1つが移動してもその地で繁殖ができるのです。さらにこの貝は両生類以外の水生昆虫や鳥も利用するそう。
もしかすると海外まで移動できてしまうのですね。分布拡大する方法の一つなのでしょうか。
キタサンショウウオの指は大丈夫なのかしら?気になりますが・・・まだよくわかっていないそう。
「外観上の損傷はなかったのですが、もしかすると骨が折れているかもしれません。でもどう見ても歩きにくそうですよね。
さらに繁殖行動もしづらい可能性もありますよね。彼らにとっては迷惑なのかもしれませんが、どう思っているのかはわかりませんね。」
※写真は照井滋晴氏からお借りしました。

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