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アイラモルツ(中村 隆文編) [varied experts]

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新刊『スコッチウイスキーの薫香をたどって』(晃洋書房)が先月出版になりました。
今回はその記念でアイラモルトについて語っていただきました。
スコットランドのアイラ島にある蒸溜所で作られたウイスキーをアイラウイスキー、アイラモルトと呼びます。アイラはモルトウイスキーのみ。
アイラ島はウイスキーの生産が島の重要産業になっているそう。気候は比較的温暖で、大麦の生育に適しているとか。
また、島の1/4ほどが厚いピート層に覆われ、良質な水に恵まれ、ウイスキーが盛んに作られたそうです。
島には9つの蒸溜所が存在し、ほとんどが海沿いに建っているそう。それは海からウイスキーを輸入したから。
ですから海から見てわかりやすい様に白い建物に黒字で大きく名前が書かれています。アイラモルト、非常に個性的。ヨード臭、スモーキーな感じ、ピート臭が特徴的。
ピートとは、泥炭。植物や水生植物などが炭化したもの。そのピートをウイスキーの原料である大麦麦芽を乾燥させる際に燃料として使うのです。
大麦麦芽にピートの香りが強く染み込むことで、その風味がウイスキーに色濃く反映されるということの様です。
アイラ島の9つの蒸溜所のうち、ボウモアとラフロイグについて教えていただきました。
ボウモアは、1779年創業でアイラ最古の蒸溜所。日本には、ウイスキーをテーマにした村上春樹のアイルランド旅行期「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」で有名になったかもしれません。ここで牡蠣にウイスキーを垂らして食べるというトレンドが生まれた?
ラフロイグは、アイラモルトでは1番の売上を誇るそう。1番有名なアイラウイスキーであり、アイラを代表する蒸留所と言っても過言ではなさそう。
独特のスモーキーさは正露丸に例えられる事も。ラフロイグを好きになれるかなれないかで、アイラを好きになるかが決まるといっても過言ではないと言われているとか。
中村氏の本は単にアイラモルトのことを言っているのではなく、その歴史や文化から考察した内容になっています。
「お気に入りのスコッチを片手に、楽しみながら読んでもらえればと思います。飲まない人も、紅茶文化やスコットランド料理の話等もあるので楽しんでもらえれば嬉しいです。スコットランドの美しい写真もたっぷりですよ。僕が撮ったものですので・・・。」
※尚、写真は中村隆文氏からお借りしました。

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