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釧路沿岸の潮汐流(黒田 寛編) [fun science]

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今回は釣り人必聴!の話題です。釧路沿岸の潮汐と潮流のお話。こちらは海水が月と太陽に引っ張られることにより発生しています。
潮汐は水位の変化を表し、潮流は流れの変化を表します。一般に知られているのは、海の水位は一日2回上下すること(満潮干潮)が6時間ごとに繰り返され、
約半月に一度は大潮と小潮があります。潮流は好漁と不漁を分ける要因になることもあり、潮流すなわち潮をどう読むのかという事が、腕の良し悪しにもつながると。
潮が早い時間に餌を食べる魚がいたり、潮が動き始めた時間に餌を食べる魚もいるそうです。
最近では潮流を予想するための携帯アプリもあり、それを活用して釧路沿岸で釣りをなさっている方もいらっしゃるはず。
でも実はそのアプリ、道東の太平洋沿岸では一部の海域を除いてほとんどあてにならないそうです。「私が知る限り、ほとんどのアプリは基本的には潮汐=水位に基づいて潮流=流れを予想しているからです。釧路の限られた場所以外は潮汐と潮流がまるで独立したかの様に変化しているんです。」
通常は水位が満潮になる時と干潮になる時は1日に2回。ところが、尻羽岬での潮流を見ると、一日1回、東向きの流れが強まったり、弱まったりする時がある。
満潮は1日2回なのに・・・???潮位と潮流がまるで独立したかの様な動きをしている、これが釧路沿岸の代表的な潮汐と潮流の関係なのだそう。
その原因は、潮位を支配している波動と、潮流を支配している波動が2つ共存している事。波動は波ですが、その大きさが200~10000kmという大きな波のことです。
ただ、潮位を支配している波の大きさは約10000km、潮流を支配している波の大きさは200kmほど、二桁も大きさが違うのです。
さらに、この釧路の潮流は北方四島周辺で発生しているのです。国後水道や択捉水道で強い潮流が生じ、この強い潮流が200km程度の波を作り、道東までやってくることで釧路沿岸の不思議な潮流が発生しているそうです。
「潮流を極めたい方は、潮汐表に記載された新月や満月日をみるのではなく、N.S.E記号を見て下さい。月が、N:北回帰線上、S:南回帰線上にある時に、釧路沿岸の潮流はいわゆる大潮、月がE:赤道上にある時には小潮になりますので、これらを参考にされると釧路沿岸での爆釣王になれるかもしれません。」

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