SSブログ

2021.1105 O.A 「オーストラリアの車にまつわる色々」 [varied stories]

鈴木雅章さん(翻訳者・ライター)

まずは、オーストラリアの免許制度、少々複雑です。普通免許は16歳以上から取得可能で、日本の免許証を持っていれば、現地でも運転できるそう。
ただしパスポートなどの身分証明を常に携帯していなければならないとのこと。
「僕がオーストラリアに来た20年以上前は、こちらで免許を取得しなければならなかったので、学科試験と実技試験を受けました。実技、1回落ちました(笑)。」
学科試験で合格すると、Learner Licenseという仮免許をもらえるそう。24歳以下の場合は仮免許の取得者を示す「L」マークを車の前後につけ、最低1年間運転実習をする必要が。免許取得者が助手席に同乗しているのが条件で延べ120時間の実習をすれば、実技試験を受けられると。実技試験で合格すると、赤色の初心者免許(Provisional Licence)「P1」がもらえ、運転する時には車の前と後ろに赤い「P」マークをつけなくてはならないそう。P1の制限速度は最高90キロ。 そして、P1を取得してから1年たつと、「危険認知試験(Hazard Perception Test)」を受け、合格すると緑色の初心者免許(provisional licence)「P2」を取得。運転する時は、車の前と後ろに緑の「P」マークをつけなくてはならないそうです。そのP2を取得してから2年後に「運転資格試験(Driver Qualification Test)」を受け、合格するとやっと正規の運転免許(Full Licence)が交付されるそうです。 長い道のりです。
オーストラリアの道路の速度制限は、市街地は一部40キロ(スクールゾーン含め)で、通常は50~60キロ。市街周辺は70~80キロ、田舎道は100キロ(州によっては110キロ)、高速道路は110キロ(ノーザンテリトリーは130キロ)。道路にはカンガルー注意、コアラ注意、ウォンバット注意の標識があるそう。シドニーからキャンベラに行く高速道路など、必ず道路脇にカンガルーの亡骸があるそうです。
日本との大きな違いは、飲酒運転。ある程度の飲酒なら運転してもokなのだとか。血中アルコール濃度が0.05%未満だと許されるそうです。
最後は、ナンバープレートについて。州によって色や数字の数が違うそうですが、ニューサウスウェールズ州の場合は黄色に「アルファベット2文字・数字2文字・アルファベット2文字」がスタンダード。また、別料金を支払えばカスタムプレートも選ぶことができ、好きなデザインやアルファベット、数字の組み合わせが可能になるそうです。中にはナンバーの他に「日本の国内市場」と意味なく書かれたデザインを見掛けたこともあるとおっしゃっていました。
※写真は鈴木雅章氏からお借りしました。
IMG_3123.pngIMG_3124.pngIMG_3125.pngIMG_3126.pngIMG_3122.png
送っていただいた写真は、上の段がラーナープレート・赤Pマーク・グリーンPマーク、カンガルー注意の標識・コアラ注意の標識
そして、下の段は、コアラゾーンを大々的にアピールしている地方自治体もあるそうで、その写真とカスタムナンバープレート。

Facebook コメント