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持ち物からわかるキャラクター ~2~(中西 紗織編) [varied experts]

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能の登場人物シテと呼ばれる主人公が何を持っているかで、ある程度のキャラクターがわかる。。。今回は第2弾。
まずは、。杖もたくさん種類があるのですが、打ち杖と呼ばれるものから。
見た目は50cmくらいの長さの木の枝みたいな棒の先に横長の細長い板みたいなものが付いている。これは鬼になった女を意味します。
「葵上」では嫉妬の情念から鬼女に。「安達原」では孤独な老女の風情から人間を喰う鬼に。「道成寺」では鬼女や毒蛇に変身。
桛杖は人間離れした存在の力の象徴になります。その大きさは1m位。
そして通常の杖。釣竿と同じように作られた細い竹の杖。本来の杖の意味を持ちます。
続いて、紅葉枝。これは「紅葉狩」という能に使われますが、実は鬼女を意味します。
すくい網。狂女ものに出てくる網。まるで虫かごを竿の先につけているような感じ。
これで川に浮かんだ桜の花びらをすくい上げるイメージ。
四手網。漁師の亡霊です。生きている時に生き物を殺し殺生したので、亡霊となって苦しんでいる様子が伺えます。
。音無天神など熊野の神々が巫女に乗り移るイメージ。神がかったものを意味する感じでしょう。
写真は上段左から、打ち杖、鉄輪に打ち杖、桛杖、杖。左の写真が四手網。

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