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2022.0330 O.A 釧路労災病院 外科 副院長 小笠原和宏氏 [close to you <dr.編>]

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いよいよ4月から釧路労災病院で緩和ケア病棟がオープン。「12年頑張ってきたもの、思い描いたものがやっとカタチになります。」と語っていただいた小笠原氏。
がん患者さんと向き合っている中で感じた色々、もっと自分たちにできることは無いのか・・・それが始まりだったそう。
がんに伴う心身のつらさに対して専門的な緩和ケアを提供する施設に「れぽふる」という愛称がつきました。
釧路・根室管内の高校生・看護専門学校生を対象に愛称を公募した結果、院内全体で投票し選ばれた名前です。
フランス語のrepos(安らぎ、休憩)をfullに提供しようという意味です。
多職種が連携して質の高い緩和ケアを追求したり、療養の方針や生活のあり方について患者・家族の意向を尊重したり、患者の尊厳が保たれ穏やかな時間を過ごせる様に
取り組んだり、様々な課題にともに取り組む関係づくりに努めたり・・・と基本方針にはそこに関わる方々全ての想いが、いっぱい詰まっています。
症状緩和を第一に体のつらさや気持ちのつらさの治療とケア、がんに対する積極治療は原則として行わない、いわゆる延命処置や症状緩和に
つながらない検査は行わなないとうの取り組みがあったり、普段の生活を少しでもおくっていただきたいと個室には全室専用トイレを設けてあります。
また家族との面会時間に制限はなく、宿泊も可能。キッチンスペースでは手料理も作ることができるそう。その他、感染症対策も万全になさっています。
では一体どんな方が対象となるのでしょう?実はがん患者さん(治療段階を問わない)とHIVの患者さんだそうです。
どんな時に入ることができるのでしょう?症状緩和の難しいがん患者さんの状態立て直しのための入院加療。
在宅療養患者さんの家族休養等のための一時的なレスパイト入院。病院での療養を希望するがん終末期患者さんの看取り・・・とのこと。
ただ、がん終末期の療養に特化した、いわゆるホスピスではなく、積極治療中の一時的な症状緩和目的の入院などもその対象になるそうです。
いかに生きるか・・・それを支えてくれる数多くの志高いスタッフがたくさんいらっしゃる「れぽふる」。
釧路・根室地域のがん緩和ケアの先駆けとして、患者さんや家族と真摯に向き合い、心身のつらさの軽減に全力で取り組み、
この地域の緩和ケアの文化を広めることを使命に間も無く本格的に動き出します。

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