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覆隠試験?(齋藤 慶輔編) [nature treasure]

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列車にはねられたシカを餌と認識し、そこに群がるワシ達が後続の列車にひかれてしまう・・・この状況をどうにか打破することができないのか?
試行錯誤・・・現在、覆隠試験をセンターで始めました。はねられたシカを見えないようにし、後続の事故につながらない様にするには何が適しているのか?
まずははねられたシカを隠すこと。そして、その隠したカバーも重すぎず、軽すぎず、丈夫で簡単に飛ばないこと等が条件。
今回は、ハンターの清水氏に協力いただき、シカを準備。それを1つのケージに2個用意しました。
一つは何もしないもの、もう一つは見えない様に覆いを付けて。
オジロワシのケージ、オオワシのケージ、そして混合のケージにそれぞれ2個ずつ入れて監視。
結果、オジロワシは全くシカに興味を示さなかったそうです。???
オオワシはやはり、覆っていないシカにすぐかぶりついたそうです。
そして、混合のケージでは、オジロワシが覆っていないシカに飛びつき、その後覆ってあるシカに若いオオワシが興味をもち、遊んでいる?と少しだけシカが見えて、
その後は・・・想像の通り・・・たくさんのワシ達がそれを食べたそうです。
ということで、ある程度目隠しをすることに効果はあると判りました。覆い被せるものの色や材質については今後も実験が続きます。
線路脇のシカの死体を猛禽の目から効率よく隠すための飛びにくいシートの開発は始まったばかりですが、何らかの道筋が少し見えてきた感じがします。
そして、忘れていけないのは、そこで活躍しているのは、野生に戻ることのできない終生飼育の希少猛禽類たちなのです。
※写真は齋藤慶輔氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/5jltTJARMCealCEQWVO8IK

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