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what is abstract painting? [close to you <art編>]

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IMG_6650.jpg今回は趣向をいつもと少し変えまして「そもそも抽象画て何?」というお話を武束学芸員と沼前学芸員と共に探ってみました。
前回の時に沼前学芸員と話題にしました坂口登の《REFLECTED MIND AND VISIONARY PLAY》
3連の作品で構成されているもの。真ん中が抽象で、両脇には動植物が描かれています。
真ん中の部分の赤は何を意味しているのか?太陽?生命?この抽象部分は宇宙を描いている?と頭を悩ませたのですが・・・。
この作品について武束学芸員に伺ってみました。「私は真ん中はお寿司のガリみたいなものかな?って思います。
いわゆる箸休め的なリセットする存在みたいな・・・」
おそらく学芸員が10人いらしたら、それぞれの回答は10パターンあると思うのです。それくらい抽象画とは理解が自由であり、
見た方の感性に委ねられるものが大きいのでは?と私は思います。
この作品の動植物は放射線状に広がるように描かれていて、さらに大きさは様々。では具象とは一体何?という問題になり・・・。
見たまま、そこにあるがままを描くのが具象であれば、スケールの違いはどう説明したら良いのでしょう?
さらに海の生きものや陸上の生きものが一緒に描かれています。もしかするとこれ自体も抽象?
そもそも抽象とは・・・物体の線や面、色彩を取り出して画面を作りあげた芸術作品として一般的に説明されます。
ですから作品の解釈は大胆な言い方をすると、見た側の解釈に任されているのかもしれません。
ぜひ、今回の作品展をご覧になって、抽象とは?具象とは?を一緒に考えていただけると嬉しいです。
(抽象の世界は3/26まで釧路市立美術館で開催中です。)

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