SSブログ

マリモ研究情報〜神戸大学との共同研究〜(尾山 洋一編) [nature treasure]

1.jpg2.jpg3.jpg
神戸大学とは、主にマリモの暮らす場所の水の流れついての研究を共同で進めているそうです。
・水の流れを扱う学問のことを水理学と呼ぶ
・海岸で防波堤を建設する際や、水路の流れをコントロールする際など、主に土木系の現場で必要とされる学問
・基本的には物理(どういう風が吹くと、どういった波が立つとか、どういう流れが発生するとかを計算する)
その水理学とマリモの関係ですが・・・
・水の流れは目に見えない。特殊な機器を使って計測する。
・マリモは水の流れによって動かされやすいので、マリモの形や大きさの分布を調べることで、どういった流れが発生しているのかを間接的に見ることができる。
・保全上重要なのはマリモの打ち上げ。
・強風が発生すると岸に向かう流れが発生してマリモが打ち上がることがある。
・水理学の知識を使うことで、例えば、どのような風速や風の向きで、どのくらいの時間風が吹くと、マリモがどのくらい打ち上がるのかが計算できるようになる。
・マリモを管理する上でとても重要。
・マリモが風速5m以上で振動や回転することも神戸大が解析。
・2014年のNHKスペシャルで撮影されたマリモの回転映像を使っている。
マリモは見ていると水を含んで重そうに見えるのですが・・・
・マリモは水の中ではとても軽い。
・水の中の物質の重さの指標として「比重」がある。1より大きければ沈み、1より小さければ浮く。
・マリモの比重は1.01から1.10くらい。水には沈むが。1に近い値だから水の流れによって動かされやすい。
・マリモの大きさや状態によって比重が変わることが分かってきている。
・マリモの形状も様々。その内部の構造が違う可能性があるので、MRIを使って内部を見ようとしたら年輪が見つかった。
・マリモの比重を使って水理学を応用することで、パソコン上で湖の中でのマリモの動きをシミュレーションすることができるようになるかもしれない。
※写真は尾山洋一氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/4ZMnn3ShaMb1HLd68KkJzt

Facebook コメント