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2023.1006 O.A 登録有形文化財〜銀座ライオンビル [varied stories]

菊田真寛さん(会社役員)

今回は、登録文化財の一つ。菊田氏曰く、ある意味、有名で、ある飲み物の聖地ではないかと思っているビールに関する話題です。ただ、ビールのお話だけではなく、ビヤホールのお話しと。
令和3年11月登録有形文化財の建造物で、文部科学大臣に答申され、決定された銀座7丁目に建つ銀座ライオンビル。戦前から営業を続ける我が国ビヤホールの一大傑作と言われているそうです。現存する日本最古のビヤホールで、1934年、昭和9年4月大日本麦酒の本社ビルとして竣工した「銀座ライオンビル」1階にビヤホールが開店されたそう。ビヤホールの内装は、当時としては贅をつくし、工夫を凝らした造りになっていて、建築家などから賞賛を集めたと・・・。
店内は『豊穣と収穫』をコンセプトに大麦やぶどうをモチーフとして装飾が施されていて、誰もがゆったりと生ビールを楽しむという雰囲気があるそうです。この建物は、戦時中空襲を免れて、90年ほどの歴史ある建物であることが、中に入ってつくづく感じたそうです。「圧巻なのは、我が国初めてらしいですが、すべて日本人が制作したガラスモザイクを使った、入って正面にある大壁画です。ビール麦の収穫に働く婦人たちを描いたもので、縦2.75m、横5.75mのものすごいい大きな壁画です。お店の左右の壁にも同じような壁画が飾られていて、改めて歴史を感じることができます。」
続いて、ビールのお話し。この銀座ライオンの生ビールにもこだわりがあるそうです。ビールグラスへのビールの注ぎ方にこだわりと伝統を受け継いだ技があると・・・。飲食店で一般的に使用しているビールサーバーは、ビールの液体と泡を別々に抽出するタイプ。注ぎ方は、最初のビールの液体を注いでから、最後に作った泡をのせます。ところが銀座ライオンで使用しているビールサーバーは仕組みが違い、『注ぎながら泡を作る』という注ぎ方にこだわっているとのこと。これが、伝統に『一度注ぎ』というそうです。まず、グラスやジョッキを11度から12度に傾け、抽出口から勢いよく出るビールをグラスの内側面で静かに受けて、左回りの渦を作るそうです。この瞬間、細かな泡が広がって液体内は白っぽくなるそう。グラスをビールで満たし、渦の回転がゆっくりになると、液体内に広がっていた泡がビールの表面に上がり、ふんわりとした泡の層が出来上がる。注ぎながら、ビールをグラスの中で回転させることで、余分な炭酸ガスを抜き、雑味を泡に閉じ込め、すっきりとしたのど越しと苦味の少ないビールに仕上がることができるそうです。「これが、美味しいんです。いくらでも?飲めてしまうのです。総席数は280席。ワイワイガヤガヤ、外よりも、むしろ店の中の方がうるさいかもしれませんが、それがいいんですよ。行った日は満席でした。」
そして、ビールといえば、ソーセージ。他に鶏のから揚げ、プレッツエル(ドイツの焼き菓子パン)、昔ながらのスパゲッティナポリタンなどなど、メニューをみるとどれも食べたくなり、注文しちゃいましたと菊田氏。
「銀座の中央通りに面したお店で飲むビールは最高でしたね。歴史を感じながら最高のビールを頂く、最高の一日でした。」
※写真は菊田真寛氏からお借りしました。
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