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exposure native art and political ecology [close to you <art編>]

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今年8月からアメリカ合衆国ニューメキシコ州サンタフェのIAIAネイティヴアート現代美術館で開催されます。
この国際展には4ヶ国のキュレーターが協力し、日本担当が五十嵐聡美氏。現在は札幌 三岸好太郎美術館の副館長です。
日本からの作家はお二人。トンコリ奏者のOKI氏(当麻町)、そして藤戸康平氏(釧路市阿寒湖畔)が出品します。
日本以外にはオーストラリア、カナダ、グリーンランド、太平洋諸島(マリアナ諸島、マーシャル諸島、サモア、フランス領ポリネシア)、
米国の先住民の作家が参加するそうです。
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世界最初の核実験が1945年7月に行われたのはニューメキシコ州でした。
米国でのウラン鉱山の75%はネイティブアメリカンの居留地にあるそうです。
英国による12度にわたる核実験が行われたのは、世界第2位のウラン生産国オーストラリアです。
さらに小規模な実験が続き、アボリジニとその土地は汚染され、アボリジニは多くの被爆で苦しんでいます。
カナダでもウラン採掘が、フランス領ポリネシアでは核実験が行われました。
「世界各地の先住民コミュニティにおいて、甚大な被害をもたらしてきた核実験、ウラン採掘、
原発事故などの核被災に、先住民のアーティストがどのように向き合い、表現活動しているかを検証するものです」
これがある意味この国際展の狙いだと思います。
もちろん伝統だけに縛られない自由に発想する現代アーティストの作品も楽しみですが・・・。
2021年8月13日〜2022年1月23日までIAIAネイティブアート現代美術館でも展示を終えた後、
アメリカ国内で2会場巡回予定とのこと。
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※なお、写真は2021年3月8日、釧路工業技術センターで藤戸康平氏の新作が一般公開された時の模様です。

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