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キタサンショウウオにも地球温暖化の影響が???(照井 滋晴編) [nature treasure]

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今年は春なるのが早かった感じですよね?!山菜や桜もいつもよりも早かった印象です。キタサンショウウオの繁殖期も開始が早かったそう。
通常は4月初旬から中旬にスタートする繁殖期、照井氏が3月下旬に下見に出かけたところ、すでに卵があったと・・・。
今年は特に早いそうですが、最近では2週間くらい早いと感じるそうです。
「一概には言えないのですが、温暖化の影響かもしれません。実際に温暖化がサンショウウオに影響を与えているのではという事例もあるんですよ。」
トウキョウサンショウウオという関東に分布するサンショウウオはここ20年ほどで1匹のメスが産む卵の数が増えたり、体の大きさが大きくなったりしているみたいです。
これは、温暖化により早く春が来て、遅く冬が来るので、餌を食べることができる期間が長くなったからでは?と言われているそう。
キタサンショウウオはどうなのか?という研究はこれから。ただ、キタサンショウウオは寒い地域に適応した種なので温暖化が進むと今いる場所に住めなくなると思うと。
通常は暖かくなると生き物の分布は北にシフトします。ただ、道路建設や農地開発、宅地化等が進んだ現代では、生き物が分布を広げるのは難しいこと。
このまま温暖化が進むとキタサンショウウオは遠くないうちにいなくなってしまうかもしれないのです。
そんなキタサンショウウオ、今はオタマジャクシの状態。小さくてじっとしていて動かないのでなかなか見つけることは難しいそう。
8月ころまで水の中で過ごし、手足が生えて上陸。ただ、幼生はとても弱く上陸できるのは一握り。天敵もいますが、雨がなければ水たまりも乾燥して死んでしまいます。
上陸するまでは試練の連続。ハラハラドキドキそんな時間を照井氏も過ごすそうです。
※写真は照井滋晴氏からお借りしました。

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