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トガリネズミはネズミじゃない?(照井 滋晴編) [nature treasure]

2オオアシトガリネズミ.JPG 1トガリネズミ.JPG3全身の様子..jpg
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この小さなトガリネズミ、ご覧になった事はありますか?
あまり見たことがないという方が多いと思うのですが・・・。ネズミという名前がついていますが、これは食虫類というグループに入る動物でモグラやハリネズミに近いグループ。
日本には6種類のトガリネズミがいて、そのうち4種類が北海道に分布しているそうです。
オオアシトガリネズミ、エゾトガリネズミ、ヒメトガリネズミ、トウキョウトガリネズミ。
中でも一番小さいのがトウキョウトガリネズミ。重さにして1.5~2.0g。一円玉くらい?
どのトガリネズミにも共通の特徴があり、それは燃費の悪さ。餌を食べれない場合、数時間で餓死してしまうそう。
このトガリネズミは冬眠をしません。餌の少ない冬にどうしているのでしょう?実はすごい方法で冬を越しているのです。
それは・・・冬が近づくと頭蓋骨や脳などを縮小させ、エネルギーの消費量を抑えるという信じられない生態が知られています。(海外のトガリネズミの例)
北海道にいるトガリネズミ4種のうち3種は釧路湿原で確認されています。確認されていないのはトウキョウトガリネズミだけ。
ただ、道東では根室、浜中、釧路町などで確認されているそうです。
2019年、オオアシトガリネズミの色が真っ白な個体を確認した照井氏。
アルビノの個体は色素が欠損していて毛や皮膚が白く、網膜の血管になるヘモグロビンの赤色がすけて瞳孔がピンク色に見えたりするそうです。
アルビノのトガリネズミは非常に珍しく他の種でも1例しか報告されていないそうです。その1例が浜中町で2011年に捕獲されたヒメトガリネズミ。
照井氏の発見した全身白毛のオオアシトガリネズミのアルビノは少なくとも国内初の事例だったそうです。
※写真は照井滋晴氏からお借りしました。

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