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白いクジラやイルカ(笹森 琴絵編) [nature treasure]

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白い生き物といって思い浮かぶのは?ウサギ、ヤギ、ホワイトタイガー、ホワイトライオンを
テレビ等でもご覧になった方はいらっしゃると思います。
全身が真っ白で目の色が赤や青であれば色素欠乏症であるアルビノだと言われています。
ただ、体のどこか一箇所でも色が確認されたら、それはリューシスティックであると。
それは体毛や皮膚が白くなった個体ですが、色素が少ないだけでメラニンを生成することが可能なのだそう。
鯨類にも白い個体はいます。新聞にも掲載されていたのでご存知の方も多いのかな?
85種の鯨類のうち、20種で確認されているそう。
例えば、1991年からハワイに来遊するザトウクジラの「ミガルー」
2010年初確認の北太平洋コマンドル諸島付近のシャチの「アイスバーグ」
2008年にメキシコ太平洋沿岸で初確認されたコククジラ「ミルクガロン」
等々様々な場所で確認されているのです。
もちろんイルカにも・・・。噴火湾に毎夏やってくるカマイルカにも白いイルカたちはいるそうです。
白い鯨類がどこかで観察されるたび、目が赤いとか黒いとか、模様があるとかないとか、アルビノだ〜とかリューシスティックだとか鯨類関係者の交流サイトが賑わうそうです。そんな中、印象的だったコメントを紹介いただきました。「原因はなんであれ、まずは彼らが健康で無事に生き抜く様、祈ろうじゃないか・・・」と。
氷海に生きるベルーガの様に環境に適合して白いわけではないのであれば、彼らはカムフラージュが不完全で、自然界では敵や餌の目を欺くための武器が揃っていないということなのです。また、太陽光から悪影響を受けやすいとも言われているそうです。
「人として野生動物と関わる目的には、撮影・愛好・研究・保全等々多々ありますが、自分は見守る者であると自負する者が何かを語るなら、その言葉には血が通っているべきだと私は思うのです。それは、同じ生き物である彼らへの深い理解、共感と愛情に他ならないと・・・。」
※写真は笹森琴絵氏からお借りしました。

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