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執筆活動しています〜special version〜(齋藤 慶輔編) [nature treasure]

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現在、大学生用の教科書を書かれていて頭を悩まし中の慶輔獣医。野生動物医学の領域が獣医師国家試験に出るようになりました。10年前はなかったそうです。
ということは、野生動物医学をしっかり学ばなければいけないということ。「私は野生動物のリハビリテーションについて書いているのです。イメージできますか?」
野生に戻る事をゴールに見据えた治療とか入院等、いわゆる運動訓練等を全部ひっくるめてリハビリテーションというそうです。ですから傷病動物の救護のことなのです。
慶輔獣医がなさっている野生動物のリハビリテーションは実は長い歴史があるのです。傷ついた野生動物を治すというのが学問として行われてきたのではなく、
愛護の精神で、苦しんでいるから手を差し伸べてあげようとか・・人間として倫理の面でやってきたことなのです。
人間が原因となっているものが多いので、人間が責任を持って治して自然にかえすのが当たり前だという見方があります。
でも一方で野生動物が死ぬということは、生まれるということと同義だという考えも極論としてはあるそう。
そこを学問として、学生が学ぶといった時には平等にその考えを書かなければならないと。
ほかにはどうして野生動物のリハビリをやるのかという意義。種類によっては種の保存に影響が出る場合もあります。
「傷病野生動物は自然界からのメッセンジャーなんです。自然界がどうなっているのかを我々に教えてくれていると思うのです。
救護活動の小さな一歩が、今や種の保存や、あるいは法律を変える等大きなうねりになっているのです。
その様なことを考えると、野生動物のリハビリテーションは、もはや1羽の命を救うという活動だけではなく、自然界を健全なものにするという
一つのエビデンスとして役に立つということがきっちりと受け止めなければならないのです。」
※写真は齋藤慶輔氏からお借りしました。

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