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130 years of Western-style Painting in Japan [close to you <art編>]

高橋由一「鮭図」1879-80年.jpg岸田劉生「寒山風麗子像」紙本墨画淡彩」62.5x39.1cm 1922-23年 笠間日動美術館蔵.jpg 安井曾太郎「実る柿」油彩 46.3x65.2cm 1937年 笠間日動美術館蔵.jpg
どこかで見たことのある作品・・・教科書に載っていたあの巨匠の作品がずらりと並んでいます。
高橋由一の迫力満点の鮭。麗子像で有名な岸田劉生、黒田清輝、青木繁、梅原龍三郎、安井曾太郎・・・日本の洋画の草分け的な存在の作家の作品、一気に130年を
ご覧になることができます。贅沢な展覧会です。
具象表現の色々、表現方法は作家によって様々です。洋画の魅力をたっぷりとじっくりと感じていただけることと思います。
「日本の洋画の魅力はやっぱり写実だと思います。今回、具象表現の栄光というサブタイトルにしたのですが、具象とか写実って言いますが、
自分が目の前に見ているものをいかに本物そっくりに表現するか・・・ということに画家の人たちは皆、心砕いて油絵を描いてきたんですね。
油絵ならではの本当にリアルな迫真的な具象の表現もあれば、いかに省略しながら存在感を表現していくか・・というような目指しどころが違ってくるということも
今回の40点の作品をとおして見ることで感じていただけると思います。」と井内氏。
また、釧路会場独自の企画として、笠間出身のイコン画家、山下りんの作品の特集展示があります。
日本人最初のイコン画家として知られる彼女は、ロシアに渡りイコンの勉強をして、帰国後は日本全国のハリストス正教の教会のために聖画を描き続けた方です。
ですから日本全国に彼女の作品が残っていて、この道東にも存在しています。今回はそんな作品も展示されています。
イコンには、聖画像のこと。そこには、キリスト、聖母、聖人が表現したものの他に、キリストや聖母の生涯、聖人伝等、聖書の一場面であったり、
もしくは、複数の場面で形作られたものがあるそうです。
藤島武二「ヴェニス風景」油彩・板 23.6x32.8(山岡コレクション)『日本近代洋画への道』cat.143.jpg赤穴宏.jpg舟越保武.jpgコゼリシチナの生神女_X7A8422.jpg
※尚、写真は北海道立釧路芸術館 井内佳津恵氏からお借りしました。
※山下りんの作品「コゼリシチナの生神女」は、撮影:中村治/資料提供:白凜居
(日本の洋画130年〜具象表現の栄光は4/23〜6/19まで北海道立釧路芸術館で開催になります。)

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