SSブログ

2023.1101 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏 [close to you <dr.編>]

cd1101moritadr.jpg
今回は以前お話ししてくださった内容の少しおさらいも含めて・・・これからの季節気をつけた方が良いことを伺っています。
だいぶ寒くなってきました。寒暖差も大きくなってきました。そんな時に増えてくる心血管疾患について。
鹿児島大学の研究グループが入浴時の突然死を防ごうと「入浴時警戒情報」を11月から発表するそう。鹿児島大学の研究グループは2006年から2019年までの14年間、鹿児島県内で入浴中やその前後に突然死した2689人について検視を行い、警察の協力を得て疫学的に調査を実施。
結果、全体の約9割が65歳以上の高齢者で、およそ半数のケースが12月から2月の冬場に集中、さらに気温が低く1日の気温差が大きいほど突然死が起きやすいことがわかったそうです。鹿児島市の場合では統計では、最高気温が14.5度未満、最低気温が5度未満、1日の気温差が8度を超えた場合、入浴時の死亡リスクが高まるとしているそうです。もちろん北海道との様々な違いは多分にありますが、なぜ冬場なのでしょう?
寒くなると、私たちの体は血管を収縮させて、体温が低くなり過ぎないよう調節しています。血管が収縮した状態が続くとどうしても血液の流れが悪くなり、動脈硬化が進んで硬く狭くなった血管を血液が通るときに詰まりやすくなるのです。ですから心筋梗塞や脳梗塞などが起こりやすくなるということ。
虚血性心疾患、いわゆる狭心症や心筋梗塞ですが、この発見には男女差があるそうです。実は女性の方が心筋梗塞の典型的な症状が出にくいとおっしゃっていました。本来の心臓ではなく、背中や顎、喉等の痛み、食欲不振や倦怠感等、別の科にかかりそうですよね。ですから病院に行ってからも心臓トラブルとわかるまでには男性よりも女性の方が時間がかかるそうです。
その一つの要因になっているのが、女性は動脈硬化が男性よりも遅いので発症年齢が10年遅いので、症状をうまく伝えられないというのもあるかもしれないと・・・。
今回は心筋梗塞や狭心症に関わるお話しでしたが、これからの季節は今回のお話しを少し頭に入れて行動した方が良いと感じました。

Facebook コメント