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the charm of glass [close to you <art編>]

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神奈川在住のガラス作家、リチャーズ華子氏にインタビューさせていただきました。
二面性があるところがガラスの魅力と、とにかく大好きなガラス。作るものは違っても素材はいつもガラスです。今までにも装身具・オブジェ・万華鏡、最近制作をスタートした遠華鏡などがあります。
「液体と固体の間をいったりきたりする。。。とどまらないところが好き。単純に・・・熱によってとどまることを知らないカタチ。あとは繊細なところ。太古のものとか古代の遺跡からも発掘される様なとんぼ玉もあるの。そんな昔から作られていたものだから丈夫だと思うのですが。永遠のものとはされているけれど、それでもやっぱり儚いところ・・・というのが好きですね。」
体験させていただき私も感じたのは、一瞬一瞬で表情が変わること。どこでやめたら良いのか?この模様は一期一会という感覚。
ガラスとの共同作業みたいな感じと華子氏。こちらがコントロールするだけではなく、ガラスの方にも寄り添いながら作っていく感じが好きですと。
そして、魅力の一つには色もあります。数えきれないほどの色や素材がある中で、彼女が好きなものは青、コバルトブルーの透き通っている青。
IMG_8106.jpg・・・といって見せてくださったのがピアス。
彼女のガラスの世界はとても複雑で微妙な色合いが魅力だと思うのですが、制作する中で気をつけていることは何でしょうか?
終わりないものの感覚ってわかりますか?と逆に質問されてしまいました。
とこしえの、巡り巡ってまた戻ってくる様な、固体から液体になって、液体から固体になる様な・・・その中にちょっと日常の情景とかを映し込みたいということを常々思っているそう。
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朝焼けの色にハッとしたり、
海とか空の青色に息を飲む美しさにうっとりしたり、
たまたま見た夕焼けの色に心を打たれることが多く、
それが作品にも反映されるみたいです。
「大事にしているのは作品が長持ちすること。
冷ますときの徐冷、徐々に冷ましていく行程は大事にしています。
すごく基本的なことなんですが。
混ぜるものによっても、色によっても硬度が違ったりするので。」
炎の温度が1300〜1700度。瞬時で揺れ動くガラス、素人の私には時間との勝負としか・・
それだけガラスの顔が刻々と変わって行くのです。
インスパイアーされるものは自然の他には昔のアクセサリー。デザインも大胆で、繊細。
そして色や形も大好きですとおっしゃっていました。
「季節の移り変わりの色は、意識はしないのですが。。。目に入ってくるものは全て制作に繋げてしまうくせみたいなもの・・・ですね。」
長年続けている生け花にも彼女の制作のアイディアのエッセンスがあるとお話しを伺っていて感じました。
季節のこと、生け方、空間の作り方、バランス感覚等は一番勉強になっていると教えてくださいました。
リチャーズ華子氏のホームページ:https://hanako-richards.com/

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