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goldfish painter [close to you <art編>]

《金魚酒 命名 出雲なん》2019年.jpg《ララ金魚》2020年.jpg
《義仲》2021年.jpg《死せる君影》2023年.jpg《方丈ノ夢》2023年(札幌芸術の森美術館展示風景).JPEG
深堀涼介=金魚というイメージですね。現在、北海道立帯広美術館には金魚にまつわる
彼の初期の作品から最新の作品まで約300点が展示されています。
金魚をテーマにした平面絵画、立体、映像、インスタレーション。様々な形で表現される金魚。
その表現方法の多様さにも驚きます。そして彼が編み出した2.5Dペインティングという技法。2Dの平面でもなく3Dの立体でもない。
それは、透明樹脂にアクリル絵の具で描き、それを何度も繰り返すもの。平面が何層にも重なり繋がり、上から見るとまるで立体のように・・・見るものを魅了する。
サブタイトルの「水面のゆらぎの中へ」実は深い意味があるそうです。
例えば、日本酒を飲む時の升に入った金魚「金魚酒」。金魚が住んでいる水の中と人間がみている空間との境界線。
それは金魚にとって水のない世界は死を意味し、人間にとっては水の中にずっといることは死を意味する。
水面の揺らぎの中にあるのは虚か実か、幻か現か・・・。金魚はあくまで人間を客観的に見るためのツールなのかもしれません。
「難しく見ようと思うと難しく、でも何も考えずに見ると楽しい。どんな見方でも楽しめる展覧会です。」と耳塚学芸員はおっしゃっていました。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 耳塚里沙氏からお借りしました。
(深堀隆介展は2024.1/28まで北海道立帯広美術館で開催中です。)

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