SSブログ

マリモの授業(尾山 洋一編) [nature treasure]

1.jpg2.jpg3.jpg4.jpg5.jpg
マリモ研究室では、マリモを未来に残すために3つのことが重要と。一つ目はマリモの調査研究。マリモがどのような暮らしをしているのか、どういった環境を好むのかなど、マリモのことを知ることがとても重要。二つ目はマリモの保全活動。調査や研究で分かったことを参考にして、マリモにとって暮らしやすい環境を整えたり、支えたりすること。そして三つ目は普及啓発。マリモのことをたくさんの人に知ってもらい、マリモを未来に残すことの大切さを理解してもらうこと。
今回は普及啓発に関わるお話し。まずは、阿寒湖の児童生徒を対象としたマリモ授業について。現在の阿寒湖義務教育学校は、昔からマリモの授業が学校のカリキュラムに含まれているそうです。1994年から毎年5月に、マリモの暮らす阿寒湖北部のチュウルイ湾に行き、船の上からマリモを観察する学習会が開かれています。阿寒湖の中学3年生、現在は義務教育学校の9年生は、卒業を迎える3月に氷の下のマリモを観察する授業を受けるそう。マリモのいる場所の氷をチェーンソーで2m四方切り出し、その下のマリモを観察。阿寒湖は高校が無いので、子供たちの多くは卒業後に阿寒湖を離れてしまう。故郷の自然の素晴らしさを忘れないでほしいという思いから1997年から始まった授業とのことです。
また、最近は、釧路市内の小学生や高校生を対象にマリモの授業をさする機会があるそうです。
11月には釧路湖陵高校の1年生が、スーパーサイエンスハイスクール事業の一環で現地でマリモ生育地巡検や、室内でのマリモ授業を受けたそう。顕微鏡でマリモを観察したり、細胞内の組織を見たりしたとおっしゃっていました。さらに、12月には釧路市立昭和小学校の3年生を対象としてマリモの授業を。
マリモって知ってる?と聞くと、ほぼ全員が知っていたそうで、クラスに4~5人はマリモが家にあると言っていたそうです。マリモを見たことがある人は8割くらいということで、研究で使い終わった阿寒湖のマリモを持って行っていたので、触ってもらったり、においを嗅いでもらったりしたそう。
「授業の最後で質問コーナーを設けたら、時間がオーバーするくらいたくさんの質問をもらったので、少しは興味を持ってもらえたかなと思います。なんと!クリスマスプレゼントでマリモをもらう、という子もいたのでびっくりというか嬉しかったです。」
※写真は尾山洋一氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/7JVtAhp5htIS6kZQdjUG9s

Facebook コメント