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2021.1210 O.A 「野生のペリカン」 [varied stories]

鈴木雅章さん(翻訳者・ライター)

ペリカンは、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、ユーラシア、オーストラリア、ニュージーランド、スリランカ等の沿岸や湖沼などの暖かい場所に生息する鳥。
世界には、ペリカンは全部で約8種類、たいていは群れで行動しているそう。日本の動物園によくいるのはモモイロペリカン(White pelican)だそうです。
最大種はハイイロペリカンで全長170cm。大きいですね。ペリカンは、くちばしの下の袋(咽喉嚢)が特徴。 主に魚類、たまに甲殻類を食べることも・・。
獲物がないときは鳩やカモメを食べることもあるとか???。獲物を水ごと含み、水だけを吐き出すそうで、咽喉嚢には約10リットルの水をためる事ができるそうです。
また、人によく馴れ、時には主人の元に魚を持ってこさせたりするほどにしつけることができるそうで、ペットとして飼育されることもあると。
一般的に寿命は約10~25年くらい、ただ、人に飼育される場合は、50年以上生きることもあるそうです。
オーストラリアに棲息しているのは、オーストラリアン・ペリカンのみ。日本語だとコシグロペリカンといって腰のところが黒くなっているペリカン。
「我が家から車で北に30分ほど行ったところにジ・エントランスという場所があり、ペリカンの餌付けで有名なんです。
The Pelican Capital of Australia、オーストラリアのペリカンの首都とも呼ばれています。」
毎日15時30分にペリカンの餌付けショー、ペリカン・フィーディングが行われ、休日には多くの観光客が集まるそうです。
実は、ペリカン・フィーディングは30年ほど前、地元のフィッシュ&チップスショップのスタッフが毎日ペリカンに残飯を与えていた事から始まったそうです。
そのうち、ペリカンはスタッフに餌を要求するようになり、現在のような餌付けショーにつながったとのこと。そして、1996年に地元の再生計画の一環として
地方自治体とスポンサー企業の協力でペリカン・プラザが建設され、ペリカンに365日、新鮮な魚を与える事ができるようになったそうです。
餌付けショーは無料ですが、餌代や怪我をしたペリカンの救助や治療に必要な器具の購入のために、ショーの最後に寄付を集めているそう。
現在は、残念ながら新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、ペリカンの餌やりショーは中止になっています。
「ショーはやっていない事はわかっていたのですが、先日行ってみたんですね。餌やりは無いにも関わらず、シドニーあたりからやってきた観光客とペリカンたちは結構いました。なんだかじっと佇んでいる姿に寂しさというか悲しさを感じましたね。」
※写真は鈴木雅章氏からお借りしました。
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