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宇宙からのカミナリ観光(中山 雅茂編) [fun science]

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宇宙の話題が大好きな方なら「宇宙からの雷」と聞いて、国際宇宙ステーションからの雷を観測した様子を生中継で放送した番組を思い出す方もいらっしゃるかも?
「私はその時の印象がとても強く残っているんです。」2011年9月18日に放送された「宇宙の渚」という番組。国際宇宙ステーションからの世界初中継でした。
ステーションに長期滞在中だった古川聡宇宙飛行士がカメラマン兼リポーター。「国際宇宙ステーションからの中継ということと、そこでリポートしている方が古川聡宇宙飛行士ということで、見入ったことは間違く覚えています。古川さんは、釧路市こども遊学館が開館した2005年の夏に釧路に来て下さっていたので、勝手ながら
とても身近に感じて、ワクワクしながら放送を見た記憶があります。」と中山氏。
この中継の中で、宇宙から見るとてもきれいなオーロラとともに、たくさんの雷がとらえられていたそうです。そこで色々と調べた結果、国際宇宙ステーションから
撮影された雷の映像が、たくさん公開されていたと・・・。
例えば、2021年9月9日。フランス人宇宙飛行士トマ・ペスケ氏がタイムラプス撮影した映像があったそう。赤い「スプライト(妖精…)」と呼ばれる現象をとらえた写真。
赤色の閃光で、わずか数ミリ秒しか見えない光だそうです。瞬間的にわずかな時間しか光らない現状のため、写真に撮影されること自体が珍しく、あまり知られていないそうです。この赤色で瞬間的に光現象ですので、人間の目では捉えにくいのと、この光は地上に向かって光るのではなく、宇宙に向かって伸びていく様に光る現象だそう。
また、ハワイ島マウナ・ケア山にある天文台から撮影された写真が公開されています。標高4000m以上の場所から撮影されたハワイ上空での発光現象を捉えた画像です。
雲の中でゴロゴロと雷が光る様子を私たちが地上から見ることはありますが、標高が高いので、その雲を横方向から見ている様子になるそうです。
雲の中で雷が発光し雲が白く光っているのですが、その雲の上方向に、宇宙に向かってジェット噴射する様に光が噴き出している様な様子がとらえられているそう。
宇宙ステーションから見ると、地球を覆う大気の層と宇宙空間の境目があり、大気の層の中に赤い光が地球上の夜景と共に、同時に見る事ができるようです。
この様な、雷雲から上に向かって放電される現象は、スコットランドの気象学者、チャールズ・トムソン・リーズ・ウィルソンにより1920年代に予見されていました。
ただ、実際に確認されたのは1990年。実はこの方、放射線が飛ぶ様子を可視化する霧箱を発明したことでも有名な方なのだそうです。
「1920年代に、まだゴロゴロ光る稲妻を見ていた時代に、雷雲から上空に向かって光る別の現象がきっとあるぞ!と想像していた事を考えながら雷を見ると、
また違った楽しさがありそうですね。<宇宙からの雷観光>に行ってみませんか?」とは中山氏からのお誘いでした。(笑)
※なお、写真は中山雅茂氏にお借りした資料です。

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