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barbizon & tokachi [close to you <art編>]

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CIMG0830.JPGバルビゾン・・・フランス中北部の都市、フォンテンブローの近郊にある小さな村。
19世紀中頃、ミレー、コロー、テオドール・ルソー等、後にバルビゾン派と呼ばれる画家たちがそこに滞在し、
自然豊かな風景や農民の生活を描いたことで知られる場所。
十勝も豊かな自然に恵まれた土地。山々と平原が作りだす雄大な景色、雪の積もった静かな木立、
みどり豊かな森の眺めなど・・・
フランス バルビゾン、日本 十勝にゆかりのある作家の油彩、版画、写真等が展示されています。
例えばジャン フランソワ・ミレー。バルビゾン派を代表する画家の一人。その「耕す人」の版画を展示。
農民を主題とした作品を数多く制作した作家です。現存する同じ構図の油彩、パステルよりも前に制作されたものです。
大地を背景に農作業に従事する二人の男性が堂々と描かれています。
そして、ジャン フェルディナン・シェニョー。こちらは羊をモチーフにして描いた作品が人気。
今回の油彩「草原の羊飼いの少女と羊の群れ」からは表情豊かな羊の様子が生き生きと伝わってきます。
十勝に生まれ十勝で制作を続けた中西堯昭。展示作品は油彩「凍林」。厳冬期の麓にある白樺林がモチーフ。
彼は主に白樺をモチーフに、四季折々の様子を瑞々しい色彩と柔らかな筆致で長年描き続けたそうです。
そして、能勢眞美の描いた「樹草」。白老町に生まれ、帯広へ移住。そこで緑豊かな自然の風景を描きました。
「バルビゾンと十勝の共通点は、どちらも自然豊かなこと。相違点は、空気感や光の感じでしょうか」と耳塚氏。
遠く離れた土地ですが、そこにある自然、そして人々の生きる生活感から何かを受け取ることができると思います。
また、ご覧になった方が共通点や相違点を見つけてみるのも面白いですね。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 耳塚里沙氏からお借りしました。
(バルビゾンの風景 十勝の風景は3/13まで北海道立帯広美術館で開催中。)

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