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コミュニケーション能力(Chris Knoepfler編) [varied experts]

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今回は、コミュニケーション能力についてChris氏が感じたことを含めて伺いました。
まず、2009年から5年間務めたALTの経験から。感じたことはゲームや歌ばかりで、コミュニケーション重視とは言えない、目標がはっきりしていないということ。
現在はコミュニケーションの意義、英語を使って何ができるか(CAN-DO)に重きがおかれているそうで、小学校英語にも変化が出てきたそうです。
そもそも、コミュニケーション能力の定義ですが、4つほどあげることができると。
まず、文法的能力。これは言わずもがなのいわゆる学校で教わる文法的なこと、語彙など。
次に、談話能力。こちらは会話を含めて、話の流れを整理して書く、話す、統一感。
次に社会言語能力。いわゆるTPOに合わせて会話をすること。例えば、”let’s be friends” “Do you have a pen” “また今度ね”
この「let's be friends」はそのまま訳すと「友達になろう」ですが、男性が女性に話した時、女性がそれに応えてそう言った場合、
「友達でいましょう」「わかれましょう」という場合も考えられます。
最後に方略的言語能力。目標を達成するための工夫が必要と。誤解がネイティブスピーカー同士でもよくあるそう。ですから乗り越える力が重要になるのです。
ALTの経験で、ある中学生と話した時に「What did you do last weekend?」と聞くと、「・・・I studied」とだいたいの生徒が返してくるそう。
一問一答式で、会話のキャッチボールにならないと。もちろん色々な理由が考えられます。例えば、言葉が出てこないとか恥ずかしいとか。
文法的に過去形だから・・・過去形で答えなければならないとか。
「会話は共同作業だと思うんですよね。もちろん文法も重要ですが、もっと楽しんで会話を膨らませたい、僕はそう思っているんですが、なかなかうまくいかない。」
やはり、間違うことを怖がらずに自分が話したいことを口にしてみる。会話を楽しむことができるようにお互いに工夫しなければならないのだと感じました。
もちろん、これは英語に限らず、日本語同士でも同じことが言えるのだと思います。

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