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yuragi crossing waves [close to you <art編>]

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この空間に一歩、足を踏み入れると・・もうそこにずっと身を置きたくなりました。
素晴らしい癒し(ご本人はあまりこの言葉は好きではないとおっしゃっていましたが)のまとわり感が心地よい。
制作なさったのは、函館在住の現代美術家 小宮伸二氏です。
彼は、インスタレーションの作品が多いのですが、他にもオブジェ、音楽家やダンサー等とのコラボレーションなど幅広く表現活動を続けている方。
インスタレーションのライフワークとしては「水」「日時計」「カメラ・オブスクラ」の柱があり、その一つの「水」は30年くらい続けていらっしゃるそうです。
展示室の中には4つの水槽があり、そこから水滴が落ち、光が揺らぐ。
水のゆらめきがひろがり・・・静謐な空間があなたを待ち受ける・・・
装置はほぼご自身の手で作られています。ここで彼のfacebookからご紹介したいと思います。
〜0.1mm のドリルビットを知っているか?
ドリルビットとは、木や鉄などに穴を空けるために使う電動ドリルや、インパクトドライバーなどの先端パーツのこと。
直径 1mm 以下のものは、折れやすいので電動工具は使えず、手で廻して穴を空ける。
水のインスタレーションに必要な部品の制作に 0.2mm のものを使うことは多かったけど、それが 0.15mm に。
そして今回、超極小 0.1mm を使ってる。髪の毛より細い!!!こんなのにちゃんと刃が付いているというのが凄い。〜
ということで、見せていただいたのが上の写真です。確かに肉眼では確認することができませんでした。
「大きなチェーンソーからこんな小さなドリルピットまで扱うんですよ。」
実は4つの水槽に設置されている水滴が落ちる穴はこれで作られたのです。その穴の大きさも微妙に違うので同じ落ち方はしないのです。
4つの装置から滴り落ちる水滴はそれぞれの間隔が違うので、そこで見えた光景は一期一会。
決して同じものはないのです。すごいですね。この感覚、ぜひ多くの方に体験していただきたいと思いました。
(小宮伸二 YURAGI/ゆらぎ は4/8まで北海道立釧路芸術館で開催中)

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